契約前に知っておきたい

2021.12.14

乳がんになったら保険金は出るの?

乳がんになった際、保険金は受け取れるの?
本記事では、乳がんになった際に保険金が出ないケースの解説と最新のがん保険の選び方のポイントを解説します。
乳がんに限らず、がん保険の保障内容を理解していないと希望通りの保障を受けられないケースがあります。
がんが不安な方やがん保険の選び方で迷っている方は、本記事の内容をぜひ参考にしてみてください。

乳がんになっても保険金が出ないケース

乳がんもがんの一種であるため、基本的に乳がんになった際は保険金は出ます。
ただし、保険の保障内容によっては乳がんになった際でも保険金が支払われないケースがあります。
ここでは、保険金が出ない上皮内新生物について解説します。

上皮内新生物

乳がんであっても、上皮内がんとも呼ばれる上皮内新生物の場合、保険金が出ないケースがあります。
がんという名称がついているため、がん保険の保障対象と思いがちですが、給付金の対象外となるがん保険もあるため注意が必要です。

がんは、普通の細胞から発生した異常な細胞のかたまりです。
正常な組織の細胞に遺伝子に傷がついた異常な細胞ができて、かたまりを作り、周りに広がっていくことによってがんが進行します。
遺伝子に傷がついた異常な細胞のうち、上皮内にとどまっているものを、上皮内新生物といいます。

異常な細胞が上皮内にとどまらず、基底膜を超えて広がっていくものを悪性新生物(がん)といいます。基底膜とは、人間の細胞の「上皮細胞」と「上皮細胞よりも深部の細胞」の境界にある薄い膜です。

がんは細胞や粘膜の奥深くまで広がっていくため、他の臓器に転移するリスクがあります。
一方で上皮内新生物は、多くの場合手術で取り除くことが可能で、転移していることはほとんどありません。
ただし、上皮内新生物からがんに進行する可能性があるため、転移の可能性がないわけではありません。
しかし、上皮内新生物は、早期に発見・治療をすると多くの場合手術で取り除くことができるため、高い確率で完治が期待できます。

参考:国立がん研究センターがん情報サービス|がんの基礎知識 がんという病気について、細胞ががん化する仕組み

乳がんに備えるためのがん保険選びのポイント

乳がんに備えるためにがん保険を検討される方も多いでしょう。
保険商品によって細かい保障内容が異なるため、あらかじめ理解していないと、もしもの際に期待する保障が受けられないかもしれません。
ここでは、がん保険を検討する際に注意しておきたいポイントを解説します。

上皮内新生物の保障内容を確認

一般的に、保険商品によって上皮内新生物と悪性新生物は保障内容が異なる内容で定められている商品が多いです。
前述のとおり、上皮内新生物は手術で完治するケースが多く、転移する可能性は低いです。そのため、上皮内新生物を対象外とする、もしくは上皮内新生物は悪性新生物の保障の一部として制限されていることが多いです。

特に、がん保険の特長のひとつである、がんと診断されたら受け取れる診断給付金の保障内容は保険商品によってさまざまです。

例) 上皮内新生物になった際の保障内容
・給付金が支給されない(保障の対象外)
・がんの給付金の10分の1
・がんの給付金の半額
・全額支給されるが1回限り
・がんの給付金の半額が給付されるが1回限り

乳房再建術が保障の対象かどうか

乳房再建術は、乳がんの治療に伴い乳房を切除した際に失った乳房を手術で再建する方法です。
現在では、乳房再建術に公的医療保険が適用されるようになり、高額療養費が適用されるため、以前と比べると医療費は低くなりました。
しかし、公的医療保険適用外の入院に伴う差額ベッド代や、入院中の食費などの費用を考慮すると乳房再建術が保障対象かどうかは重要といえます。
もしものときに、お金の面だけでも心配をしなくて済むのは心強いですね。

診断給付金をもらえる回数

ここからは乳がんに限らず、がん保険に共通する保障内容についてです。

診断給付金は、がんと診断されたら、まとまった一時金が受け取れる保障です。一時金は、公的医療保険の対象外である差額ベッド代や食事代に充てるのはもちろんのこと、がんの治療のための収入減をカバーすることもできます。

国立がん研究センターによると、がんの生存率は多くの部位で上昇傾向にあります。生存率の上昇に伴い、がんの再発・転移のリスクが相対的に高くなったと考えられます。
そのような背景もあり、診断給付金が1回だけでなく、複数回受け取れる保険商品が増えてきています。将来的に複数回がんと診断されるかもしれないと考えると、2回目以降も診断給付金を受け取れる方がもちろん安心できるでしょう。
また、2回目の診断給付金受け取り条件が保険商品によって、入院の要否などの点で異なります。新たにがん保険を比較検討する際には、注意して確認しておくと安心です。

参考:国立がん研究センター>HOME>年次推移

通院治療に対応しているかどうか

厚生労働省の『平成29年(2017)患者調査の概況』によると、がんの治療は入院よりも通院の方が多いです。

しかし、古いタイプのがん保険の場合、入院給付金や手術給付金がメインなため、通院によるがんの治療の際の医療費を十分に備えることは難しいです。

そのため、最新のがん保険は、入院や手術に加え、抗がん剤や放射線による通院治療で給付金を受け取れるタイプの保障の選択肢が増えています。通院治療での治療が長引いた場合に、充実した保障が得られるかも重要なポイントですね。
また、古いタイプのがん保険で入院や手術の保障に既に加入している場合は、通院治療への保障がメインのがん保険を追加で検討するのもおすすめです。

参考:厚生労働省ホームページ|各種統計調査 > 厚生労働統計一覧 > 患者調査 > 結果の概要 > 平成29年(2017)患者調査の概況

まとめ

乳がんもがんの一種であるため、がん保険に加入している方であれば乳がんと診断された際に保険金を受け取れます。
ただし、上皮内新生物の場合は商品によって保障内容が異なるため注意が必要です。上皮内新生物は手術で完治するケースが多く、負担する医療費ががんよりも少ないとされているため、がんの保障内容とは異なった保障内容が定められているケースが多いです。

乳がんに対する備えとしてがん保険を検討する際のポイントをまとめます。
・上皮内新生物に対する保障内容
・乳房再建術も保障の対象かどうか
・診断給付金をもらえる回数
・通院治療に対応しているかどうか
このような点から考えて、最近の通院治療や再発したときのの備えを充実させておきましょう。
がん保険は、保険商品によって、上記の各ポイントでみても保障内容がさまざまです。この機会にいくつかのがん保険を比較検討して自分にあった保険を探してみてはいかがでしょうか。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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リアほMAGAZINE編集局

保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。

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