著名人・専門家コラム

2024.10.25

教えて!始まるマイナ保険証 【住宅FP関根が答える!Vol.121】

みなさん、こんにちは。ファイナンシャルプランナーの関根です。2024(令和6)年12月2日に現行の健康保険証の新規発行が終了し、本格的にマイナンバーカードと健康保険証の一体化が進んでいきます。現時点でもマイナンバーカードの読み取り機械が置いてある病院や薬局も増えてきています。すでに大手薬局では保険証の確認はせず、マイナンバーカードで保険情報を確認するところもでてきました。

すでに発行されている健康保険証は最大1年間、従来通り使用できる経過措置が設けられます。しかし、この対応も1年間のみという非常に短い期間となるため、必然的にマイナンバーカードの取得、そして健康保険証利用という流れになると思われます。今回はこのマイナンバーカードによる健康保険証利用についてお話していきたいと思います。

マイナンバーの健康保険証利用

先ほども申し上げた通り、従来の健康保険証の新規発行は2024(令和6)年12月2日に終了します。そのため、今後はマイナンバーカードに付随した健康保険証利用となっていくのですが、現時点でマイナンバーカードを所持していない人はどうするのでしょうか。もちろんこれを機にマイナンバーカードの取得へと手続きをすることが自然であり、政府の狙いでもあるのでしょうが、マイナンバーカードを所持していなくても対応方法はあります。マイナンバーカードを取得していない場合などは、ご本人の被保険者資格の情報などを記載した「資格確認書」を無償交付される予定であり、その資格確認書を医療機関等の窓口で提示することで、引き続き、一定の窓口負担で医療を受けることができます。マイナ保険証をもっていない方については、ご本人の申請に関わらず、加入する保険者から資格確認書が送付されるようです。

マイナ保険証利用に必要な手続き

マイナンバーカードを健康保険証として利用する場合、どのような手続きが必要になるのでしょうか。まずはマイナンバーカードの申請、発行を行います。その後、マイナンバーカードの健康保険証利用を申請・登録するという作業が必要になります。こちらのやり方は大きく3つあります。

1つは病院や薬局のカードリーダーを使用する方法です。2つめは「マイナポータル」を使用する方法、そして3つめはセブン銀行ATMを利用する方法です。こちらでマイナ保険証の登録ができれば専用のカードリーダーを用いて保険証を利用することができます。

マイナ保険証のメリット

ではマイナ保険証を利用するメリットはどういったところでしょうか。大きく分けると4つのメリットがあります。

1つめは情報提供に同意すると、過去に処方された薬や特定健診などの情報を医師・薬剤師にスムーズに共有することができるということです。初診の際に今現在飲んでいる薬や病歴などを伝えると思いますが、飲んでいる薬の名前や、いつ頃病院にかかったかなどを忘れてしまっても、このマイナ保険証はすべて覚えておいてくれます。伝えそびれが少なくなり、ほかの病院にかかるときでも質の良い医療を受けやすくなります。また、里帰り出産などにもとても有効性が高いと言われております。

2つめのメリットは手続きをしなくても高額療養費の限度額を超える支払いが免除されるということです。高額療養費の限度は収入により定められており、月の医療費の支払いが限度額を超えた場合には、その超えた部分の支払いが免除となります。この高額療養費制度を使うためには通常、加入している保険会社に限度額適用認定証を発行してもらい、医療機関の窓口に提出することで支払いの免除となります。そのため、場合によっては限度額認定証がなかなか届かず、使用したい日までに間に合わないということもありますが、マイナ保険証の場合には一切の手続きが必要ありません。入院など、医療費が高額になってしまいそうなときはとても便利だと思います。

3つめのメリットは確定申告の際に行う医療費控除が簡単に行えるということです。今までは医療費控除を申請する際、1年間分の病院や薬局の領収書をとっておき、合計額を自分で計算し、医療費控除を行う必要がありました。その際に領収書を失くしてしまうことや、配偶者や子どもの分の領収書も確認する必要もあり、非常に面倒な作業になります。マイナ保険証を利用して医療機関を受診していれば、領収書を管理・保管しなくても、マイナポータルとe-Taxを連携することで自動入力され、確定申告の際、医療費控除申請がとてもスムーズになります

4つめのメリットは医療機関での窓口業務の簡素化です。マイナ保険証を利用すれば、医療機関の受付手続きがスムーズになります。今までの健康保険証では、受付で保険証を提示し、現在かかっているほかの病院や症状、飲んでいる薬など、必要事項を記入する必要がありました。しかし、マイナ保険証を利用すると、マイナンバーカードをカードリーダーにかざすだけで、保険情報を確認することができ、受付での待ち時間が短縮され、手続きがスムーズになります。

従来の健康保険証はもう発行されなくなります。マイナ保険証を使用しない場合、従来の保険証を使用できる期間は1年間までとなっています。その後のことも考えていくとこれを機に、マイナンバーカードの発行、マイナ保険証の利用が迅速に進むのではないでしょうか。

※参考:マイナンバーカードの健康保険証利用について|厚生労働省

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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WRITER’S PROFILE

㈱投資用マンションSOS 代表取締役 関根克直

ファイナンシャルプランニング技能士2級。独立系FPとして18年。ライフプラン作成、保険見直し、住宅ローン提案、投資用不動産計算など、年間300件ほどの面談をおこない幅広いサービスを展開しています。 元ウィンドサーフィンインストラクター、またチャンネル登録10万人YouTuberとしても活躍中。

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