生命保険の選び方

2022.04.14

死亡保障の内容って会社によって違う?保障内容と保険料を比較する際のポイント【FP監修】

死亡保険に加入するとご自身に万一があった際に、家族にお金をのこすことができます。
保険料の負担はありますが、大きな保障が得られるため、人気の商品です。

本記事では、死亡保険の保障内容や保険料の違いをまとめます。
保険会社による違い、種類による違いを解説します。
死亡保険を検討している人は参考にしてください。

死亡保険とは?どのような保障内容?

死亡保険とは、被保険者が亡くなった際、あるいは所定の高度障害状態になった際に、保険金が支払われる保険です。

主な保障内容は死亡・高度障害保障です。
保険金として設定できる金額は500万〜1億円ほどで、保険会社によって異なります。

また、死亡保険にも付加できる特約があります。
代表例はリビングニーズ特約災害(割増)特約です。

リビングニーズ特約は、余命6ヵ月以内と宣告された際に、死亡保険の保険金の一部、あるいは全額を生存中に受け取れる特約です。
なお、受け取れる保険金は死亡保険の主契約のものに限ります。
保険金の使い道は自由で、治療費や生活費などに使用できます。
リビングニーズ特約は追加の保険料が必要なく、無料で付加できる商品が多いです。

災害(割増)特約は所定の不慮の事故、所定の感染症が原因で、死亡または所定の高度障害状態になった際に、主契約の保険金とは別に保険金を受け取れる特約です。
設定する保険金額に応じて、月々の保険料の負担は大きくなります。

死亡保険の保障内容は主契約に関しては保険会社による違いはなく、特約に関しては付加できるものが保険会社によって異なります。

死亡保険の種類別の比較

死亡保険には、保険期間や仕組みの違いから、大きく3つの種類があります。
それぞれについて解説します。

終身保険

終身保険は死亡保障が一生涯続くタイプの死亡保険です。

いわゆる貯蓄型と呼ばれる、解約返戻金がある保険でもあります。
解約返戻金は保険に加入している期間が長いほど、多く受け取れます。
加入後一定期間中に受け取れる解約返戻金は、支払った保険料の総額よりも少ないですが、一定期間を経過すると、支払った保険料よりも多く受け取れます。
加入後すぐに解約した場合の解約返戻金は、支払った保険料の総額よりも大幅に少ないことがあるため、注意が必要です。

終身保険は一生涯の保障と貯蓄性があることから、死亡保険の中では保険料の負担が大きいです。
月々の保険料の負担を減らしたい方にはおすすめできません。

また、終身保険の中には、保険料の支払い義務がある期間の解約返戻金を少なくし、保険料の負担を減らす仕組みである低解約返戻金終身保険があります。
保険料の支払いが終了した後に解約する場合、支払った保険料の総額以上の解約返戻金を受け取れます。

定期保険

定期保険は保障が一定期間で終了するタイプの死亡保険です。

保険料は掛け捨てで、満期を迎えた際の満期保険金や解約した際の解約返戻金はない商品が一般的です。
その分、終身保険と比較すると、月々の保険料は安く設定されています。

保険期間は10年・20年、あるいは、60歳・70歳まで、のように設定します。
保険期間が満了した際に更新すると、保険契約を継続できますが、更新時の年齢で保険料が再計算されるため、基本的には更新するたびに保険料の負担は大きくなります。
更新には限度があり、80〜90歳以降は更新できない商品が多いです。
人生100年時代を考えると、定期保険を契約し続けて一生涯の保障にすることは難しそうです。
また、更新のたびに保険料が高くなることを踏まえると、最初から終身保険に加入した方が保険料の負担が抑えられるケースもあるでしょう。

収入保障保険

収入保障保険は定期保険の一種です。
契約期間中に、被保険者が亡くなる、あるいは、所定の高度障害状態になった際に、本人もしくは家族は毎月一定額の保険金を受け取れます。
保険契約が終了すると、保険金の受け取りも終了します。
また、保険金を毎月一定額受け取るのではなく、一時金として、まとまった金額を受け取ることも可能です。
ただし、受け取れる保険金の総額が減ってしまう点にはご注意ください。

収入保障保険の保険金の受取総額は時間が経つにつれて少なくなります。
遺族の生活費や子どもの教育資金など、保険金の主な使い道は時間の経過とともに総額が減少するため、このような仕組みでも問題ありません。
時間の経過とともに、保障が少なくなるため、定期保険よりもさらに割安な保険料となっています。

死亡保険の保障内容や保険料を比較する際のポイント

基本的には保険会社による保障内容の差はあまりありません。
一方で、保険料は販売する保険会社によって、コストの差があるため、変わります。
一般的には、対面販売の保険会社よりも、インターネットで完結するネット保険の方が保険料は安いです。
保険料を安く抑えたい方は、ネット保険の死亡保険がおすすめです。

死亡保険には主に3種類ありますが、比較する際のポイントを解説します。
ポイントは「保険料の負担」と「貯蓄性を必要としているか」です。

まず、とにかく保険料を抑えたい方は、収入保障保険がおすすめです。
仕組み上、3種類の死亡保険の中では最も保険料を抑えることができます。

ただし、収入保障保険は受け取れる保険金の総額が徐々に減少するため、不足する可能性に不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。
そのような方には定期保険がおすすめです。
収入保障保険よりも保険料の負担は大きいですが、受け取れる保険金は常に一定であるため、想定外がない限り、保障が不足する可能性は低いです。

死亡保障に加えて、貯蓄機能が欲しい方は終身保険がおすすめです。
保険料の負担は大きいですが、一定期間を経過すると、支払った保険料以上の解約返戻金を受け取れます。
死亡保障に加えて、資産運用の手段としても利用できます。

まとめ

死亡保険の保障内容は基本的には保険会社による違いはありません。
ただし、付加できる特約は保険会社によって異なります。
リビングニーズ特約や災害(割増)特約などの特約は付加できる商品とできない商品があります。
単純に、死亡保障だけを求めている方であれば、どの保険会社の商品でも、基本的には問題ありません。

保険料に関しては、保険会社によって違いがあります。
保険会社の運営コストが保険料の一部に含まれているため、コストが少ない保険会社の方が保険料は抑えられます。
基本的にはネット保険の商品が安いです。

死亡保険には「終身保険」「定期保険」「収入保障保険」の3種類あり、「保険料の負担」「貯蓄性を求めるか」といったポイントから、ご自身に合うタイプを検討してください。
それぞれが全く違う商品であるため、特徴を理解した上でご自身に合う商品を選択しましょう。

監修者情報

株式会社FP-MYS 代表取締役 工藤 崇
1982年北海道生まれ。相続×Fintechサービス「レタプラ」開発・運営。日本FP協会AFP認定者。2022年夏より金融教育のプロダクト提供。上場企業の多数の執筆・セミナー講師の実績を有する独立型ファイナンシャルプランナー(FP)。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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リアほMAGAZINE編集局

保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。

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