生命保険の選び方

2021.07.25

20代で子どもがいる夫婦に必要な保険は?家族の未来を守るための保険を

20代で結婚、出産をされたご家庭ではお子さまもまだ小さく、これから教育費や住宅購入費用などの貯蓄もしていきたい時期ですよね。
しかし、十分な貯蓄がない時に万が一のことがあったら将来の「夢」や「やりたいこと」をあきらめることになってしまうかもしれません。
 
子どもがいないときと比べて、教育資金の確保やライフステージの変化にも考慮した死亡保障を生命保険で十分に準備しておく必要があります。
また、突然の病気やケガで貯蓄を切り崩すことにならないための医療保障も大切です。
 
ここでは、年齢別で20代の子どもがいる夫婦に保険はどれくらい必要か、どのような種類の保険に加入した方がよいのかについて解説します。
 
 
 

■20代に生命保険は必要か?

 
生命保険に加入する理由は、万が一亡くなった場合の家族の生活資金のためや病気やケガへの備えなどがあります。
また、その加入する目的別にさまざまな保険の種類があります。
 
20代で子どもがいるご夫婦の場合にまず準備しておきたいのは病気やケガにより亡くなってしまった時の死亡保障です。
 
子どもがまだ小さいと子どもが成人、結婚するまでの間に多額の生活費と教育費など必要となってきます。
そのため、生命保険を検討する上で最も重要なことは、「夫婦の一方が亡くなった場合、親1人で今と変わらない暮らしを続けることができるか」という点です。
 
仮に働いていても、片親となった後に今のペースで仕事を続けると、1人で子どもの面倒をみることができずベビーシッターを雇う、または食事の準備をする時間を減らすために外食やお弁当に頼る、など出費が増えて今より生活費が多くなることも考えられます。
 
十分な死亡保障額のある生命保険に加入していれば、家族をのこして亡くなったとしても、のこされたご家族は生活の水準を落とすことなく、また経済的な理由により進学をあきらめることなく生活できます。
 
まずは、ご自身に万が一のことがあっても、のこされたご家族を守ることができるよう死亡保障を検討しましょう。
 
 
 

■20代の生命保険加入率について

 
では、同じ20代の方たちは、どの位の人が生命保険に加入し、どの位の保険料を支払っているのでしょうか?
 
公益財団法人生命保険文化センターの令和元年度の生活保障に関する調査によると、20歳代の生命保険加入率は58.5%で、年間払込保険料の平均は13万円(男女別でみた場合には、男性が平均14.7万円、女性が11.4万円)という回答でした。
つまり20代で回答した人のうち、6割弱の方は月々約1万円の保険料を支払っています。
 
貯蓄の場合、まとまったお金を準備するためには時間がかかりますが、生命保険(死亡保険)の場合には、月々の保険料を支払うことにより、万が一の場合には、死亡保険金というまとまったお金を家族などにのこすことができます。
そのため、貯蓄額がまだ少なく、まとまったお金の準備が間に合わないご夫婦は、死亡保険による準備をしておくと安心でしょう。
 
 
 

■死亡保障はいくら必要?

 
では、死亡保険に入ろうと考えた場合に保障額、保険期間はどのくらいを考えておいたら良いでしょうか?
 
その際に、目安となるのが必要保障額です。
必要保障額とは、ご自身が死亡した後、のこされたご家族が今後必要となる金額(遺族の支出)から、のこされたご家族が得られる金額(遺族の収入)を差し引いた金額、つまり不足する金額のことをいいます。

死亡保険金はまさに、この不足する金額の部分=必要保障額を補うというイメージです。
 
必要保障額は、年齢、職業、家族構成や今後必要となる教育費などにより、人によって異なります。
遺族の支出として、考えられるのは配偶者や子どもの生活費、教育費や葬儀費用などがあげられます。
また、遺族の収入としては、のこされた配偶者の収入や遺族年金、貯蓄などが該当します。
 
上記に挙げた、遺族の支出および収入はその一部ですので、万が一のときの支出と収入は具体的にいくらぐらいかをご夫婦で把握することが、必要保障額を考える上で重要です。
 
 
 

■死亡保険は掛け捨て型と貯蓄型のどちらを選択する?

 
どちらの死亡保険を選べばいいかは、掛け捨て型の死亡保険と貯蓄型の死亡保険の特徴を知り、どちらがご自身の状況や目的にあっているかを把握することが大切です。
 
 
 

(1)掛け捨て型の死亡保険の特徴

 
掛け捨て型の死亡保険のメリットは、貯蓄型の死亡保険に比べて、保険料が割安な点です。
契約期間の途中で解約した場合には、解約返戻金(保険を途中で解約した時に戻ってくるお金)が戻ってこないことがほとんどで、保険の満期時にも戻ってくるお金はありません。
 
しかし、契約期間に万が一のことがあった場合には、割安な保険料で大きな保障を準備することができます。

 

(2)貯蓄型の死亡保険の特徴

 
貯蓄型の死亡保険は、死亡保障に加え、貯蓄性を備えた保険です。
貯蓄性があるため、支払う保険料は掛け捨て型に比べて割高です。その代わり、掛け捨て型と異なり、解約した場合には解約返戻金が支払われることがメリットです。
ただし、早期に解約した場合には、解約返戻金が払込保険料の累計額を下回ることが多いです。
 
 
簡単ではありますが、上記(1)、(2)が掛け捨て型および貯蓄型の死亡保険の特徴です。
注意点は、何千万円という大きな必要保障額を貯蓄型の保険ですべてカバーすることは、保険料が高くなりすぎて現実的ではないことです。
そのため、掛け捨て型と貯蓄型の死亡保険を組み合わせて必要な死亡保障額をカバーする方法が一般的です。
 ご家庭によって収入や価値観や目的が異なるため、掛け捨て型と貯蓄型のバランスをどうするかはさまざまです。
 
 

■生きているときのリスクをカバーする医療保険

 
ここまでは、死亡保険を中心に述べましたが、ケガや病気に備えるためには、医療保険を検討されることをおすすめします。
 
20代で子どもがいるご夫婦は、これから子どもにお金がかかる世代です。
そのようなときに、ケガや病気で貯蓄を切り崩すことになれば、生活費や教育費に影響が生じるおそれがあります。
 
医療保険は掛け捨て型の保険ですが、20代であれば保険料も他の世代に比べれば割安なので、保障として加入しておけば安心です。
 
また、生きている時のリスクをカバーする保険には、働けなくなったとき(就業不能)の保障や、介護保険、がん保険などもあります。
 
 

■まとめ

 
20代の子どもがいるご夫婦の場合は、まずは万が一のことがあっても、のこされたご家族を守ることができるよう死亡保障を検討しましょう。死亡保障は掛け捨て型と貯蓄型の特徴を理解したうえで、ご自身の家計と貯蓄状況を考慮してどのような種類の保険に加入するのかを考えていきましょう。
 
ケガや病気による医療費の出費によって、生活費や教育費の心配ごとがないように医療保険も忘れずに検討しましょう。医療保険は20代であれば割安な保険料で加入できます。また、支払った保険料は生命保険料控除を利用すれば税金負担も軽くなる可能性があります。
 
このように、特に子どもが小さく目の前の出費が多く十分な貯蓄がない時期には、掛け捨ての死亡保険と医療保険が大切です。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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リアほMAGAZINE編集局

保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。

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