著名人・専門家コラム

2023.06.20

昔加入した生命保険、入りっぱなしになっていませんか?【住宅FP関根が答える!Vol.57】

みなさん、こんにちは。ファイナンシャルプランナーの関根です。
若い時に生命保険に加入し安心をしてしまい、その後ライフイベントの変化や医療現場の進化があっても生命保険を見直さず、ほったらかしにしてしまう方が多くいらっしゃいます。保険の見直しというものは自身のライフイベントや、家族構成の変化があった場合に見直しをする必要性もありますし、また生命保険の商品自体も日々進化しているため、医療現場の変化に合わせて見直しをしていく必要があります。

例えば、独身時代に生命保険に入った場合、結婚をすれば保障も変わってきますし、子供が生まれた場合も変わってきます。そして子供が1人の場合と2人の場合など人数が増えていけば、その都度必要な保障は変わってきます。本来、家族構成やライフイベントの変化、医療現場の進化に応じて、生命保険を見直さなければいけないため、このコラムでは生命保険の見直しのポイントをまとめていきたいと思います。

必要保障額の変化

生命保険に加入するタイミングというのはいくつかありますが、社会人になったタイミングで加入される方もいらっしゃいます。そういう方に関しては結婚、出産などで、扶養するべき家族が増えた場合に見直しが必要になります。自分が万一亡くなった場合、家族の生活費はどれぐらいかかるのか、子供の教育費はどれぐらいかかるのかという部分もそうですし、残された家族の旅行費用や帰省費用、地域によっては、車の買い替えも必要になってくる場合もあります。また残された配偶者の収入等によっても変わってくるため、一度収入保障保険に加入したとしても、変化があれば見直しが必要になり、加入後それで終了というものではありません

子供を育てているうちに、当初は公立の中学校、高校で良いと考えていても、もっと良い教育を受けさせてあげたい、私立中学校の受験をさせてあげたいと考え方が変わっていく場合もあります。さらに、生活費も思っていたよりもかかってしまうこともあります。一方で、残された配偶者の収入も、最低限の収入で見積もっていたとしても、その後、思っていた以上に収入が上がっていくということもあります。

こういった自分自身に万一のことが起こったときのプランを、一度作ったとしても、実際に子育てをし、年数が経っていくと、考え方が変わっていくこともあります。そういった考えが変わるようでしたら、見直しも必要になります。

医療現場の変化

また、保険の商品や特約の見直しというものもあります。例えば1番わかりやすいものでいうと、昔からあるがん保険です。比較的古いタイプのがん保険というのは、がん診断一時金で100万円となっていても、上皮内新生物の場合は、その10分の1である10万円しかもらえないこともよくあります。

最近はがんに限らず、入院は短期入院になることが多く、入院日額2万円などと、日額を多くもらえる保障で加入するというよりも、診断一時金でまとめて10万円もらえるという保障が提案されることが多くなっています。

昔のがん保険に加入したまま上皮内新生物と診断された場合、診断一時金は10分の1である10万円しかもらえません。日額2万円など、入院日額を多くしていても、短期入院のためそこまで大きな保険金を受け取れないなど、時代に合わない保障になっている可能性もあります。

また入院日数等も同じで、昔の入院保険は入院した場合の支払い最大日数が多く、120日型がメインでした。多いものだと360日型と言う商品もありました。しかし最近の商品は60日型がメインで、中には40日型という商品も多くあります。これは近年の医療現場において入院期間がどんどん短くなってきており、それに合わせて保険の形も変わってきているからです。

保険商品の変化

また以前とは収入保障保険も変わりつつあります。日本人の死亡率が下がることにより、保険料が大幅に値下がりするということがありました。この場合、昔の保険に加入していた人が、数年経った後、同じ保険に加入し直した場合でも、保険料が安くなるといった現象が起きたこともあり、保険料率の変化によって、同じ保障でも保険料が一段回安くなるということもあります。

まとめ

長年、保険の加入現場にいますが、それまで保険に加入していなかった人が、しっかりと必要保障額を計算し加入をすると、それで安心する方も多いです。ただその後、家族構成が変わるなどしても一切見直すことなく、ほったらかしにしてしまう人も多く見受けられます。家族構成が変わる等はもちろんのことですが、子供の進路等、教育方針が変わった時期や、ご夫婦の収入が変わっていった時期等は、一度保険の見直しをすることをおすすめします。

また、これは、一般の方にはなかなかわかりにくいことではありますが、医療現場の変化により古い保険だと効率よく保険金が支払われない場合があります。これはもともと入っていた保険が悪いということではなく、時代が変わり、医療現場の進化により、保険自体も常に進化しているため、こういった見直しが必要になることもあります。

保険の見直しは、定期的に行うことが望ましいですが、なかなか自分ではやり切れない部分もありますので、専門家に相談しながら進めていくことをおすすめします。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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WRITER’S PROFILE

㈱投資用マンションSOS 代表取締役 関根克直

ファイナンシャルプランニング技能士2級。独立系FPとして18年。ライフプラン作成、保険見直し、住宅ローン提案、投資用不動産計算など、年間300件ほどの面談をおこない幅広いサービスを展開しています。 元ウィンドサーフィンインストラクター、またチャンネル登録10万人YouTuberとしても活躍中。

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