海上保険とは?種類や補償範囲を解説します

海上保険は貿易と運送に関する保険のことです。
輸送中に起こってしまったトラブルによって大切な荷物が損害を受けてしまった場合に、その損害を補償するのが海上保険の役割です。
貿易は国際的な取引であるため、その基準は世界共通のルールによって定められています。
ここでは、海上保険がとはどんな保険なのかについて、分かりやすく解説していきます。

■海上保険とは?

海上保険とは、貨物と運送に関する保険です。貿易や運輸の途中で起こってしまった火災や船の沈没など、予期せぬ事態が起こってしまった場合に、積み荷が受けた損害を補償してくれます。
「海上」という名称がついていますが、海運だけではなく、空運や陸運による貿易にも対応しているのが特徴です。
また、国の都合で予定していた輸出が出来なくなった場合や、代金回収にかかる取引が出来なくなった場合など、貿易を行う上での取引リスクを補償してくれる「貿易保険」とは、違った性質の保険商品であることに注意が必要です。

■海上保険の種類

海上保険は、貨物が輸送される先が国内であるか、海外であるかによって保険の種類が異なります。

輸送先が海外である場合は「外航貨物海上保険」国内である場合には「内航貨物海上保険」の対象となります。
さらに国内の輸送のうち、その方法が船以外の手段(トラックや航空機など)によって行われる場合は「運送保険」の対象となります。

■海上保険の補償範囲は?

一般的に海上保険は、「〇地点~〇地点まで」が保険期間とされています。
つまり、輸出するための船や飛行機などに荷物を積み込んだ時から、輸送先の指定場所に荷下ろしが完了されるまでに起こった損害が保険期間となります。
海上保険のうち、外航貨物海上保険については、国際的な取引を前提としているため、「国際商業会議所 ICC(Institute Cargo Clauses)」と呼ばれる世界共通ルールによって3つの基本条件が定められています。
保険金が受け取れるかどうかはこのルールに当てはめて判断されます。(※表1参照)
基本的にはどのルールにおいても、戦争や内乱、ストライキによる損害は保険の対象外とされています。
 
(※表1)

 

■海上保険は輸出者・輸入者のどちらがかけるの?

貿易は、「インターコムズ(International Commercial Terms)」という世界共通の貿易条件に関する国際基準に基づいて取引が行われています。
輸出入の際の費用やリスクを誰がどの範囲まで負担するのか、つまり海上保険に加入すべきなのは輸入をする側か輸出をする側のどちらなのかということも、インターコムズのルールによって定められているのです。
では輸出者と輸入者は、どちらが途中で事故にあったときのリスクを負い、保険を契約しなければならないのでしょうか?
詳細は以下の通りです。
 

※FOB=運賃・保険料なし
※CIF=運賃・保険料込み

FOBとCIFの基準の違いは、簡単に言えば取引条件に運賃や保険料が含まれているか否かです。
基準がFOBによる場合では、輸入者がリスクを負い、かつ保険も加入するという取り決めになっていますので、輸入者が海上保険の契約者になります。一方CIFに基づいて取引が行われるのであれば、リスクを負うのは輸入者ですが、保険に加入するのは輸出者であり、輸出する側が海上保険の契約者になる必要があります。

■保険料の計算方法は?

海上保険における保険金額とは、1回の事故で支払われる保険金の上限額のことです。保険金額は以下のように計算します。
・保険金額=CIF価格(※)×110% ※CIF価格=(商品原価+保険料+運賃)
・保険料=保険金額×保険料率(%) 

保険料率は保険会社によって異なり、貨物の価値や輸出先の国の治安などによっても影響を受けるとされています。
保険料率は各社によって自由に設定されるため、複数の会社から見積もりをとって契約することをおすすめします。

■海上保険はいつ契約するの?

海上保険は、売買契約が締結した後に加入します。
貿易取引には保険を強制する法律や規則はないので、保険に加入しなければ取引が出来ないわけではありませんが、輸送中のトラブルに備えて保険に加入することが一般的です。
そのため保険の契約者は、売買契約を締結し、実際に輸送が開始するまでの間に保険に加入することになります。貿易の形態によっては、保険に加入することが義務付けられているものもあります。 

海上保険の加入には、船名や出港日などの記載が必要ですが、取引の直前にならなければ必要な情報が全て確定しない場合も多くあります。
情報が全て揃ってからでは加入が間に合わない・・・といったことを防ぐために、海上保険では、仮の内容でも手続きができる「予定保険」というものに加入して、仮の保険契約を行っておくことが出来るようになっています。
仮の契約をしておくと、後に必要な情報が確定した時点で保険会社に必要事項の申請を行うことで、正式な保険契約(確定保険)が成立となります。 

■まとめ

海上保険は貿易と運送に関する保険で、運送中のトラブルで大切な荷物に損害が生じてしまった場合に、その損害を補償してくれる保険です。貿易は国際的な取引であることから、世界共通の基準が取り決められており、海上保険もその基準やルールに沿ってさまざまな判断がなされています。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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リアほMAGAZINE編集局
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