著名人・専門家コラム

2024.10.17

生命保険料払い過ぎではないですか?【住宅FP関根が答える!Vol.120】

みなさん、こんにちは。ファイナンシャルプランナーの関根です。
みなさんの生命保険料、払いすぎではないですか?
保険とは万一の時に困ることがない保障、尚且つ保険料の支払いに無駄がないというバランスが重要です。今回は生命保険の中でも柱になる、遺族の生活保障の解説をしていきたいと思います。このコラムでは現在みなさんが加入している生命保険の保険料がいかに高額なのかが分かると思います。

生命保険というものは種類が多岐に亘りますが、生命保険において最も重要と言えるのが遺族生活保障である収入保障保険です。収入保障保険は多くのご家庭で必要となることが多いです。収入保障保険とは、万一被保険者の方が亡くなられた場合、保険金受取人が毎月決まった保険金を受け取ることができるという保険です。ここでは仮に、ご主人様が被保険者、奥様が受取人、保険期間60歳までで毎月10万円という保障に加入していたとします。この場合、万一ご主人様が亡くなられたときに、保険会社から受取人である奥様へ毎月10万円が決められた期間、今回の場合には60歳まで保険金が支払われるというものです。

また収入保障保険の保険期間は非常に重要なところです。被保険者様が早いタイミングで亡くなってしまった場合には早いタイミングから毎月保険金を受け取ることができるため、非常に大きな保険金額となります。また、この若い時期というのは、子どもがまだ幼いことが多く、これからかかる教育費や育ち盛りの子どもを育てる生活費も大きな金額となります。一方、時が進んでいくと、子どもも育ち、その分必要な保障も少なくなっていきます。その後最終的には遺族のために大きな保障は必要無くなります。このように早いタイミングで亡くなった場合、長い期間保障が必要になるため、長期にわたって保険金を受け取ることができる収入保障保険は遺族の生活保障に大変有効な保険になります

では実際、収入保障保険は毎月いくらくらいで加入することができるのでしょうか。保険加入者の年齢が35歳、保険期間25年間、保障は月額12万円、年間で144万円、最大で3,600万円の収入保障保険に加入したいと考えたとします。その場合、一般的な保険料水準として、おおよそ毎月2,200円から2,300円の保険料が予想されます。最大3,600万円の保障を月々2,000円台前半で手に入れることができる、そう考えると非常に安い金額だとは思いませんか。

生命保険の料金体系は細分化されていて、こちらはタバコを吸わない方、体が健康な方の割引を適用しています。一方で健康診断結果に多くの指摘項目がある方、持病などをお持ちなど体調に不安のある方、タバコを吸う方の保険料は目安として、1,000円程度の上乗せとなってしまいます。

この収入保障保険の保険料は健康でたばこを吸わない方が、月額8万円など少ない保障額で加入した場合、月額の保険料は1,500円から1,600円程度となることもあり、直感的に非常に安いと感じられる保険料と言えると思いますが、生命保険というものは安ければいいというものではありません。

そのご家庭ごとの必要保障額というものがあるため、保険料を削減するために保障金額を下げるということは非常に危険です。むやみに保障を下げてしまうと万一の時、遺族への保障が足りずに生活が困窮してしまう可能性もあります。そのため、生命保険の加入では、通常のライフプランではなく、まずは万一が起きた場合のライフプランがどうなっていくのかの計算をして、そこから考えられる必要な保障を効率よく、同じ保障であれば、いかに安い金額で保険に加入するかが重要です。そして、保障が足りないということが起きないようにすることで安心して必要な保障を準備することができます。

こういった死亡保険に関して、「お金があれば死亡保険なんて必要ない!」という意見を耳にすることがありますが、その考え方は正解です。収入保障保険の考え方は、万一ご主人様、もしくは奥様がお亡くなりになってしまった時に、残された遺族がお金の面で困ってしまわないように月々の保険料を支払うというものです。そのためとても極端な話ですが、一般的なご家庭において、ご主人様が亡くなられてしまっても、その時の預貯金が1億円あるなら遺族がお金の面で困る可能性は低いと思います。そのため、万一の時、さらにはその後、長く続く人生においてお金に困らないほどの預貯金があるのならば、この遺族生活保障に限らず、医療保険にも加入をする必要性はないと思います。

保険というものは100人いれば100通りのパターンがあります。ご家族構成にご年齢、日々の生活費や住宅取得状況にローン残高、希望する子どもの進路などが保険には複雑に絡んでおり、そのご家庭ごとに最適な必要保障額の算出をすることが効率の良い保険加入になります。みなさんが入っている収入保障保険、少し高いなと感じた方もいるのではないでしょうか。今一度、万一が起きた場合のライフプランを作成し、必要保障額の算出を行うことをお勧めいたします。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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WRITER’S PROFILE

㈱投資用マンションSOS 代表取締役 関根克直

ファイナンシャルプランニング技能士2級。独立系FPとして18年。ライフプラン作成、保険見直し、住宅ローン提案、投資用不動産計算など、年間300件ほどの面談をおこない幅広いサービスを展開しています。 元ウィンドサーフィンインストラクター、またチャンネル登録10万人YouTuberとしても活躍中。

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