生命保険の選び方
2022.03.28
大学生は保険に加入すべきなの?加入した方が良い場合やおすすめの保険
大学生は学生としてまだ親から経済的に支えられている人が多いですが、社会では一人の大人としてみなされる年齢でもあります。そのような立場である大学生は保険に加入すべきなのでしょうか。また、保険を選ぶときにはどのようなことに注意すれば良いのでしょうか。
この記事では大学生は保険に加入すべきなのかどうかを悩んでいる人のために、
- 保険への加入を推奨する大学生の特徴
- 大学生におすすめの保険
を紹介します。
保険に入るか悩んでいる大学生や、お子さまの保険を探している人は参考にしてください。
保険に加入すべき大学生の特徴
高校生までと比べて、大学生になると生活に大きな変化がある人は多いでしょう。たとえば、親元を離れてひとり暮らしを始めたり、車やバイクで移動する機会が増える人もいます。そしてもうひとつ、大学生と高校生以下で大きく異なる点があります。それは、高校生までは子供として守られる存在だったのが、大学生になると一人前の大人としてみなされ、さまざまなリスクに対して自分で責任を負わなければいけない機会が増えることです。
しかし、大学生と一口に言ってもひとり暮らしをしている人もいれば実家暮らしの人もいるように、そのライフスタイルはさまざまです。そのため、ここでは保険に加入すべき大学生の特徴として、以下の3点を挙げ、それぞれについて保険が必要な理由を解説します。大学生のお子さまや、自分自身に保険が必要なのか悩んでいる人は参考にしてください。
車やバイクに乗る機会が多い人
大学進学をきっかけに、通学や遊びのために車やバイクに乗る機会が増える人もいるでしょう。しかし、免許を取ってから日が浅い大学生が交通事故を起こす確率は残念ながら他の年代よりも高い傾向があります。
事故を起こすと自分が大ケガをするおそれがあるのはもちろん、他の人にケガをさせてしまったり、相手と自分の車や他の人のモノを壊してしまったりすることがあります。
事故の程度によっては、治療費や損害賠償額は高額になることがあるため、車やバイクに乗る機会が多い人は自動車保険・バイク保険などに加入しておきましょう。
ひとり暮らしをしている人
ひとり暮らしをしている大学生にも保険は必要です。他の人の目がある実家暮らしと違い、ひとり暮らしでは火の始末や戸締まりなどに自分が責任を持たなければいけません。また、水漏れなどのさまざまなトラブルにも自分で対処する必要があります。
不慣れな新生活ではうっかりミスをすることも考えられますが、火事や水漏れなどのトラブルは同じ建物に住む人など、周りの人に多大な迷惑をかけてしまうことがあるのが問題です。もしものときに損害賠償額が払えないという事態を避けるため、ひとり暮らしをする人は火災保険などで備えておきたいですね。
スポーツなど体を動かす機会が多い人
大学で運動系の部活やサークルに入っている大学生は、運動をしていない人よりもケガのリスクが高いので、保険に加入しておけば安心できます。
大学生におすすめの4つの保険
大学生におすすめの保険は以下の4つです。
- 学生総合共済
- 医療保険
- 火災保険
- 自動車保険・バイク保険
それぞれどのような保険か、詳しく紹介します。
学生総合共済
学生総合共済は、大学生協が運営している共済です。学生総合共済が提供している「生命共済BF」では、病気、ケガなどによる入院や通院、学生本人の死亡時だけでなく、保護者の死亡の際にも給付金が受け取れるなど、大学生のニーズに沿ったの保障が受けられます。
学生総合共済の大きな特徴のひとつが毎月の掛け金が1,200円とお手頃であることです。また、国内だけでなく海外での病気やケガでも給付金が受け取れるため、海外旅行や留学の予定がある人にもおすすめです。
ただし、学生総合共済にも注意点があります。それは、掛け金が安い代わりに、給付金の金額が少ないものもあることです。たとえば、学生本人が亡くなった場合に受け取れる金額は100万円です。もしさらに手厚い保障がほしいと考える人は、保険会社から販売されている保険も併せて検討すると良いでしょう。
また、同じく学生総合共済が提供している「学生賠償責任保険」もおすすめです。学内だけでなく、アルバイトやインターンシップなど、日々の生活を送るなかで他人のモノを壊したり、人にケガをさせてしまったりした際の賠償責任などが補償されます。保険料はお手頃ですが、補償上限は3億円と充実しています。
ただし、自動車やバイクの事故による賠償責任は対象外ですので、自動車保険やバイク保険の代わりにはなりません。車やバイクに乗る機会がある人は、別の保険に入ることを検討しましょう。
火災保険
火災保険は建物や家財が火災や自然災害などで損害を受けた場合に、損害保険金が支払われる保険です。火災保険という名前ではありますが、補償対象は
- 火災:不注意による火災や、近隣の部屋などからのもらい火など
- 水濡れ:自室の設備の故障による水濡れや、上階からの水漏れ
- 水災:洪水や集中豪雨などによる損害
- 盗難:盗難や泥棒の侵入で壊された窓ガラスなどの損害
など、多岐にわたります。
自宅の周辺環境などにあわせて細かく補償範囲を指定できる商品もありますので、ひとり暮らしをしている場合は、さまざまな商品を比較して最適な火災保険を選びたいですね。
自動車保険・バイク保険
車やバイクを運転する機会が多い大学生は、自動車保険やバイク保険に加入しておきましょう。
強制加入の自賠責保険があれば保険はいらないと考えている人もいるかもしれませんが、実は、自賠責保険で補償されるのは事故の被害者のケガ・死亡のみです。自分や同乗者のケガや、車の破損などは補償されないため、もしものときに備えるには任意加入の自動車保険・バイク保険は欠かせないと言えるでしょう。
医療保険・傷害保険
医療保険は病気やケガのときに必要な医療費に備える保険です。終身タイプの医療保険なら保障が一生涯続くだけでなく、若いときに加入するほど保険料が安いというメリットがあります。
また、ケガの治療費に備えられる保険として傷害保険も大学生にはおすすめです。病気による入院や通院で保障が受けられないことを除けば、傷害保険の補償範囲は医療保険とほぼ同じです。ライフスタイルや将来へ備える必要性などを考えながら自分に合うものを選択しましょう。
まとめ
通学や遊びで車・バイクを使っている大学生や、ひとり暮らし、運動系の部活などに入っている大学生は、保険が必要な可能性が高いでしょう。大学生協が運営している学生総合共済・火災保険・自動車保険など・医療保険などが大学生にはおすすめです。
さらに行動範囲が広がり、大人として自分で責任を負う場面が増える大学生。さまざまなリスクの備えとして、保険を上手に利用したいですね。
WRITER’S PROFILE
リアほMAGAZINE編集局
保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。