保険の基礎知識

2022.03.16

複数の医療保険に入るメリットとデメリット、注意点は?

1つの医療保険では保障が十分ではないかもしれないと不安に感じたり、医療保険選びで迷ったりした際に、2つ以上の医療保険に入れたら良いのにと考えたことはありますか。

実のところ、2つ以上の医療保険に同時に入ることは可能ですし、一度の病気やケガで複数の医療保険から保険金を受け取ることもできます。異なる保障内容の保険を組み合わせれば、幅広いリスクに対応できるうえに、場合によっては、かかった医療費よりも多くの保険金を受け取れるかもしれません。

このように2つ以上の医療費に入ることにはメリットがありますが、デメリットもあります。この記事では複数の医療保険に入るメリット・デメリットと、加入する際の注意点を解説します。

2つ以上の医療保険に入るメリット

2つ以上の医療保険に同時に入るメリットを3つ紹介します。

受取額が増える

2つ以上の医療保険に入る最大のメリットが、いざというときに受け取れる保険金が増えることです。

医療保険で支払われる保険金額は、実際にかかった医療費とは関係ありません。特に、入院や手術で数十万円などのまとまった金額が受け取れる保険に複数入っていた場合、支払った医療費などよりも受給した保険金の合計が上回ることがあるでしょう。

入院や手術では、医療費以外にも交通費などの費用がかかったり、仕事を休むために収入が減少したりすることがあります。受け取る保険金が多ければ、そのような経済的なリスクもカバーできますね。

幅広いリスクに備えられる

日本では数多くの医療保険が販売されており、それぞれに特徴があります。その例の一つが、入院時の保障として多くの保険から提供されている入院一時金タイプと日額形式の入院給付金タイプです。

一般的に、短期の入院では一定金額が支払われる入院一時金タイプが有利ですが、入院期間が長くなると日額形式の方が結果的に多くの保険金を受け取れることが多いです。そのため、2つのタイプの保険を組み合わせれば、短期でも長期の入院でも十分な保障が受けれるようになります。それぞれの保険のいいとこ取りをして、幅広いリスクに備えられるのが複数の保険に加入するメリットです。

保険会社の信用リスクに備えられる

保険会社も民間企業である以上、業績不振などによって倒産してしまう可能性はないとはいえません。複数の保険会社の医療保険に加入していれば、万が一の際に保険金が支払われなくなる事態を避けられるでしょう。

2つ以上の医療保険に入るデメリット

2つ以上の医療保険に入ることにはデメリットもあります。ここでは3つのデメリットを紹介します。

保険料が高い

2つ以上の医療保険に入る最も大きなデメリットは、合計で払わなければならない保険料が増えることです。どれだけ価格が低い保険でも、月々の保険料は数千円程度かかります。もしものときに大きな保障が受けられるとは言え、支払う保険料とのバランスも大切です。

加入手続きや管理が面倒

保険に加入するには、その都度加入手続きが必要です。健康状態を告知するために、医師から診断書を取り寄せるなど何かと手間がかかることがあるかもしれません。

また、加入したあとも保険の更新の手続きをしたり、定期的に見直しをしたりといった管理が必要です。加入している保険の数が増えれば、それだけ管理にも時間がかかるので面倒だと感じるようになる可能性があるのがデメリットです。

保険金の請求が面倒

入院や手術などで医療保険から保険金を受け取るには、保険請求の手続きが必要です。しかし、加入している医療保険を提供している保険会社が異なれば、保険請求の連絡先や手続き方法が異なるため、手続きが面倒だと感じるかもしれませんね。

また、医療保険の請求手続きで必要になることが多い診断書は、病院によっては発行料として1万円程度かかることもあります。診断書のコピーでも請求できる保険会社もありますが、原本が必要な場合は診断書を複数枚発行してもらわなければいけません。

2つ以上の医療保険に入る際の注意点

2つ以上の医療保険に入ることは可能ですが、気をつけたいことが2つあります。加入を検討する際は参考にしてください。

いくつでも好きなだけ保険に入れるわけではない

2つ以上の医療保険に加入していれば、同じ病気やケガでそれぞれの保険から保険金が受け取れることを説明しました。しかし、実はいくつでも好きなだけ保険に入れるわけではなく、職業・年齢・収入で加入できる保険や、設定できる保険金額に上限があることもあります。

制限がある理由は、保険金を受け取ることを目的とした事件を防ぐためです。詳細は加入前に保険会社へ確認するようにしましょう。

免責事由に該当する場合は保険金が受け取れない

複数の医療保険に加入していたとしても、約款で定められている免責事由に該当する場合は、保険金は受け取れません。

免責事由は保険によって異なりますが、保険加入者の故意や重大な過失、あるいは犯罪行為などが挙げられていることが多いです。どれだけ多くの医療保険に入っていても、それぞれの約款で保険金を支払わないとされているケースに該当していれば保険金は受け取れません。

告知義務違反があった場合は保険金が支払われないこともある

告知義務違反があった場合も、免責事由に該当するときと同じように保険金が支払われないことがあります。告知義務違反とは、健康状態などに関して保険会社に虚偽の申告をすることです。この場合、保険金が支払われないおそれがあるだけでなく、保険会社によって告知義務違反の内容が悪質だと判断されると、保険契約そのものを取り消されることもあります。告知義務違反を避けるためには、告知書にはありのままを記入するようにしましょう。

まとめ

2つ以上の医療保険に入ることには幅広いリスクに対して手厚い保障が得られるなどのメリットがありますが、保険料負担が大きくなることや管理が面倒になるなどのデメリットもあります。

また、職業・年齢・収入などによっては加入できる保険に制限があったり、保険金額に上限を設けられたりすることにも注意が必要です。2つ以上の医療保険に入ることに関心がある人にとって、この記事が参考になれば幸いです。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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リアほMAGAZINE編集局

保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。

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