著名人・専門家コラム

2022.08.09

メンタル系疾患は保険入れないってホント?【住宅FP関根が答える!Vol.19】

みなさん、こんにちは。ファイナンシャルプランナーの関根です。

現在は非常に精神疾患の方増えていますよね。特に新型コロナウィルスの流行後は流行以前よりかなり増えているとも言われています。精神疾患を患っていると保険に入れないという話を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?今回は精神疾患患者の保険加入、保険に入る際に必ず必要になってくる告知について解説いたします。

精神疾患って具体的にはどんな病気?

FP歴18年の関根が、保険契約の告知においてする際に良く目にする主な精神疾患は以下のような種類になります。

  • うつ病
  • 不眠症
  • 双極性障害(躁うつ病)
  • 統合失調症
  • パニック障害
  • てんかん

みなさんも聞いたことのある病名があるのではないでしょうか。一口に精神疾患といっても大変多くの種類の病気があり、保険の契約現場を数多く経験していますが、告知においては大変厳しく審査されています。

精神疾患の告知が厳しい理由は?

精神疾患の保険加入、告知が厳しい理由はみなさん想像がつくと思います。自傷行為による入院リスクが高いことや、自殺率が高いということです。実際に健常者に比べ、精神疾患患者の自殺率は高いということです。こちらに関しては韓国のSeoul National University HospitalのYoojin Song氏によるデータが挙がっています。中でもうつ病、双極性障害、精神病性障害は特に高リスクとなっています。

具体的に保険の加入はどうなるのか

今回は特に多い告知の3つを例に挙げ、保険の加入ができるのか、どのような告知になるのかをお話します。

まず一つ目にうつ病についてです。うつ病の治療中の場合には、医療保険、死亡保険は加入できずに、がん保険のみ加入できる可能性が高いです。また、全治5年以内においても、加入できるのはがん保険のみの可能性が高いです。さらに全治5年以上の場合にはがん保険の加入はできる可能性が高く、死亡保険、特定疾病は特別保険料といったほかの方と比べると割増の保険料での加入が可能になることがあります。しかし、全治5年以上が経っている場合にも医療保険はほとんどの場合で加入することができません。また、全治5年以上の場合にも、完全に就労している場合のみの引き受けであるなど、一度罹患歴があると保険の加入に大きな制限がでてきます

次にパニック障害の保険加入と告知です。パニック障害もやはり治療中の場合にはがん保険以外の保険加入は大変難しくなっています。うつ病とは違い、入院歴の有無でも変わってきます。まずは入院歴がない場合です。全治1年未満の場合には治療中同様、がん保険以外の保険加入は難しいです。全治1年以上3年未満の場合にはがん保険の加入は可能、死亡保険、特定疾病が特別保険料での加入ができる可能性が高いです。しかし、医療保険は加入することは難しくなっています。次に入院歴がある場合です。やはり全治1年未満の場合にはがん保険以外の保険加入は難しいです。全治1年以上の場合には要医査となります。

そして最後に、意外と知られていない重い告知、不眠症です。多くの方はちょっと寝つきが悪いなんてことがあると思います。何日か続いてしまい、メンタルクリニックに行って、睡眠導入剤をもらうなど、経験をしたことがある方もいらっしゃると思います。とても軽く捉えがちですが、保険契約の世界では「不眠症」という病気と捉えられてしまいます。やはり治療中の場合にはがん保険以外の保険加入は難しいです。入院歴がない場合、全治6か月未満はやはりがん保険以外は加入することが難しいです。全治6か月以上1年未満の場合には削除となる可能性が高く、保障額が一定期間削除されます。全治1年以上2年未満で医療保険以外は加入できる可能性が高まります。また、全治後2年以上になると、医療保険含めすべての保険に加入することができるようになります。しかし、全治後期間が経っていても、治療を行っていた期間が長いと保険に加入することができない場合もあります。入院歴がある場合には全治後6か月未満はがん保険以外の保険はすべて難しくなります。全治後6か月が経っていてもがん保険以外は要医査となる可能性が高いです。

自分の病名を知らない場合は?

メンタル系の病院に行くと、薬をもらったりカウンセリングを受けたりと、治療は行っているが、お医者さんはきちんとした病名を言わないことも多々あります。この場合は、処方されている薬を告知させられることもあり、その告知された薬から保険会社が判断をすることが多いです。飲んでいる薬の告知が正確にされないと、保険会社は一番悪い状況で審査をすることになってしまいます。そこから薬の告知をすることによって、保険会社が飲んでいる薬の状況から正確な審査をしてくれるといった流れになります。

今回お伝えできた精神疾患は極わずかな種類ですが、いずれの場合にも保険に入る条件は厳しいですよね。罹患中の加入はもちろん、完治後もかなり長い期間の制限もかかってしまい簡単には入ることはできません。これからは益々精神疾患患者が増えていくでしょう。いざと言うときに保険が全く契約できないとなってしまわないように保険に入る時期も意識したいところです。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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WRITER’S PROFILE

㈱投資用マンションSOS 代表取締役 関根克直

ファイナンシャルプランニング技能士2級。独立系FPとして18年。ライフプラン作成、保険見直し、住宅ローン提案、投資用不動産計算など、年間300件ほどの面談をおこない幅広いサービスを展開しています。 元ウィンドサーフィンインストラクター、またチャンネル登録10万人YouTuberとしても活躍中。

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