著名人・専門家コラム

2022.09.13

社会人になったら医療保険だけでも入っておけといわれる理由【FPコラム】

学校を卒業した皆様も社会人になって、俗にいわれる五月病も乗り越えていつの間にか秋を迎えました。環境の変化に天候不順も重なり、これまで蓄積した疲れが出る頃です。人によっては体調不良から病院へ通院することになる人も。そこで改めて3割の公的保障があって良かったという人も多いでしょう。

見逃せない20代と医療保険のコストパフォーマンス

ただ、ちょっとした風邪の通院ではなく、思わぬ入院となった場合、公的保障の3割負担だけでも家計を圧迫する医療費になります。特に20代はまだ収入が低い場合も多く、家計の全体支出に対する医療費の負担はできるだけ避けておきたいもの。とはいえ、入院が考えられる病気を治療するのに医療費を節約するも何もありません。そこで主契約も特約もたくさんつけて、までは要らないので「最低限の」医療保険に入っておくことをお勧めします。これは長い目で見たときに、いくつかのメリットが付帯します。

20代で加入した医療保険はコストパフォーマンスが高い

早くして加入した医療保険は、ライフプラン全体で見たときにも効率的です。医療保険には更新型終身型があります。定期的に保険契約が見直され、都度保険料も変わる更新型に対して、最初の加入時の保険料が変わらないのが終身型です。つまり、年代の早い段階で終身型に加入することは、後々保険料を節約することに繋がります。後から保険に入った同世代が相応の保険料を支払っていくなかで、抑えた保険料相場で保障を身につけることができます

前提として医療保険の持つ優位性は全体を通しての保険料の低さです。預貯金を貯めておいて医療費に対応する方法もありますが、医療保険は万が一の場合、それまで投じた保険料の総額の何倍もの保障が受けられます(これをレバレッジ効果といいます)。医療保険は何も無いと保険料の戻ってこない「掛け捨て型」が多いのですが、その特徴を差し引いてもコストパフォーマンスは高いものです。

20代のなかでより医療保険が必要なのは、日々の病気リスクが高い方々です。仕事によっては残業が多く、休日出社も多い方は医療保険の必要性を優先して考える必要があります。また飲酒・喫煙などの生活リスクがある方は万が一の状況に備え対策しておくことで、日々の安心にも繋がります。

保険の見直し期が来ても医療保険だけは継続する家計も多い

ここからは「医療保険に加入した後」を見ていきましょう。結婚や子育て、住宅購入とさまざまなライフプランが到来すると、保険も柔軟に見直す家庭が多いです。あらたに終身保険に加入したり、終身の代わりになる団体信用生命保険(団信)への加入を検討します。これはとても正しい保険との付き合い方で、それまで加入してきた保険も思い切って解約することも考えるべきです。

ただ、この時の傾向として医療保険は保険料が低いことも重なり、「取り合えず継続して入っておくか」という判断になることが多いです。それだけ保険料が低い割に、もしもの時に備えられる医療保険はコストパフォーマンスが高いもの。そして加入期間が継続されればされるだけ、早くして加入した終身型の効果を享受することができます。医療保険には役割があります。20代・30代で入るべき保険と、以後に加入検討する保険は別物です。状況に合わせて考えることが大切です。

万が一の病気のあとは通常型の保険には加入できない

早期に医療保険に加入することは、「保険に入れなくなる」というリスクを軽減することにも繋がります。生命保険に加入せずに病気に罹患した場合、医療費が必要になることに加え、既往症有りと判断されて一般の保険には加入できなくなることがあります。既往歴のある方向けに保険料の高い引受緩和型の医療保険というものはありますが、必要な保険料が高くなるため家計への負担になります。「医療保険はそのうち、何かきっかけがあれば加入しておけばいいや」では、思わぬリスクを負う可能性があります。

ライフプランに変更があれば臨機応変に医療保険を見直す

早期に加入した医療保険は、ライフプランの変更によって臨機応変に対応していきましょう。結婚して終身保険に加入した場合は特約で医療保険をつける、医療保険から拡大してがん保険を検討する、終身と医療部分を合わせて養老保険を検討するなどです。見直しの基準としては保険料のほか、自分たちの家計に保障内容がマッチしているかなど。医療保険の保障内容は医療技術の進化などに応じて変わっていくので、見直しを通して最新のニーズに対応するという役割もあります。

医療保険に限らない話ですが、保険は慎重に吟味して入るものと、検討時間もリスクに加えて「さほど考えずに」加入検討するべき特徴のものがあります。保険の持つ性格も加味し、判断していくようにしましょう。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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WRITER’S PROFILE

株式会社FP-MYS 代表取締役 工藤崇

FP-MYS代表。ファイナンシャルプランニング技能検定2級・証券外務員二種。レタプラ開発・提供。YMYL領域の執筆多数。相続・保険・資産運用などの個人相談。IFA事業展開予定。ライフプラン・シニア関連の開発案件受任。(執筆実績はこちら:https://fori.io/takashi-kudo)

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