保険見直しQ&A

2023.12.20

そもそも保険を見直すべき理由は?見直してわかる、いいこと、わるいこと【FP監修】

監修者情報

株式会社FP-MYS 代表取締役 工藤 崇
ファイナンシャルプランニング技能検定2級・証券外務員二種。レタプラ開発・提供。YMYL領域の執筆多数。相続・保険・資産運用などの個人相談。IFA事業展開予定。ライフプラン・シニア関連の開発案件受任。

保険の見直しは大切だと聞いたことがある人は多いでしょう。しかし、なぜ見直しが大切なのか、保険を見直すとどんな良いことがあるのかよくわからない人も少なくないかもしれませんね。

この記事では、保険を見直す必要性と見直してわかるいいこと、わるいことを解説します。この記事を読むと、なぜ保険を見直さなければいけないのかという疑問が解消されるでしょう。

保険を見直しする必要性

保険の見直しが必要な理由には、そもそもなぜ保険に加入するのかが関係しています。生命保険文化センターが実施した調査「生命保険に関する全国実態調査(2021年度)」によると、生命保険に加入した目的の1位は医療費や入院費のため、次いで万一のときの家族の生活保障のため、万一のときの葬式代のため、老後の生活資金のため、貯蓄のためと並びました。この調査結果から、多くの人にとって保険に加入する目的は万一のときの備えと貯蓄がメインの理由であると考えられます。

しかし万一のときに必要な備えは、一人ひとりの収入や家族の状況によって異なり、さらにライフステージの変化によって変わることもあります。そのため、常に自分や家族に必要な保障を確保するためには、定期的な保険の見直しが必要なのです。

※参考:2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査|公益財団法人生命保険文化センター

ライフステージで変わる必要な保障の例

必要な保障がライフステージによってどのように変化するか、死亡保障を例に考えてみましょう。

独身時代であれば、基本的には自分が亡くなったときの葬式費用だけあれば十分です。しかし、結婚すると自分だけでなく配偶者のことも考える必要があるため、自分にもしものことがあったときに配偶者が生活に困らないような保障額を保険で確保することを検討しはじめるでしょう。

さらに子どもが生まれると、配偶者と子どもの生活費に加えて、子どもの教育費にも備える必要があります。

そして、子どもが独立する年齢になると、今度は夫婦の老後の生活費への備えが保険に入る主な目的になります。このように、そのときそのときのライフステージによって必要な保障が変わるため、いま入っている保険がこれからも自分にとって最適かどうかはわかりません。そのため、定期的に保険を見直しして保障内容が適切かどうかを確認する必要があるのです。

保険を見直しするタイミング

保険の見直しは大切ですが、あまり頻繁に見直しをするのはおすすめできません。保険を見直しするのに適したタイミングとしては

  • ライフステージに変化があったとき
  • 保険料が高いと感じたとき
  • 誕生日を迎える前
  • 保険の更新時期
  • 良い商品を見つけたとき

などが挙げられます。

すでに説明したライフステージが変化したときの他には、保険料が高いと感じたときも保険を見直してみましょう。保険はいざというときに備えてある程度の期間加入し続けるものです。しかし、家計に対して保険料の負担が大きすぎると保険料を払い続けるのが難しくなるおそれがあります。保険を解約して保障が受けられなくなるのを避けるためには、同じ保障内容で保険料の負担を抑えられる商品を探したり、必要以上の保障や不要な特約を減らすことで保険料を抑えたりといった方法があります。

また、多くの保険で年齢が上がるごとに保険料も上がる仕組みとなっているため、誕生日の前や保険の更新時期に保険を見直しすることで保険料を抑えられる可能性があるでしょう。

保険を見直してわかる、いいこと

保険の見直しが必要な理由がわかったところで、保険を見直してわかるいいことを確認してみましょう。ここでは3つのメリットを紹介します。

自分に合った保障を得られる

自分や家族に必要な保障を確保できることは保険に入るうえでとても重要です。しかし、その時々で必要な保障は異なるため、保険を見直すことで常に最適な保障内容に変更できるのです。

保障内容が不足していると、万一のときの備えとしての機能が不十分になるかもしれません。反対に保障内容が過剰であれば、保険料を無駄に支払っているとも考えられます。無駄なく必要な保障で備えるには、定期的な見直しで自分に最適な保障が備えられているか確認することが大切です。

保険料の負担を減らせる

多すぎる保障を減らし、不要な特約をなくすことで保険料の負担は減らせます。また、同じ保障内容の保険でも、商品や保険会社によって保険料が異なるため、別の保険に加入することでも保険料の負担を減らせる可能性があります。

ただし、保険は年齢が上がるほど保険料負担も大きくなるのが一般的です。保険見直しの結果、いまの保険の方が保険料の負担が抑えられるケースもあることには注意しましょう。

最新の医療情勢に合う保険に加入できる

保険の内容は時代に合わせて変化するため、保険を見直すことで最新の医療情勢に合う保険に加入できます

たとえば、がんの治療の場合、昔は入院して治療するのが主流でしたが、現在では通院で治療する人も増えています。このような実情に合わせて、がん保険でも入院保障よりも通院保障に重点をおいたものが増えてきました。

以前に加入した保険が現在の医療情勢に合っていないために、十分な保障が得られないこともあり得ます。最新の医療情勢に合った保険に加入するためにも、保険の見直しをしてみましょう。

保険を見直してわかる、わるいこと

保険の見直しはメリットが多いですが、わるい面もあります。ここでは保険見直しのデメリットとして2点紹介します。

見直しが面倒

保険の見直しには、自分に必要な保障を洗い出したり、さまざまな保険商品を検討したりすることが必要で、手間がかかります。そのため、保険の見直しが面倒だと感じている人は少なくありません。

保険の見直しが面倒な場合は、インターネット上での保険商品比較サイトや来店型の保険ショップなどで保険の見直しについて相談してみるのも良いでしょう。

保険の利率が良くない

保険に加入する目的として、保障だけでなく貯蓄にも重点を置いている人は、保険を見直す際に注意が必要です。古い保険契約はいまの保険よりも予定利率が高いものが多いため、保険を見直すことで逆に損をする可能性があります。

保険会社は私たちが支払う保険料の一部を運用し、将来の保険金の支払いに充てます。予定利率とは、保険会社が契約者に約束する運用利回りのことで、保険の契約時の数字がずっと適用されます。

たとえば以前加入した商品の利率が下がったケースです。現在の予定利率が1%だとしても、申込時の予定利率が5%の商品を契約している場合、契約期間中は5%の運用利回りが約束されます。つまり、予定利率が高いほど、満期時や解約時に受け取れるお金は多くなるのです。

予定利率は保険会社が独自に決定しますが、その参考になっている「標準利率」は国債を含めて日本では金利が低下傾向にあることを受けて下がっており、近年の予定利率はかつてほど高くありません。

以前の予定利率が高い商品を解約すると再契約はできません。保険の見直しのときでも、解約する前に加入している保険の予定利率をよく確認し、本当に解約した方が自分たちにとってメリットがあるのかよく確認しましょう

まとめ

保険はもしものときの備えや貯蓄を目的として加入する人が多いですが、収入や家族の状況の変化、ライフステージの変化などによって必要な備えは変わります。そのため、定期的に保険を見直すことで常に最適な保障を確保することができます。

保険見直しには、保険料を抑えられたり、最新の医療情勢に合った保険に加入できるなどのメリットもあります。

しばらく保険の見直しを行っていなかった人は、この機会に保険の見直しをしてみてはいかがでしょうか。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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リアほMAGAZINE編集局

保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。

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