保険の基礎知識

2021.11.25

日本人の死因の上位を占める三大疾病とは?考えておきたい経済的負担

日本人の死因の上位を占める三大疾病。
万が一かかったらと不安を感じたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ここでは、三大疾病について、かかる確率や治療費の平均などをご紹介します。
どんな病気か知ることで、保険で備える必要があるかどうかかもチェックしてみてください。
 

実は身近な三大疾病とは

三大疾病とは、がん、心疾患、脳卒中(脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血)の3つの疾病のことをいいます。日本での死因の上位を占めることからこのように呼ばれます。
 

がん

正常な細胞が、がん細胞に変化して増殖し続け、周囲の組織や臓器を破壊し機能不全などを引き起こす病気です。
令和2年度のがんによる年間死者数は37.8万人で、この年の死亡原因の1位で死亡者数全体の27.6%を占めています。

出典:厚生労働省|令和2年人口動態統計の概況

年齢別にみた、かかりやすいすいがん

0歳から14歳まで

10~14歳の子どもたちの死因の1位はがんです。

小児がんの罹患率は子どもの人口1万人当たり約1人と、成人のがんに比べて低いです。
成人のがんは生活習慣が原因となるものが多いですが、小児がんの原因は成長・発達の過程で発生した異常な細胞の増殖と考えられ、網膜芽細胞腫(眼のがん)など一部遺伝するものもあります。

出典:厚生労働省|人口動態統計年報 主要統計表(最新データ、年次推移)

15歳から30歳まで

20歳を超えると女性のがんが一気に増える時期です。女性特有の子宮頸がんや卵巣がん、乳がんの罹患率が上昇します。

30代から40代まで

30歳を超えると男性は胃がんの罹患率が上昇し始めます。
女性は子宮頸がんの罹患率がピークを迎えて、乳がんの罹患率が大幅に上昇します。
さらにこの世代は、すべてのがんにおいて死亡率が徐々に上昇し始める世代でもあります。

50代以降

男女ともに50歳を超えるとがんの罹患率がさらに増加し始め、高齢になるほど高くなります。特に60代に入ると、男性の罹患率が一気に上昇します。 

出典:国立がん研究センター| 「がん診療連携拠点病院等院内がん登録2016-2017年小児AYA集計報告書」調査・集計
国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん罹患モニタリング集計(MCIJ))
国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録) 

 
 

心疾患

心臓の活動に必要な栄養や酸素を送る血管が、動脈硬化などで詰まって起きる虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)が代表的です。その他には、心臓弁膜症、心筋症、心肥大、不整脈などもあります。
令和2年度ではがんに次いで2番目に多い死亡原因で、令和2年の年間死亡者数は20.5万人です。
 
出典:厚生労働省|令和2年人口動態統計の概況

脳卒中

脳の血管に問題が生じ、脳がダメージを受ける病気です。脳内出血、くも膜下出血、脳梗塞が主なもので、この3つを合わせて脳卒中と呼びます。
令和2年ではがん、心疾患、老衰に続いて4番目に多い死亡原因です。

出典:厚生労働省|令和2年人口動態統計の概況

三大疾病の治療費と治療期間は?

三大疾病それぞれの医療費は、1人当たり平均、がんが254万円、心疾患が118万円、脳卒中が162万円です。
ただし、この数字は保険適用前の金額であるため、実際に負担する医療費は少なくなりますが、先進医療や差額ベッド代など、全額自己負担となる費用は含まれていない点に注意が必要です。
また、三大疾病の治療期間は1人当たり平均、がんが17.1日、心疾患が19.3日、脳卒中が78.2日です。
特に脳卒中は、他の疾病よりも入院日数が長い傾向があります。脳血管疾患の平均入院日数は78.2日と全疾病の平均の29.3日の倍以上の数字です。

出典:厚生労働省|平成30年度国民医療費の概況、厚生労働省|平成29年度患者調査の概況
 
 

三大疾病のリスクを下げるには

がんの主なリスク要因は喫煙、食品添加物、発がん性物質、ある種のウイルスや細菌、放射線、紫外線などの外部刺激といわれています。
リスクをまったくなくすことはできませんが、喫煙や食品添加物などの発がん性があるといわれている物質を避ける対策、放射線や紫外線を防ぐために、日焼け止めを塗ったり、肌を露出しない洋服を着るなどの対策などが考えられるでしょう。
 
心疾患や脳血管疾患はいずれも動脈硬化から起こるといわれています。また、動脈硬化の要因としては高コレステロール、高血圧、喫煙、糖尿病、肥満、運動不足、ストレスなどがあるといわれています。そのため、生活習慣を見直すことが予防につながるかもしれませんね。
 

考えておきたい、三大疾病になったときの経済的負担

三大疾病とは、それぞれの特徴をご紹介しました。
三大疾病は誰もがかかるリスクがあり、人ごととはいえません。症状や治療期間はさまざまですが、治療が長期化すると医療費だけでなく生活に与える影響も大きくなるでしょう。
日常生活で予防をしていくことも大切ですが、万が一の経済的負担へどのように対処するか、考えておくと安心です。
三大疾病は、日本人の死因の上位を占める疾病であるため、さまざまな保険商品が用意されています。昨今では、不足している特定の病気の保障のみを無駄なく上乗せできる保険も増えてきています。
三大疾病に少しでも不安を感じる方は、現在加入中の保険を一度チェックしてみましょう。不足があればこの機会に自分にあった保険を検討してみることをおすすめします。 

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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リアほMAGAZINE編集局

保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。

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