保険を解約したくなったとき「ペナルティがあるのでは？」と心配な人もいるでしょう。
はたして、ペナルティはあるのか、また損をしてしまう場合はないか、解約にまつわる疑問を解決します。

■保険解約をするとペナルティはある？

・引き止め行為も実は法律違反！

保険は、「保険法」という法律で契約者と保険会社など当事者間のルールが定められて運営されており、契約者にはいつでも自分の意志で保険を解約することができる「解約権」という権利があります。

そのため、保険を解約することで契約者にペナルティが発生することはありません。
 
また、保険を解約したいときによくある「やめないで……」という引き止め行為も「保険業法」で禁止されています。

「保険法」が保険契約者等のの保護を目的としているのに対して、「保険業法」は、保険法で対象としている保険を扱う保険会社などを監督する目的の法律です。
ただし、「保険業法」においても、保険契約者を守るために保険会社や保険募集人が守らなければならないルールを明確に定められています。たとえば、禁止行為や、きちんと情報提供を行わなければならない義務、意向をしっかり把握して提案しなければならない義務などが定められいます。
 

・早期解約はデメリットがある場合も

ペナルティはありませんが、保険を途中で解約すると契約者にとって不利な条件になることがあります。
 
たとえば、終身保険など解約返戻金のある保険では、早期解約した場合に支払った保険料よりも戻ってくる解約返戻金が少ない「元本割れ」になってしまうことがあります。
 
ほかには、一度解約すると元には戻せないというデメリットや、早期解約したことで、違う保険に加入したいときに健康状態によっては契約を断られてしまう、ということがあります。
 

■まとめ　保険解約にペナルティはないので安心を

保険を解約したい場合、ペナルティはあるのかについて解説しました。
契約者はいつでも自分の意思で解約できるため、もちろんペナルティはありません。
ただし、解約することで損をしてしまうこともあるのでデメリットを知って慎重に検討しましょう。