保険の基礎知識

2023.06.28

40代の女性に必要な備えとは?生活習慣病と女性特有の病気に注意!【FP監修】

監修者情報

株式会社FP-MYS 代表取締役 工藤 崇
ファイナンシャルプランニング技能検定2級・証券外務員二種。レタプラ開発・提供。YMYL領域の執筆多数。相続・保険・資産運用などの個人相談。IFA事業展開予定。ライフプラン・シニア関連の開発案件受任。

仕事や家庭で大忙しの40代は、体力の衰えや体の不調を感じやすくなる年代でもあります。忙しい日々でつい自分のことを後回しにしがちですが、万が一の時の備えは十分かどうか、この機会に確認してみませんか。

この記事では40代女性が備えるべき病気や、もしもの時の経済的リスク、そしてリスクに備えるための医療保険の必要性を解説します。

医療保険へ加入を考えている人は参考にしてください。

40代女性が備えるべき病気

40代は人によっては子どもが高校や大学へ進学するタイミングを迎え、学費の準備が必要になったり、住宅ローンの返済があったりと経済的な負担が小さくない時期です。

仕事でも責任のある仕事を任せられる年代でもあり、公私ともにさまざまな責任を背負っていることから責任世代とも呼ばれる年代です。

一方、40代は健康面でも変化を感じ始める時期です。そこで、ここでは40代女性の健康リスクについて紹介します。

40代の死因第一位はがん

令和3年(2021年)に厚生労働省が発表した人口動態統計年報によると、40歳〜89歳の死因として最も多いのはがんです。

特に、50代前半までは男性よりも女性の方ががん患者数が多いという調査データもあります。これは、乳がんや子宮がんなどの女性特有のがんは若くても発症する可能性があることが関係しています。

たとえば、女性に多い乳がんや子宮がんは、20代〜40代の比較的若い世代でも罹患率が高いのが特徴です。

※参考:令和3年(2021)人口動態統計|厚生労働省

生活習慣病のリスクも高まる

40歳を過ぎると若い頃のような無理がききにくくなり、女性も生活習慣病のリスクが高まります。

健康保険組合連合会の「生活習慣関連10疾患の動向に関する調査」によると、生活習慣関連10疾患の有病者数は、40歳〜44歳では35〜39歳のおよそ2倍に急増しています。

なお、以下が生活習慣関連10疾患です。

  • 糖尿病
  • 脳血管障害
  • 虚血性心疾患
  • 動脈閉塞
  • 高血圧症
  • 高尿酸血症
  • 高脂血症
  • 肝機能障害
  • 高血圧性腎臓障害
  • 人工透析

いずれの疾患も症状の程度によっては、治療のために入院が必要になることも十分に考えられます。

※参考:令和3年度 生活習慣関連疾患の動向に関する調査|健康保険組合連合会

万が一の時の経済的リスクは医療費だけではない

医療保険やがん保険は医療費負担をカバーするためと考えている人は多いかもしれません。

しかし、家庭でも仕事でも中心的な役割を担っている40代の女性が病気になったときに考えなければいけないことは、実は医療費のことだけではありません。

入院で必要な医療費

生命保険文化センターが令和4年度に発表した「生活保障に関する調査」によると、過去5年間に入院した人が支払った金額の平均は1日あたり約21,000円です。これは入院中の食事代や日用品、差額ベッド代などが含まれた金額です。厚生労働省の「令和2年度 患者調査」によれば、35歳〜64歳の平均入院日数は24.4日のため、40代女性が1回の入院で必要な金額は約50万円です。

※参考:2022(令和4)年度 生活保障に関する調査|公益財団法人生命保険文化センター
令和2年(2020)患者調査の概況|厚生労働省

医療費以外にかかる費用

子育て世代の女性が入院することになった場合、家族全員がそれまで通りの生活を送るのが難しくなる可能性を考えておくほうが良いでしょう。

子どもの年齢にもよりますが、子どものお世話をする人が必要な場合はシッター代などを考慮する必要があるかもしれません。配偶者が面倒を見る場合は、仕事を休むことで家計の収入が減る可能性があります。

なにより、女性が働いているなら入院期間中は収入が減ってしまうでしょう。専業主婦の場合でも、女性が入院することで外食や惣菜の出番が増え、いつもより食費が多くかかることもありえます。

このように、医療費以外にも、さまざまな面で出費が増える可能性があると想定しておくことが大切です。

もしもの時にもらえるお金を確認しよう

病気の治療のために仕事を休むと収入は減ってしまいますが、会社員として健康保険に加入していれば月収の約3分の2に相当する傷病手当金を受け取れる可能性があります。傷病手当金は最大1年6カ月受け取れます。ただし、自営業やフリーランスの方が加入する国民健康保険では制度がないため、手当金はありません。

40代女性におすすめの医療保険

もしもの時には医療費以外にも費用が必要になるため、貯蓄などで足りない分は保険で備えることを考えましょう。40代女性が病気・ケガに備えるためのおすすめの保険として、

  • 医療保険
  • 女性保険
  • がん保険

の3つを解説します。

医療保険

病気やケガによる入院・手術などでかかる医療費をカバーする保険といえば医療保険です。医療保険のメリットは、病気やケガの種類に関係なく保障が受けられることです。また、保険によってはさまざまな特約が用意されているため、自分に必要な特約だけを選んで追加することもできます。

40代で新しく医療保険に入る場合や定期タイプの医療保険に加入している場合は、終身タイプを検討してみましょう。終身タイプの医療保険は、保障が一生涯続く一方、保険料は加入時から変わりません。今後、年齢を重ねるたびに保険料が上がることや病気やケガにかかりやすくなることを考えると、早めに終身タイプへ切り替えたほうが良い場合もあります。

女性保険

女性保険の基本的な保障は医療保険と似ていますが、乳がんのような女性がかかりやすい病気(女性疾病)の場合に保障が上乗せされる保険です。たとえば、入院保障が日額5,000円のプランに加入している場合、指定の女性疾病では日額10,000円が給付されます。女性に多い病気に対して効率的に備えられます。

なお、すでに医療保険に入っている場合は女性疾病特約を付帯させることで、女性保険と同じような保障が受けられることがあります。詳細については、加入している保険を確認してみましょう。

がん保険

がん保険はがんに対して手厚い保障で備えられる保険です。がんと診断された時に受け取れるがん診断給付金は、医療費以外の費用や生活費などにも充てられます。

がんの治療は長期間にわたることも多いため、手厚い保障は働けなくなった場合の備えとしても活用できます。

まとめ

家庭や仕事のこと以外に自分の健康面でも気にかかることが増えてくるのが40代女性です。病気やケガによる入院では、医療費以外の費用の準備も必要です。貯蓄で足りない分は保険で補うことで経済的な心配を減らせるでしょう。

この記事が保険を検討している人の役に立てば幸いです。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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リアほMAGAZINE編集局

保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。

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