保険見直しQ&A
2021.08.29
40代の独身女性に保険は必要?長生きを見据え保険を見直したケース
「自分が亡くなって、お金に困る人はいないから保険はいらないかも?」
「保険っていらないかも?」
と感じながらも、比較的お金に余裕がある方ほど、付き合いや友人の紹介でなんとなく入った保険を続けている方が多いのではないでしょうか?
誰しも、保険が必要になるような自分が病気やケガで苦しむ場面は進んで考えたくないものです。しかし、働き盛りの40代は、実は急激に病気のリスクが高まる年代です。長期入院時の医療費やその間の生活費、元気で長生きした場合の貯蓄など、保険で準備できることはいろいろあります。
今回は、仕事上の付き合いで加入していた保険の内容が分からないことに漠然と不安を抱えていたことをきっかけに、自身が安心して頼れる保険へ見直しをした40代独身女性の事例をわかりやすく解説します。
亡くなったときにお金に困る人はいないといっても、生きているときに入院や介護など大切な家族に負担がかかるケースはあり得ます。そんなときのために準備しておきたいことを考えていくと、必要な保険が見えてきます。
■付き合いで加入した保険はやめにくい?
優しい方はそう思うかもしれません。実は保険の営業担当者には、毎月厳しい売上ノルマがあり、保険商品ごとに販売目標が設定される場合もあります。一般的に事業会社に営業目標があることと同じですが、そうはいっても会社の方針で特定の保険商品を一定件数、販売しなければならない場合があります。
もちろん、親身になって本当にピッタリの保険を提案してくれる営業担当者も多くいます。
しかしながら、「よく理解していない保険に加入している」という人は、不必要な保険に付き合いという目的が優先して加入し続けている可能性はありませんか?
生命保険は、目的にあわせて加入していなければ本当にいざという時に必要なお金が受け取れなかったり、健康に不安が出てきてからでは新しい保険に切り替えができなくなったりしてしまいます。勇気をもって、少しでも早く自分に必要な保険を考えておくべきです。
■40代独身女性の見直し事例
・家族構成
・46歳 女性
・家族構成 独身
※両親は他界
※兄弟1人 弟(結婚して子どもが1人)
・職業 会社員
・心配なことや見直しによってかなえたいこと
・会社の付き合いで加入した保険で保障内容はほとんどわからないので明らかにしたい。
・独身で、そもそも保険が必要なのかよく分からない。
・葬儀にかかる費用を弟に負担させるのは申し訳ない。
・長生きした時の年金が足りるか不安だ。
・元気で長生きしたいので、資産運用もしなければと漠然とした不安がある。
・長生きして介護になったら弟に助けてくれるだろうと思うものの、お金の迷惑をかけないようにしておきたい。
・医療保険は将来、医療事情が変わったら見直しがしやすいようにしておきたい。
■見直しのポイント
・万が一のときに、弟が葬儀費用を負担しなくてもいいように用意しておきたい。
→変額終身保険に加入して、一生涯の死亡保障を用意した。
・長生きに備えて、運用もしたい。公的年金の不足分を補えるように貯蓄しておきたい。
→変額終身保険に死亡保障と運用を兼ねて加入した。将来、死亡保険金1,500万円の一部を解約して解約返戻金を年金として受け取る予定。
→貯蓄型の介護保険に加入した。介護にならなかったら、解約して解約返戻金を老後生活資金に充てるする予定。
・自分が介護になったときの費用を用意しておきたい。
→貯蓄型の介護保険に加入した。(今まで加入していた保険の解約返戻金を使って保険料は一括払)
・医療保障は一生涯、ほしい。
→終身医療保険に加入した。
・医療事情が変わったら、見直しがしやすいようにしておきたい。
→将来、一部解約する予定の貯蓄型の変額終身保険と切り離して、終身医療保険に加入した。
(将来、見直しがしたくなったら、個別に医療保険だけ見直しができる。)
■見直し前の保険
月払保険料合計 約18,000円
■見直し後の保険
月払保険料合計 約28,000円
■まとめ
働き盛りの40代は、実は急激に病気のリスクが高まる年代です。長期入院時の医療費やその間の生活費、元気で長生きした場合の貯蓄など、保険で準備できることはいろいろあります。亡くなったときにお金に困る人はいないといっても、生きているときに入院や介護などで大切な家族に負担がかかるケースはあり得ます。そんなときのために準備しておきたいことを考えていくと必要な保険が見えてきます。
保険はいつでも切り替えできるわけではありません。付き合いという目的だけを優先せず、少しでも早く自分に必要な保険を考えておきましょう。
WRITER’S PROFILE
リアほMAGAZINE編集局
保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。