生命保険の選び方
2022.08.12
独身女性に保険は必要?おすすめの保険もあわせて解説します【FP監修】
女性は男性に比べて寿命が長いですが、定年退職の時期は男性と同じです。健康上の問題で働けなくなる時期が、予想より早く来る可能性や、女性特有の疾病にかかる可能性もあります。
独身の女性だからこそ、さまざまなリスクに備え、保険に加入しておくことが大切。
この記事では、独身女性の保険加入について「備えておくべきリスク」を考えた上での保険の選び方、「おすすめの保険」について解説していきます。
独身の今、どんな保障が必要か、どの保険に加入するか考えるときの参考にしてください。
独身女性が備えるべきリスク
独身女性が備えておくべきお金のリスクは、主に「ケガや病気で働けなくなるリスク」、「貯金だけでカバーできない医療費がかかるリスク」、「老後資金の不足」という3つが挙げられます。それぞれを見ていきましょう。
ケガや病気で働けなくなるリスク
働いている人は大きなケガや病気により働けなくなるリスクがあります。
特に女性は、女性特有の疾病により長期にわたる治療が必要になるケースも多いです。また、将来の妊娠・出産時の異常によっても医療費が高額になることがあります。
いったん大きな病気をすると、保険に加入することが難しくなったり、保険の選択肢が狭まったりする可能性が高いので、健康なうちから保険で備えておく必要があります。
貯金だけでは医療費がカバーできないリスク
保険に加入しない人の中には、「医療費も貯蓄があれば大丈夫」「大きな医療費がかかるような病気にはならない」と考えている人も多いでしょう。
しかし、若い人でもガンなどの大きな病気にかかる可能性は十分にあります。医療費の支出が増えるとともに、働けずに収入が減ることで貯金だけでは急な医療費や高額な医療費をカバーできなくなる人も。そのような事態に保険で備えておくのも1つの方法です。
老後資金が不足するリスク
老後資金がいくら必要かは人によって違いますが、公的年金に頼るだけではなく、ある程度は自分で老後資金を準備する心構えが必要な時代ではあります。
特に女性は平均寿命が男性よりも長いため、老後に必要なお金も男性より多い事が予測されます。
貯蓄型の保険や個人年金保険など、老後の資産準備にも適している保険は多くあります。このような保険を活用して老後資金の準備をすることができます。
独身女性におすすめの保険の種類
ここまで、独身女性が備えておくべきリスクを確認しました。その上で、リスクに備えるための保険選びについてご紹介します。
それぞれの保険の特徴を把握して、あなたに合った保険に加入しましょう。
就業不能保険
ケガや病気により働けなくなった時に給付金が受け取れる保険です。長期間の入院や療養をサポートしてくれるため、働けなくなるリスクをカバーしてくれます。
たとえば、大きなケガで入院してしまった場合、就業不能保険に加入していないと、「早く治して仕事に復帰しなければならない」と焦りを感じてしまうかもしれません。
会社員ならば傷病手当金が受け取れますが、自営業で国民健康保険に加入している人には傷病手当金がありません。働けなくなるリスクをカバーしたい人、特に自営業の人は、就業不能保険への加入がおすすめです。
金銭的不安は軽減され安心して療養や治療に専念することが、早期回復につながることもあるでしょう。
女性疾病特約のある保険
女性特有の病気として、乳がんや子宮頸がん、卵巣がんなどが考えられます。比較的若い年齢でも罹患する可能性があり、不安に感じている人も少なくないでしょう。
療養期間が長引けばそれだけ医療費も多くかかります。また健康保険が適用されない先進医療を受けたり、入院中に個室を希望したりする場合は、多額の医療費がかかります。
貯金だけでカバーしきれない医療費については、女性特有の病気を手厚く保障してくれる医療保険を活用するといいでしょう。
一度大きな病気にかかってしまうと、新たに保険に入れない可能性があるため、健康なうちに備えておく必要があります。また、これから妊娠・出産を希望される女性も、妊娠中や出産時の予期せぬトラブルに備えられる医療保険を選んでおくと、安心です。
個人年金保険
「人生100年時代」ともいわれる現代ですが、公的年金だけで老後の生活を送るのは心もとないと感じる人も増えています。
自分でも老後資金の準備をしたいと考える人は個人年金保険を活用するといいでしょう。公的年金にプラスして個人年金を用意しておけば、老後に受け取る年金額を増やす事ができ、安心して老後を過ごすことができます。
さらに個人年金保険は、年金受け取り前に死亡してしまった場合には、死亡保険金としてあらかじめ指定した受取人にお金をのこすことも可能です。
あなたに万が一のことがあった場合の葬儀費用や、遺品整理のための費用を用意しておきたいというニーズにも、個人年金保険は応えてくれるのです。
まとめ
独身女性のあなたのために、どのような保障が必要か、そのリスクをカバーできる保険はどのようなものかを紹介しました。
高齢になれば病気にかかるリスクは高まり、年齢にかかわらずケガをするリスクはあり、貯蓄が十分でなく療養生活に不安がある人は、保険で備えておくとよいでしょう。
また、老後の資金準備のために保険を活用する方法もあります。とはいえ、老後資金の準備をする方法は保険以外にも数多くあるので、保険は資金準備の選択肢の1つとして考えてください。
あなたの仕事や貯蓄の状況を踏まえ、ケガや病気のリスク、老後に向けて、どんな備えが必要なのか考え、あなたにとって必要な保険に加入しましょう。
株式会社FP-MYS 代表取締役 工藤 崇
1982年北海道生まれ。相続×Fintechサービス「レタプラ」開発・運営。日本FP協会AFP認定者。2022年夏より金融教育のプロダクト提供。上場企業の多数の執筆・セミナー講師の実績を有する独立型ファイナンシャルプランナー(FP)。
WRITER’S PROFILE
リアほMAGAZINE編集局
保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。