生命保険の選び方
2022.01.09
40代既婚 子どもがいる女性におすすめの保険は?必要な保険の選び方
結婚し、子どもがいる40代の女性は保険に入る必要性があるのでしょうか。実は40代は男女ともに最も保険加入率が高い年代です。しかし、夫婦のうち男性(夫)は保険に入っていても、妻である女性は自分のことは後回しという方が少なくないようです。この記事では、子どもがいる40代の女性のために、おすすめの保険の選び方を解説します。
40代既婚 子どもがいる女性の保険の必要性
既婚で子どもがいる40代の女性のなかには、子どもが大きくなり、少しずつ手がかからなくなってきたという方が多いかもしれません。これまでは子育てで手一杯だったけれど、やっと一息ついてご自身のことをケアする余裕が生まれたという方もいるでしょう。
そこでこの機会にあらためて、自分自身や家族の経済状況や健康状態について考えてみましょう。40代ともなればお金や健康のことなど、さまざまな悩みや不安があるかもしれません。そのいくつかは保険に加入することで解消できるかもしれません。
生命保険文化センターが実施した、令和元年度「生活保障に関する調査」によると、40代の女性の89%が何らかの保険に加入しています。また、男女ともに最も保険加入率が高い年代です。その理由は、40代から保険を活用して心配ごとや老後の資産形成に備えたいと考える方が増えてくるためだと考えられます。
子どもがいる40代の既婚女性が保険で備えたい心配ごと
40代は、元気で働き盛りの年代ですが、一方で今より若いころに比べて体に無理がきかなくなり、疲れやすくなったと感じる方も多いでしょう。実際、女性にとって40代は病気、特にがんの罹患率が徐々に高まってくる年代でもあります。
また、子どもは手がかからなくなってくる一方で、塾代や学費など、教育費の負担が心配になってくる年頃ではないでしょうか。
さらに、そろそろ子どもの独立後を見据え、夫婦の老後の生活について考え始める人が多い時期です。
以上のことから、40代は、
・健康リスク
・子どもの教育費
・余裕を持った老後を送るための資産
という心配ごとを抱えている方が多くなります。
これらの心配ごとに対し、経済面で備えられるのが保険です。
ライフステージに合わせた保険の選び方
心配ごとに対し、経済面での不安に備えるのが保険の役割ですが、結婚して子どもがいる40代の女性は具体的にどのような保険を選べば良いのでしょうか。保険加入に際して注目すべきポイントは共働きか専業主婦か、また保険の種類によっても異なります。それぞれ解説します。
既婚 子どもがいる女性が選びたい死亡保険
子どもがいる女性の場合、まず検討したいのが死亡保険です。被保険者にもしものことがあったときに、保険金が支払われる死亡保険は、子どもの教育費や生活費を確保するのに適しています。しかし、加入する際は配偶者(夫)が加入している保険や公的制度も考慮して、保障額が必要以上に大きくならないよう注意しましょう。
共働きの場合
子どもがいる40代の共働き夫婦の場合、夫婦ともに死亡保険に加入するのがおすすめです。その際には、2人の収入の家計への貢献度に応じて保障額を決定するのが良いでしょう。必要な保障額は子どもが独立するまでの期間を計算し、そこから逆算して決めると無駄がありません。パートをして家計に貢献している場合は、共働きの場合と同じく、家計負担に応じて死亡保険に加入することを考えましょう。
また、死亡保険以外にも余裕があれば加入したいのが就業不能保険です。死亡時と比較して、大きな病気やケガ、またはそれらの後遺症によって働けなくなった場合の収入減少の方が家計に与えるダメージが大きい場合もあります。就業不能保険は、働けなくなったときに、本人や家族の生活費としてお給料のように毎月、年金を受け取れます。
専業主婦の場合
専業主婦の場合、亡くなったときの収入の減少に備えるという意味では、女性が死亡保険に入る必要はないでしょう。
しかし、専業主婦でも、万が一のときにご自身が家事や育児ができなくなった影響を考慮すると、死亡保険が必要な場合もあります。子どもの年齢によっては、もしも夫がひとり親になった場合、今より長いあいだ子どもを預けるための費用がかかったり、夫が家事や育児のために今と同じ働き方ができなくなる可能性も考えられます。専業主婦が万が一、亡くなったときに保険金を受け取れれば、そのような家事や育児を補うための費用をカバーできるでしょう。
また、専業主婦の場合、会社員のように定期的な健康診断の制度などがないため、自分自身の健康のケアがおろそかになっていることがあります。いつもは家族を優先していても、ときには自分自身の体調にも気を配り、必要であれば医療保険やがん保険を検討しましょう。
既婚 子どもがいる女性が選びたい医療保険
専業主婦か共働きにかかわらず、40代では今より若いころと比べると体力の衰えを感じ、健康に不安を抱える方もいらっしゃるかもしれません。病気やケガで入院や手術をすると、一度に数万円から数十万円の医療費がかかる可能性があります。
十分な貯蓄があれば突然の出費はある程度、貯蓄でまかなうこともできるでしょう。しかし、急な支出を貯蓄でまかなうのは不安な場合、医療保険でもしものときに備えておきましょう。
多くの医療保険は、入院1日あたり5,000円、10,000円のように日額で保障額を設定します。
保障額を大きくしておくともちろん安心ですが、その分、保険料の負担も大きくなります。保険料と保障額のバランスをよく考えて、納得できるプランを選びましょう。
また、医療保険に加入するには健康状態などの告知による審査があります。一度大きな病気を経験したあと医療保険に加入ができなくなる場合もあります。そのため、年齢を重ねるごとに病気やケガになるリスクが高まることを考慮すると、一度加入したら一生涯ずっと続けられる終身型の医療保険がおすすめです。
既婚 子どもがいる女性が選びたいがん保険
女性特有のがんである、乳がん、子宮がん、卵巣がんなどの罹患率は、国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」(全国がん登録)によると、30代〜40代の比較的若い年代から急上昇することがわかっています。
医療保険でがんに備えることも可能ですが、がんは治療期間が長くなり、通常の医療保険で定められている保険金の支払い期間を超えてしまうこともあります。そのため、がんが心配な女性は医療保険とは別に、がん保険に加入することを検討すると良いでしょう。
がん保険のなかには、特に女性特有のがんに対する保障を手厚くしているものもあります。
老後の生活を支える資産づくりができる個人年金保険
子育てがひと段落したら、次に考えたいのが夫婦の老後の生活を支える資産づくりです。資産形成の王道は預貯金ですが、個人年金保険のように老後の資産づくりができる保険を使う方法もあります。個人年金保険は一定期間、保険料を払い込むことで、60歳または65歳以降に年金または一時金として保険料が受け取れるしくみの保険です。
個人年金保険は保険料が生命保険料控除の対象となるため、所得税と住民税が軽減できることもメリットです。保険金の受け取り開始が60歳以上、保険料払込期間が10年以上などの条件を満たすと、個人年金保険に支払った保険料が生命保険料控除の対象となります。老後の備えのひとつとして、保険を上手に役立てましょう。
まとめ
今回は、40代既婚 子どもがいる女性が保険を選ぶ際におすすめの方法を、保険の種類別に説明しました。
40代の女性は子どもが独立するまでは死亡保険で万が一のときの教育費や生活費を確保しつつ、医療保険やがん保険でご自身の健康リスクに備えるのがおすすめです。また、老後の資産づくりも始めたい年代です。保険を活用した資産づくりとして、所得税と住民税が軽減できる個人年金保険もおすすめです。自分自身や家族の経済状況や健康に関する心配ごとなどをイメージして、改めて保険について考えてみてはいかがでしょうか。
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リアほMAGAZINE編集局
保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。