契約前に知っておきたい

2021.08.20

帝王切開の費用は医療保険の対象? 妊娠前に知っておきたい保険のこと

なにかとお金がかかる妊娠・出産、そして子育て。出産時には出産育児一時金などもらえるお金もあると安心している人もいるかもしれませんが、帝王切開になった場合は思った以上に費用がかかることもあります。
ここでは、何が起こるかわからない出産時に備えるための保険について詳しく解説します。
 

■帝王切開は医療保険の対象になる?

 

・自然分娩と帝王切開の違い

自然分娩とは、一般的におなかを切らないお産のことで、その中でも医療処置をしない分娩のことをいいます。
病気ではないため、公的な健康保険が適応されず、基本的に出産にかかる費用はすべて自己負担です。
 
一方、帝王切開とは自然分娩が難しい場合に、おなかを切って赤ちゃんを取り出す手術のことです。こちらは医療行為とみなされるため、公的な健康保険の適応対象となり、自己負担は3割です。
 

・帝王切開は自然分娩よりお金がかかる

健康保険が適応される帝王切開ですが、一般的に自然分娩と比べて出産前後の入院日数が多くなります。そのため入院費も自然分娩より高額になってしまうことがほとんどです。

 

■安心をプラスできる民間の医療保険

 

・帝王切開も給付の対象

病気やケガによる入院・手術などを保障してくれる民間の医療保険でも給付金を受け取れます。出産時の費用が心配な方は、民間の健康保険にプラスして民間の医療保険も準備しておくと安心です。 
また、女性疾病特約付き保険、女性専用保険などは、通常の民間の医療保険の給付に加えて、女性特有の子宮や妊娠・出産に関わる入院や手術の際に上乗せして給付金が受け取れます。もちろん、帝王切開のときにも上乗せして給付金をを受け取れます。あらかじめ準備しておくとよいでしょう。
 

・民間の保険は入る時期に注意!

帝王切開になったときのために民間の保険に加入しておくと安心ですが、入る時期には注意点があります。

・帝王切開や吸引分娩、早産などの入院や手術が対象外となる場合も

たとえば、妊娠してから保険に加入する際、保険には入れても、特別条件(部位不担保)といって異常妊娠、異常分娩(帝王切開や吸引分娩、早産など)による入院や手術が一定期間、対象外となる場合があります。
部位不担保とは、保険会社が指定した部位に関して一定期間は保障されないという条件がつくことです。「現在、妊娠している」旨の告知をすると、正常妊娠であっても異常妊娠、異常分娩(帝王切開や吸引分娩、早産など)について部位不担保となる場合があります。その場合、保険会社が指定した期間は妊娠、出産に関しては保障対象外の条件でしか加入ができません。

・過去に帝王切開をしていると保障の対象外となる場合も

また、保険に加入するときには妊娠中かどうか、過去5年以内に受けた手術などを告知する必要があります。そのため、過去5年以内に帝王切開を受けたことがある場合は告知しなければなりません。「過去に帝王切開をしている」告知をすると、一定期間、異常妊娠、異常分娩に関しては保障されない特別条件(部位不担保)になることが多いです。 

保険会社によって審査の基準や保障対象外とされる内容が異なりますが、妊娠した後や帝王切開を経験した後は保険の加入に一定の制限がかかることが多いです。
「もっと早く入っておけばよかった!」と思わないためにも、出産に関する保険は妊娠前に検討しておくほうがよいでしょう。
 

■帝王切開は医療保険の対象! 妊娠前に検討がベスト

帝王切開の費用が健康保険や医療保険の対象になるのかと、保険に加入しておきたいときの注意点を紹介しました。
妊娠したあとや出産前にお金のことで慌てないためにも、保険は可能な限り妊娠前に検討しておくことがベストです。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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リアほMAGAZINE編集局

保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。

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