著名人・専門家コラム

2023.11.17

親がどんな保険に加入しているのか把握していますか?【住宅FP関根が答える!Vol.77】

みなさん、こんにちは。ファイナンシャルプランナーの関根です。
突然ですが、日本人の生命保険に加入している割合はどれくらいかご存知でしょうか。生命保険文化センターによる「令和4年度 生活保障に関する調査」では、日本人の個人年金保険等を除く生命保険の加入率は男性77.6%、女性81.5%、全体では79.8%となっておりますが、50代男性が86.9%、女性が87.8%、60代男性が85.8%、女性が86.5%と、男女ともに、50~60代の加入率が非常に高くなっています。

※参考:2022(令和4)年度 生活保障に関する調査|公益財団法人生命保険文化センター

親の加入している保険を確認しよう

みなさんの親も何かしらの保険に加入している可能性があると思いますが、その保障内容を正しく理解していますか。
たくさんのお客様の前に座っていると、親の保障はもちろん、自分自身が何の保険に加入しているのか把握できていない人がいます。親が加入している保険を把握しておくことは大切です。

終身保険に加入している場合、被保険者である親が亡くなった時に保険金を請求することになります。そのため生前、加入内容を把握しておく必要があるということは理解できると思います。
一方で、入院や介護保険などは生きているうちに請求をすることになるため、親が自分自身で把握をしていれば、必ずしも子どもが保障内容を把握しておく必要はないと考える人もいるかもしれません。しかしそんなことはありません。高齢になり認知症になってしまい入院給付金や介護給付金などを請求し忘れている可能性もあります。

保険というものは大前提として、請求しなければ保険金をもらうことはできません。また生命保険には保険法の規定により時効があり、その時効は3年間とされています。死亡時や入院、介護など、万一の時に備えて加入している保険です。長年にわたり保険料を払っているのに、いざという時に時効や請求漏れにより保険金の請求をかけられなくなっては意味がありません。請求漏れを防ぐためにはどうしたらよいのでしょうか。それは親の保障内容はもちろんですが、ご自身の保障内容もしっかりと把握することと同時に、保険金請求の流れを把握しておく必要があります。

親の加入している保険の確認方法

どうやって保障内容を把握するのでしょうか。親が加入している保険の内容を確認するために一番分かりやすい方法は、加入している保険証券を確認することです。保険金の請求をかけるときには、保険証券に記載されている証券番号が必要になりますし、保障内容も記載されています。ただ、さらにわかりやすい資料が欲しいという方は、年に一度、保険会社から送られてくる「契約内容のお知らせ」を確認することです。

保険会社から送られてくる契約内容のお知らせには、現在の住所、電話番号などの情報はもちろん、現在加入している保険はいくらの死亡保険に入っているのか、入院日額や手術給付金はいくらなのかなど、保障内容についての記載があります。また貯蓄型の保険で老後に解約する予定がある商品の場合、現時点での解約返戻金の額が記載されていることもあります。

この契約内容のお知らせで重要なのは、保険金受取人や、指定代理請求人の記載です。保険金の請求は、他人が勝手に請求することはできません。そのため契約者自身が請求をかけることになるのですが、なかには重い病気等で請求自体かけることができない人もいます。そういった請求ができない人に代わって、代わりに保険金を請求する人を指定代理請求人というのですが、この保険金の受取人や、指定代理請求人は稀に変更する必要があることがあります。

例えばご夫婦で、奥様が加入している保険の指定代理請求人や受取人をご主人様にしていた場合でも、ご主人様に先立たれていることもありますし、離婚などをして夫婦関係を解消する場合もあります。ご夫婦にお子様がいる場合には、お子様を保険金の受取人や指定代理請求人に変更する必要があるのですが、こういった変更手続きをしていない人はたくさんいます。

この契約内容のお知らせは保険に詳しくない方でもわかるようにまとめられているため、一年に一度、こういった書類に目を通すのはもちろん、必ず保管しておくことをおすすめします。また親が加入している保険に関しても、契約内容のお知らせが届く場合、親がどういった保険会社から、どういった保障の保険に入っているのか、送られてくる書類を確認することをおすすめします。保険証券にしろ、契約内容のお知らせにしろ、無くしてしまった場合にも再発行ができますので、保険に加入していること自体を忘れる前に、保険会社のコールセンターや、保険代理店に連絡をし、再発行してもらうことをおすすめします。

保険金請求の流れ

次に保険金請求の流れについて解説いたします。まず手元にある保険証券や、契約内容のお知らせ等を見ながら、代理店担当者や保険会社のコールセンターなどに連絡をし、請求書類の取り寄せなどを行います。今は必要書類の請求は、オンライン上で完結できる場合もありますが、やり方がわからない場合には、電話などで問い合わせることをおすすめします。コールセンター等に問い合わせれば保険金の請求に必要な書類が案内されます。必要となるのは保険会社指定の給付金請求書です。そしてこの際に添付書類として退院証明書や診断書が必要になる場合もあります。

保険会社によって違いますが、診断書は必ず提出しなければいけないということはありません。診断書の発行にはお金がかかるため保険会社に提出する必要がない場合には、病院に発行してもらう必要はありません。そのため、診断書を請求する前に、必要書類の確認をしておくことをおすすめします。これら必要書類を揃え、保険会社に提出をして請求をかける流れとなります。

請求には保険証券や契約内容のお知らせに記載されている証券番号が必要となるため、やはり保険証券や保障内容のお知らせは大切に保管しておきたいものです。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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WRITER’S PROFILE

㈱投資用マンションSOS 代表取締役 関根克直

ファイナンシャルプランニング技能士2級。独立系FPとして18年。ライフプラン作成、保険見直し、住宅ローン提案、投資用不動産計算など、年間300件ほどの面談をおこない幅広いサービスを展開しています。 元ウィンドサーフィンインストラクター、またチャンネル登録10万人YouTuberとしても活躍中。

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