お金と暮らしの基礎知識
2022.10.03
最近流行りのポイ活とは?やり方と注意点を押さえて始めてみよう【FP監修】
最近、ポイ活という言葉をよく聞くようになりました。ポイ活とは、ポイントを効率よく貯める活動のことですが、実際どのようなことをするのか気になっている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、ポイ活のやり方や注意点などを解説します。ポイ活を始めてみたいと考えている人はぜひ最後までご覧ください。
ポイ活とは
ポイ活とは、ポイントを効率よく貯める活動のことです。コンビニやスーパー、ネット通販などでは顧客を集めるためにポイント制度を持っていることが多く、会員登録して買い物するだけでさまざまなポイントがたまります。ポイントを上手に貯めると、支払い額から割引ができたり、商品と交換できたりといった特典があります。そこで、意識してポイントを貯めて利用することで、よりお得に生活しようというのがポイ活の目的です。
ポイ活のやり方
ポイ活でよく使われる方法には、以下の3つがあります。
- クレジットカードで払えるものはカードで払う
- 買い物やサービス登録などの際はポイントサイトを経由する
- さまざまな事業者のポイントを共通ポイントに交換する
それぞれの内容を解説します。
クレジットカードで払えるものはカードで払う
支払いにクレジットカードが利用できるものはカード払いすることでポイントを貯めるのは、ポイ活の基本といえます。クレジットカードは利用できる場面が多いうえに、利用店舗に独自のポイント制度があれば、両方のポイントを一度に獲得することもできるためです。
クレジットカードを何円分利用すると何ポイント貯まるか決めたものを還元率といい、カードによってさまざまです。還元率は0.5%〜1%程度のカードが多いですが、特定の条件ではさらに上乗せされる場合もあります。還元率が高いカードを選べば、より早くポイントが貯まるでしょう。
買い物やサービス登録などの際はポイントサイトを経由する
ポイントサイトとは、さまざまなサービスや商品の広告を見たり、実際に購入したりすることでポイントが貯められるウェブサイトです。お小遣いサイトと呼ばれることもあります。掲載サービスや商品の販売者などがポイントサイトに払う広告料の一部が、ポイントとして利用者に還元されるしくみです。主に以下のような方法でポイントが貯められます。
- クレジットカード作成、銀行や証券会社の口座開設、友達紹介などで貯める
- サブスクリプションサービスの登録、ネット通販の利用など
- アンケート、ミニゲーム、広告視聴など
1番が1回あたりの獲得ポイント数が最も多く、3番が最も少ない方法です。
さまざまなサービスのポイントを共通ポイントに交換する
あるお店でためたポイントは、基本的には同じブランドの店舗でしか利用できません。しかし、コンビニで貯めたポイントをスーパーや衣料品店など別のお店で使えるようにしたのが共通ポイントです。
- Tポイント
- Pontaポイント
- 楽天ポイント
- dポイント
などが共通ポイントです。共通ポイントを貯めるには、加盟店を利用するほかにも、クレジットカードなど別のサービスで貯めたポイントを共通ポイントに交換する方法などもあります。さまざまなサービスで貯めたポイントをひとつの共通ポイントに集約させることで、ポイントが早く貯まり、余ったポイントが無駄になるのも防げます。
ポイ活の注意点
ポイ活はちょっとした工夫で節約できるのがメリットですが、何事もやりすぎは禁物です。ポイ活では、以下の点に注意しましょう。
- 信頼できるポイントサイトを利用する
- 無駄な買い物はしない
- クレジットカードの作り過ぎに注意
- 貯めたポイント数によっては確定申告が必要になることも
それぞれの注意点について解説します。
信頼できるポイントサイトを利用する
ポイントサイトは数多くあり、そのすべてが信頼できるサイトとは限りません。特に、会員登録の際には個人情報を提供する必要があるため、むやみにポイントサイトへ登録するのは避けましょう。個人情報の悪用やポイント交換ができないなどのトラブルに巻き込まれるおそれがあります。
- 大手企業が運営している
- 運営歴が長い
- 口コミ・評判が良い
- 「日本インターネットポイント協会」に参加している
などの条件を満たしていれば、信頼できるサイトである可能性が高いといえます。
ポイントを貯めるのが目的にならない
ポイント制度の多くが、購入額に応じてポイントが貯まるしくみです。普段どおりの買い物をしているうちにポイントが貯まるのが理想ですが、なかにはポイントを貯めることが目的になり、必要のない商品まで購入してしまう人がいます。また、ポイントがもらえてお得だと思って買ったけれど、近所の店で買ったほうが安かったというケースもあり得ます。ポイントを貯めるのが目的になっては本末転倒です。
クレジットカードの作りすぎに注意
ポイントサイトで一度に大量のポイントを貯められるのがクレジットカード申込です。なかには年会費無料のカードもあり、解約も比較的簡単なため、何枚もカードを作りたくなるかもしれません。しかし、注意しなければいけないのは、クレジットカードを申し込んだり、作ったカードを利用したりすると、その情報が信用情報機関に蓄積されていくことです。
新しいカードを申し込むと、カード会社は信用情報をもとに入会審査をします。そこで頻繁にカードを作っては解約していることがわかると、カードの審査に通りにくくなるかもしれません。また、信用面でもマイナスになる可能性があります。クレジットカードは作りすぎないようにしましょう。
貯めたポイント数によっては確定申告が必要になることも
ポイントは実質的にお金として使えることから、収入とみなされ、確定申告が必要になる場合があることを知らない人も多いのではないでしょうか。
会社員やパート、アルバイトをしている人は、給与以外に年間20万円を超える収入を得た時、自営業や専業主婦の場合は、収入が年48万円を超えた時に確定申告が必要ですが、その収入にはポイ活で貯めたポイントも含みます。ポイ活でたくさんのポイントを得た年は、年間に獲得した合計ポイント数を調べ、確定申告が必要でないかどうかをチェックしておきましょう。
まとめ
ポイ活では、日常生活でなるべくクレジットカードを使うなど、買い物のしかたなどを意識するだけでポイントが貯まります。ポイントを貯めるためにいらない買い物をしたり、クレジットカードを作りすぎたりなど、夢中になりすぎなければ節約にもつながります。
この記事を参考に、無理なく楽しんでできる範囲でポイ活をはじめてみてはいかがでしょうか。
株式会社FP-MYS 代表取締役 工藤 崇
1982年北海道生まれ。相続×Fintechサービス「レタプラ」開発・運営。日本FP協会AFP認定者。2022年夏より金融教育のプロダクト提供。上場企業の多数の執筆・セミナー講師の実績を有する独立型ファイナンシャルプランナー(FP)。
WRITER’S PROFILE
リアほMAGAZINE編集局
保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。