著名人・専門家コラム

2022.11.22

がん保険に加入するなら日額型?給付型?注意点を解説【住宅FP関根が答える!Vol.34】

みなさん、こんにちは。ファイナンシャルプランナーの関根です。

今回のコラムはがん保険についてです。以前にもがん保険に焦点を当てたお話はしてきました。現在のがん保険は保険料も安い上に、昔に比べがんの早期発見ができるようになってきているためがん保険の支払いが非常に増えており、保険の改悪が進む前に現在加入することで将来はよりがん保険の給付を受けやすいと考えられます。今回はがん保険に加入するにあたって、日額型と給付型とどちらの方がおすすめなのかを解説していきます。

■がん保険についての記事はこちらも参考にしてください。

今までのがん保険は?

昔からあるがん保険のオーソドックスな形としては入院日額1万円、入院後の通院5千円などといった日額型保険が主流でした。

なぜならば、20~30年前のがん治療は入院が非常に長かったためです。しかし、これはがんによる入院には限らない話ですが最近の入院は短期入院にシフトしてきています。昔と今ではがんによる治療のスタンスが大きく異なっていました。

平均在院日数が減ってきている

厚生労働省の「病院報告」によると、入院日数が長くなってしまいがちな「療養」、「精神」、「結核」等の病床を除いた「一般病床」だけに限って見てみると1984年の39.7日が、2005年には約半分の19.8日になり、さらに2016年には16.2日になりました。32年間で1入院当たり、23.5日も入院期間が短くなりました。昔に比べかなり急速に入院期間が短くなってきていることがわかります。そうなってしまうと、日額型で加入をすると、かかった金額に対して十分な保障が得られない場合も考えられます。変わりゆく入院日数や治療方法は保険選びに大きく関わってきます。

現在のがん保険は?

そのため、ここ最近は給付型が主流となってきました。給付型とはがんに罹患した場合に100万円や200万円などといった形で、診断給付金として支払われます。

ここで気を付けたいのは、100万円が上皮内新生物でも給付されるのかということです。少し前の給付型だと、上皮内新生物の場合、通常の保険料の10分の一ということも多かったです。また100万円などの給付金をもらうと特約解除され、2度目はもらえない保険がほとんどでした。しかし、最近は上皮内新生物でも満額もらえる場合も非常に多いです。さらに、現在はがんの早期発見が進んでいることを受け複数回のがんの罹患にも備えられるように診断給付金も繰り返しもらえるという保険が主流になりました

がん保険の複数回払い限度とは?

ここでもう一つ考えたいのは、がん保険による複数払いについてです。先ほども複数回にわたり繰り返し支払われる保険が主流となってきたとお話しましたが、実はそのがん保険の複数回払いにも条件があります。
仮に100万円の診断給付金がもらえるタイプのがん保険だったとして、その100万円が一度給付されてから1年に一度を限度に、何度でももらえる保険と、2年に一度を限度に、何度でももらえる保険があるということががん保険における大きなポイントです。なかなか保険に詳しくない方には「たった1年の差がそんなに重要か?」と思ってしまうかもしれませんが、1年に一度と、2年に一度、私たち保険を扱う人間からすると実はここには大きな差があります。どういった違いがあるのか解説いたします。

ではまずは1年に一度を限度にもらえる保険に加入していた場合についてです。ここでは仮に診断給付金を100万円もらえるがん保険に加入していたとします。肺がんにかかってしまい100万円の給付を受けました。しかし、その肺がんが治りきることはなくがんは進行してしまいステージが進んでいってしまうということがあります。抗がん剤治療を受けていてもステージが進み、その抗がん剤治療期間が1年以上に渡り、生き延びる場合、最初に診断給付金を受け取ったときから1年以上経過していれば、もう一度100万円がもらえるということになります。

ただ、2年に一度を限度の場合には複数回払いで診断給付金を受け取れる可能性は極端に少なくなります。なぜならば、がんに罹患した状態で、抗がん剤治療を受け、ステージが上がりつつ2年以上生存し続けるということがなかなか難しいからです。そうなってしまうとやはり、複数回払いで診断給付金を受け取ることは少なくなります。

まとめ

がん保険は年々進化しています。今のがん保険の主流のカタチはやはり、がん診断給付金としてもらえる一時金タイプになります。そして2年に一度を限度にするタイプの保険ではなく、1年に一度を限度に支払われるタイプを選択することがおすすめです。しかし、現在の主流のカタチが、10年20年と経ってからも同じであるとは限りません。今現在ある日額タイプ、一時金タイプ以外の新しいタイプの保険が出てくることもありますし、医療が変われば、必要な保険の金額なども変わってきます。こういった部分も考慮しながら、その時々の時代に合った保険をお探しください。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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WRITER’S PROFILE

㈱投資用マンションSOS 代表取締役 関根克直

ファイナンシャルプランニング技能士2級。独立系FPとして18年。ライフプラン作成、保険見直し、住宅ローン提案、投資用不動産計算など、年間300件ほどの面談をおこない幅広いサービスを展開しています。 元ウィンドサーフィンインストラクター、またチャンネル登録10万人YouTuberとしても活躍中。

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