保険業界のリアル
2022.03.11
スマホが入れる保険って?特徴とメリット・デメリットを解説!
スマホはいまや日常生活や仕事で欠かせないものの一つで、片時も手放せないという人も多いのではないでしょうか。しかし、常に持ち歩くスマホは、落としたり水に濡らしたりしてしまうことで故障するリスクは決して小さくありません。
もしスマホが壊れてしまうと数万円という決して小さくない額の修理費用がかかることもあります。
スマホの故障に備える方法としてはメーカーやキャリアの端末保証があります。しかし、端末保証とは別に、スマホの修理費用の全額または一部が補償される保険(スマホ保険)が保険会社などから販売されているのを知っていますか。
この記事では、スマホ保険の特徴とそのメリット・デメリットを解説します。
スマホ保険の特徴
スマホで入れる保険には、保険会社などから販売されているスマホ保険のほかに、メーカーやキャリアによる端末保証があります。
スマホ保険の特徴は
- 水没や破損など、自然故障以外も補償
- 紛失や盗難が補償される商品もある
- 端末購入後、保険に加入できる期間が長い
という特徴があります。
一方、メーカーやキャリアの端末保証は
- 自然故障は補償されるが、破損・盗難などは対象外
- スマホ購入と同時、または購入後30日以内など加入できる期間が短い
といった内容のものが多いです。
毎日持ち歩くスマホは、トイレやお風呂に落として水没させてしまったり、どこかに置き忘れてなくしたり、盗まれたりというリスクに常にさらされています。スマホ保険なら幅広いリスクに備えられます。
スマホ保険のメリット
スマホ保険のメリットを3つ紹介します。
- 保険料が安いので入りやすい
- 端末を変えても補償が継続される
- 1つの契約で複数の機種が補償対象になる
一つ一つ詳しく解説します。
保険料が安いので入りやすい
スマホ保険には月額数百円程度から加入できるものが多くあります。メーカーやキャリアによる端末保証は月額1,000円以上かかるものもありますので、保険料が抑えられるのは嬉しいですね。スマホを修理したり、再購入したりするには数万円かかる可能性もあるため、安い保険料でスマホの故障などのリスクに備えられるのはメリットです。
ただし、保険によっては受け取れる保険金の上限が設けられており、それを超えた修理費用は自己負担となる場合もあるので注意しましょう。
端末を変えても補償が継続される
スマホ保険に加入後、古くなった端末を買い替えることもあるでしょう。また、キャリアを変更するのに合わせて新しい端末を買うこともあります。そのようなときでも、スマホ保険なら、保険契約を解約しない限り、新しい端末が補償を引き継ぐことができます。
一方、メーカーやキャリアの端末保証で対象となるのは保証を申し込んだ端末だけです。そのため、端末を変えると保証は終了してしまいます。
端末を頻繁に変える予定がある人は、スマホ保険なら一度加入するだけで補償が引き継がれるので、端末を買うたびに保証を申し込む手間が省けます。
1つの契約で複数のデジタル機器が補償対象になる
スマホ保険の種類によっては、1つの契約で複数のデジタル機器の補償が可能なものもあります。プライベートのスマホのほかに、会社用のスマホ、パソコンやスマートウォッチ、Wi-Fiルーターなど、複数のデジタル機器を普段から持ち歩いている人は多いのではないでしょうか。その場合、スマホを主端末、その他のデジタル機器を副端末として、補償対象にできることがあります。
スマホに限らず、デジタル機器はどれも万が一の故障の際の修理費は高額になりがちです。スマホ保険なら1つの契約で複数のデジタル機器が補償されるのはメリットですね。
ただし、主端末と副端末では補償内容が同じではない場合がありますので、契約時には保険金が支払われる条件をよく確認しておきましょう。
スマホ保険のデメリット
スマホ保険のデメリットは以下の3つです。
- 補償の対象になる機種が限定されている
- スマホが修理不能になったときに受け取れる保険金は少ない
- 経年劣化やバッテリー交換は補償されない
スマホ保険へ加入を検討する際の参考にしてください。
補償の対象になる機種が限定されている
多くのスマホ保険では、保険に入れる機種が限定されています。
基本的には
- 技適マークがある
- メーカーが推奨している方法以外でのSIMロック解除など、改造を加えていない
などの条件を満たしていれば、スマホ保険に入れるでしょう。
技適マークとは、総務省が管理している技術基準適合証明です。海外製の端末では技適マークが付いていないことがありますので、注意が必要です。
スマホが修理不能になったときに受け取れる保険金は少ない
スマホの故障原因や状況によっては、修理店に持ち込んでも修理不可能と判断されることもあります。その場合、新しい端末に買い換えるしかありませんが、保険金を受け取ることはできるのでしょうか。実は多くのスマホ保険では、スマホが修理不能になった場合は保険金が受け取れないか、もしくは2〜3万円程度しか受け取れません。
なぜなら、端末の修理費用を補償するのがスマホ保険の主な目的だからです。そのため、修理ができないほどスマホが大きく壊れてしまった場合、新しい端末代は保険でカバーされるわけではないのです。
経年劣化やバッテリー交換は補償されない
修理可能な故障なら必ず補償されるわけではないことにも注意が必要です。たとえば、故障の原因が経年劣化である場合や、バッテリーが自然消耗で使えなくなった場合は、スマホ保険の補償の対象になりません。
購入から時間が経ったスマホはバッテリーが劣化し、消耗が早くなることはよくあります。スマホ保険に入っていたとしても、バッテリー交換費用は自己負担しなければいけませんので注意しましょう。
まとめ
この記事では、スマホ保険の特徴とメリット・デメリットを詳しく解説しました。
高額になりかねないスマホの修理費用に、月々数百円から備えられるのがスマホ保険です。
スマホをなくしてしまったり、壊してしまったりしたときの費用が心配な人はスマホ保険に入ることを検討してみてはいかがでしょうか。
WRITER’S PROFILE
リアほMAGAZINE編集局
保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。