保険の基礎知識
2021.08.21
生命保険の給付金と保険金の違いって何?
「生命保険ってよくわからない・・・」という声はよく聞きますが、保険について調べたり話を聞いたときに似たような専門用語がたくさん出てくるから、というのも理由の1つとしてあると思います。
今回はその中でも「給付金」と「保険金」の違いについて説明していきます。どちらも生命保険会社から支払われるお金の事を指しますが、両者では支払われ方や支払回数、税金のかかり方が違います。
■給付金とはどんなもの?
保険の対象となる人(被保険者)がケガや病気などで入院した場合や、手術した場合に、保険会社から支払われるお金のことです。一般的に給付金は複数回受け取ることができ、給付金支払い後も契約は継続されます。支払回数は給付金の種類や商品によって異なってきます。
・給付金の種類
給付金にはいくつか種類があり、主に以下のようなものがあります。
■保険金とはどんなもの?
被保険者が死亡したときや高度障害状態になったとき、保険期間が満了したときなどに保険会社から支払われるお金のことです。原則として支払いは回数は1回で、保険金が支払われると保険契約は消滅します。
・保険金の種類
保険金の種類は主に以下のようなものがあります。
■給付金、保険金には税金はかかるの?
入院給付金や手術給付金などのような、病気やけがに対する治療費の補てんを目的として支払われる給付金は非課税ですが、生存給付金のような治療の補てんを目的としないものは課税対象です。
一方で死亡保険金や満期保険金も治療の補填を目的としていないので課税対象ですが、高度障害保険金や特定疾病保険金、リビングニーズ特約の保険金などのような病気やけが起因で支払われる保険金は非課税です。
■まとめ
生命保険会社から支払われるお金は「給付金」や「保険金」と呼ばれますが、それぞれ支払い後の契約や支払回数、課税対象かどうかなどの違いがあります。
医療保険など生前のリスクにそなえる保障は、「給付金」として複数回支払われるものが多く一度「給付金」を受け取っても保障が続きます。一方で死亡保険は原則、1度だけ「保険金」として支払われ、「保険金」が支払われたらその後の保障はなくなります。
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リアほMAGAZINE編集局
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