著名人・専門家コラム

2022.08.03

生活習慣病リスク・脂質異常症を考える【住宅FP関根が答える!Vol.18】

みなさんこんにちは。ファイナンシャルプランナーの関根です。

以前、生活習慣病にならないように予防しようというお話をしたのは覚えていますか。その時に生活習慣病の例として挙げたのは高血圧症でした。しかし、生活習慣病は高血圧症以外にも様々な身近な病気があります。今回はまた生活習慣病についてお話しいたします。みなさんも健康診断でコレステロール値引っかかったことありませんか?コレステロール値が引っかかってもなんとなくそのままにしてしまうことも多いですが、放っておくと重大な病気につながっていきます。今回はこのコレステロール値に関係する脂質異常症の告知と保険の加入について解説いたします。

脂質異常症とは?

厚生労働省のe-ヘルスネットによると血液中の脂質の値が基準値から外れた状態をいいます。脂質の異常には、LDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)、HDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)、トリグリセライド(中性脂肪)の血中濃度の異常があります。これらはいずれも、動脈硬化の促進と関連します。

脂質異常症の診断基準は?

ではどれくらいの数値になると脂質異常症となるのでしょうか。コレステロール値は食事のタイミングでも大きく作用してくるため、正確なコレステロール値を調べたいときには10時間以上の絶食である空腹時採血での判断となります。具体的な数値の目安は以下の通りです。

  • LDLコレステロール
    140mg/dL以上  高LDLコレステロール血症
    120~139mg/dL 境界域高LDLコレステロール血症
  • HDLコレステロール
    40 mg/dL未満  低HDLコレステロール血症
  • トリグリセライド値
    150㎎ ⁄ dl以上  高トリグリセライド(中性脂肪)血症

みなさん健康診断の結果と見比べてみていかがでしたでしょうか。基準値以内でしょうか。

脂質異常症の原因と改善方法

脂質異常症の原因の多くは、食生活です。第一に飽和脂肪酸の取りすぎがあげられます。飽和脂肪酸とは肉の脂身などの動物性脂肪の多い食品(肉類、乳製品など)、コレステロールを多く含む食品(鶏卵、魚卵、レバーなど)、高カロリー食品(ケーキなど甘いもの)に多く含まれています。そういった食べ物を好んでよく食べるなど、食べすぎによる慢性的なカロリー過多も原因となります。またアルコールの飲みすぎは中性脂肪を増やしやすいです。脂質異常症の原因は食生活のみではなく、運動不足や、肥満、喫煙なども原因となります

では脂質異常症にならないためにはどのようにしたらよいのでしょうか。まずは主食の穀物類(ご飯、パンなど)には脂質が少ないので、まず主食をきちんと食べることが必要です。動物性脂肪(とくに肉類)を少しひかえめにすることも効果的です。牛肉や豚肉を食べるときにはロースよりもヒレを、また鶏肉の場合には皮を食べないようにするだけでも、脂質をかなり減らすことができるのでお肉選びの際に思い出してみてください。魚に多くふくまれている不飽和脂肪酸(EPA、DHAなど)には、LDLコレステロールを減らす働きがあるためおかずは肉類よりもおかずに魚を積極的に取り入れるようにしましょう。魚でも、焼き魚よりも刺身や煮魚などの方が効率よくEPAやDHAを摂取することができるため意識して献立造りをしてみてはいかがでしょうか。

脂質異常症でも保険に入れるの?

保険加入のための基準は加入したい保険の種類、年齢によって異なります。普通死亡保険や特定疾病、医療保険ごとに加入の条件をお話いたします。

治療中で年齢が20歳未満の場合には、がん保険のみ加入が可能で、普通死亡保険、特定疾病、医療保険は加入することが大変難しいです。また、そのがん保険に関しても告知内容によっては難しい場合もあり、合併症の有無も大変重要となります。合併症がある場合には厳しい査定となる可能性があります。

20歳以上の場合にはLDL≦199mg/dlかつ中性脂肪≦499mg/dlという条件が追加され、普通死亡保険は告知内容により審査が通る場合と、難しい場合があります。特定疾病、医療保険、がん保険は加入することできる可能性が高いです。また、告知内容や合併症の有無がやはり重要です。コレステロール値の血液検査結果の提出も必要になります。また、少し厳しいところが、脂質異常症(因果関係のある疾病を含む)を原因とした入院歴があってはいけません。

まとめ

いかがでしょうか。脂質異常症となってしまうと、がん保険以外の保険に入るのが難しくなってしまいがちです。そのがん保険も告知内容や検査結果によっては加入できない場合もあり、やはり、保険加入は慎重に行わなければいけません。少し数値が外れている分には加入時期を急いでいない場合、食生活や生活習慣を見直してから再検査し、保険の加入を考えてみてはいかがでしょうか。コレステロール値は先天性のものではない限り、食生活が大きく影響しています。生活習慣病の中でも脂質異常症は正常の数値に戻しやすい病気ですので規則正しい生活をし、見直していきましょう。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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WRITER’S PROFILE

㈱投資用マンションSOS 代表取締役 関根克直

ファイナンシャルプランニング技能士2級。独立系FPとして18年。ライフプラン作成、保険見直し、住宅ローン提案、投資用不動産計算など、年間300件ほどの面談をおこない幅広いサービスを展開しています。 元ウィンドサーフィンインストラクター、またチャンネル登録10万人YouTuberとしても活躍中。

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