保険の基礎知識
2021.08.18
生命保険の加入率、保険料の平均相場と平均保障額を徹底調査!
みなさんは、月々いくらくらいの生命保険料を払っていますか?
死亡保険や医療保険、がん保険など、必要な保障内容は人それぞれです。
年齢層や家族構成によっても異なりますし、一概に平均額だけでは比べられない部分もありますが、それでも気になる保険料相場。みんな、いくら受け取れる保険に毎月いくら払っているのかを見ていきましょう。
■生命保険に加入している人はどれくらい?
公益財団法人生命保険文化センター(以下生命保険文化センター)の令和元年度「生活保障に関する調査」によると、生命保険に加入している人は、男性は81.1%、女性は82.9%です。前回(平成28年度)の同調査と比べると、男性は0.5ポイント、女性は1.6ポイント増加しています。
また、性別・年代別に生命保険加入率をみると、男女とも40歳代で最も高くなっています。
■生命保険の保険料、平均額はどれくらい?
生命保険は万が一のときに家族を守る大切なものです。とはいえ、毎月払う保険料の負担は決して小さいものではありません。
「ほかの家庭ではいくらくらい払っているの?」
「どれくらいが相場なんだろう」
と気になるものですよね?ここでは保険料の全国平均額をお伝えします。毎月の保険料は「どんな保険にどれくらい加入するか」で変わりますので、単純に比較できるものではありませんが、保険の検討をするときの目安にしてくださいね。
・生命保険(個人年金保険を含む)の世帯年間払込保険料は?
平成30年度「生命保険に関する全国実態調査」(平成30年12月発行)によると、世帯の平均年間払込保険料は、約38万2千円、1か月にすると約3万2千円です。
平成21年の同調査では、年間約45万4千円(月額約3万8千円)ですから、減少傾向にあるようです。
次に世帯主の年齢別に見てみると、
「50~54歳」で最も高く、48.3万円(月額約4万円)です。
続いて、
「55~59歳」で45万3千円(月額約3万8千円)
「60~64歳」で43万9千円(月額約3万6千円)です。
30代~40代の世代で見てみると、
「30~34歳」で29万8千円(月額約2万5千円)
「35~39歳」で38万円(月額約3万2千円)
「40~44歳」で34万5千円(月額約2万8千円)
「45~49歳」で42万7千円(月額約3万5千円)です。
このように生命保険への加入状況は、家計を支える世帯主の年齢によっても大きく異なります。
・万が一のとき、受け取れる金額はどれくらい?
生命保険は、万が一のときに受け取るお金(死亡保険金)で家族のその後の生活費や教育費を守るものです。では、みんなどれくらいの金額が受け取れる保険に加入しているのでしょうか?
・世帯主の普通死亡保険金の平均額は?
生命保険文化センターの平成30年度「生命保険に関する全国実態調査」によると、世帯主の死亡保険金額の平均は1,406万円です。平成21年の同調査では、1,768万円でした。
・夫が世帯主の家庭の妻の普通死亡保険金の平均額は?
次に夫を世帯主とする家庭の妻の死亡保険金額の平均は758万円です。平成21年の同調査では、886万円でした。保険料(毎月、支払う金額)と同じように保険金額(万が一のときに受け取れる金額)の平均額も減少傾向が続いています。
みなさんはこの金額を見てどのような感想を持ちますか?
この平均額と近いから正解!という訳ではありません。それは、家族を守るために必要な金額はそれぞれの家庭の家族構成や世帯収入、年代によって大きく変わるからです。
あくまでも目安として考えてくださいね。
■まとめ
生命保険料は家計の中でも決して負担の小さいものではありません。高い保険料を払うからこそ、その「中身」=「保障内容」がキチンと家族を守ることができる内容になっているかを確認することが大切です。
現在、生命保険には加入していても、「内容がよくわからない」「これで十分足りているかわからない」と答えている方が半数近くいるという調査結果もあります。全世帯の年間保険料平均額である38万2千円を30歳から60歳までの30年間払ったとすると合計の保険料は1千万円を超えます。中身がよくわからないのに、1千万円の買い物はしませんよね。保険の見直しをするときにはまず、今の保険の保障内容を十分に確認することをおすすめします!
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リアほMAGAZINE編集局
保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。