保険の基礎知識

2022.01.01

いざという時に備えて知っておきたい保険金、給付金請求手続き

保険に加入する際、つまり入口ではいろいろと検討をしますよね。しかし、保険が本当に役目を果たすのは支払事由に該当して保険金や給付金を受け取る時、つまり出口です。請求手続きは、書類の郵送またはインターネットでできます。ここでは、保険金や給付金の請求手続きの流れや、理解しておきたい保険金や給付金が支払われない場合を解説します。

保険会社へ連絡をする

まずは保険会社へ連絡をします。担当の営業の方、もしくはコールセンターに連絡を入れましょう。保険代理店で加入している場合は、保険代理店で受付をしてくれる場合もあります。
その時に必要な情報は以下の通りです。
契約者、被保険者の氏名
・保険証券番号
・病気やケガの名称 ※医療保険の場合
・書類の送付先
・治療内容(手術の有無、入院期間等) ※医療保険の場合
もし 、これらの情報に不足があったとしても大丈夫です。保険会社に聞けばどのような手続きを取ればいいのかを案内してもらえます。

郵送で手続きする場合

保険会社の請求書類に必要事項を記入して、必要な書類と一緒に保険会社へ郵送する方法です。請求書類は、保険会社から書類を郵送してもらう方法が多いですが、最近では保険会社のサイトからダウンロードして印刷ができる場合もあります。

インターネットで手続きする場合

保険会社によっては保険金請求書などの書類を郵送せず、インターネットのみですべての手続きを完結できる場合もあります。氏名や保険証券番号、給付金や保険金を受け取る口座番号等の情報を、保険会社のフォームに入力して送信します。必要な提出書類はスマホのカメラなどで撮影してアップロードする必要があります。保険会社によって手続き方法が異なりますので、必ず請求方法を確認しましょう。
 

支払われるまでの期間は?

保険金や給付金を受け取る手続きを終えた後、実際に保険金や給付金が支払われる期間はどれくらいかかるのでしょうか。保険会社が書類を受付をした日から5営業日程度で支払われるのが一般的です。

ただし、必要な書類に不備がある場合や医療機関への確認が必要と判断された場合は保険金や給付金が支払われるのが伸びるケースもあります。
 

書類に不備がある場合

保険会社へ提出した書類に不備があると、保険会社は支払い手続きを進めてくれません。書類を再提出したり不足書類を追加で送って不備を解消する必要があります。不備がない状態で保険会社が受付をした日から5営業日程度で保険金や給付金が支払われるのが一般的です。
 

医療機関へ確認や照会が必要な場合

 
死亡保険金などをお支払いするために、医療機関などに確認や照会が必要なケースがあります。医療機関へ照会を行うかどうかは保険会社や契約内容によっても異なりますが、それによって保険金や給付金が支払われる日が延びることがあります。
 

保険金や給付金が支払われない場合も

保険金や給付金を請求しても、支払われない場合があります。ここでは、給付金が支払われない場合の例を解説します。
 

支払事由に該当しない場合

契約した保険会社の約款上の支払事由に該当しない場合は、保険金や給付金は支払われません。たとえば、医療保険の場合、治療が目的でない入院をした場合があげられます。

治療を目的としていない入院の主なケースとして
・美容上の処置が目的の入院
・疾病を原因としない不妊手術に伴う入院
・治療処置をともなわない人間ドックでの入院
・介護療養を主な目的とした介護療養型医療施設への入院

などがあります。
他にも、入院や手術をした時期が責任開始日より前だった場合も、給付金は支払われません。

免責事由に該当した場合

保険会社が保険金、給付金などの支払いを免れる事由の事を、免責事由といいます。支払事由に該当していても、免責事由に該当した場合、保険金や給付金は支払われません。
免責事由は、契約者や被保険者の重大な過失や故意によって引き起こされた事故などがあります。
たとえば、被保険者の泥酔の状態を原因とする事故によるときです。
他にも契約した保険の責任開始日から一定期間内(1~3年の場合が多い)に、自殺したときや、犯罪行為によるときがあります。
他にも戦争・その他の変乱によるときも免責事由に該当します。ただし、その程度によっては保険金額の全額または一部を受け取れる場合もあります。

告知義務に違反していた

 
保険に加入する際には、健康状態について正しく告知をしなければいけない告知義務があります。病歴や治療中の病気やケガについて告知をしなかった場合、保険金や給付金が支払われない可能性があります。
たとえば、肝硬変であったことを告知せずに保険に加入し、その後、肝臓がんで入院したとしましょう。肝臓がんの発症と肝硬変に因果関係があると考えられるため 、保険会社に入院給付金などを支払わない、と判断されることが想定されます。
いざというときに給付金が支払われない、給付金が支払われない不安を抱えて保険料を支払い続ける、といったことにならないよう、保険に加入する際には告知をしっかりと行うことが大切です。

 

契約が失効している

 
失効といって保険料を支払っていないために保険契約が効力を失っている場合は、入院などの支払事由に該当しても保険金や給付金は支払われません。
ただし、保険料の払込猶予期間中であれば、保険料を支払っていなくても保険契約は有効であるため、未払い分の保険料を差し引いた額が保険金や給付金として支払われます。

 

まとめ

保険金や給付金の支払いまでの期間や必要な手続きについて解説しました。
保険金や給付金の請求は郵送で手続きするのが一般的です。昨今では、インターネットで請求手続きができる会社が増えてきています。請求方法は加入している保険会社に問い合わせる、または保険会社のマイページなどから確認しましょう。
これから保険加入を検討している方は、保険金や給付金を受け取る際の手続きがスムーズにできる仕組みかを確認してくと安心ですね。

ただし、保険金や給付金の支払事由に該当しない場合は、当然ながら支払われません。保険を検討する際には、実際にどのような時に保険金や給付金が支払われるのかを必ず確認して、加入する予定の商品は自分の加入目的を満たしているのかをきちんと理解しておきましょう。また、契約内容をあらかじめ確認していても、ほんとうに万が一の時には冷静でいられない場合もあるかもしれません。請求の際は、まずは保険会社や保険代理店に連絡をし、指示にしたがって確実に手続きを進めていきましょう。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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リアほMAGAZINE編集局

保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。

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