生命保険の選び方

2023.11.17

高校生におすすめの医療保険とは?【FP監修】

監修者情報

株式会社FP-MYS 代表取締役 工藤 崇
ファイナンシャルプランニング技能検定2級・証券外務員二種。レタプラ開発・提供。YMYL領域の執筆多数。相続・保険・資産運用などの個人相談。IFA事業展開予定。ライフプラン・シニア関連の開発案件受任。

「高校生になって部活動を始めたけど、病気やケガに備えて医療保険に入った方が良いのだろうか」「高校生にはどのような医療保険が合っているのか」といったことでお悩みの人は多いのではないでしょうか。

高校生は多くの自治体で医療費助成制度の対象から外れるため、高校生が病気やケガをすると大人と同じように医療費がかかります。そのため、公的保障の対象外になる先進医療などで、医療保険に入るべきなのか悩みますよね。

この記事では、

  • 高校生が医療保険に入るメリット
  • 高校生に医療保険が必要ない場合とは
  • 医療保険などで病気やケガの医療費に備えるおすすめの方法

高校生のお子さまのために保険を探している人は、ぜひ最後までご覧ください。

高校生が医療保険に入るメリット

医療保険を選ぶ前に、あらためて高校生が医療保険に加入するメリットを2点紹介します。

  • 医療費やその他の出費に備えられる
  • 高校生から加入すると保険料が安い

それぞれ内容を詳しく解説します。

医療費やその他の出費に備えられる

多くの自治体で高校生は子供医療費助成制度の対象外となるため、万が一の病気やケガのときには大人と同じだけの医療費がかかります。また、入院では治療のための医療費以外にも食事代や日用品代、家族がお見舞いに行くための交通費などの支出が増えます。さらに、個室や少人数部屋を利用したい場合は差額ベッド代も必要です。

もし医療保険に加入していれば、入院時には給付金が受け取れますので、医療費などによる経済的な負担をやわらげることができます。

高校生から加入すると保険料が安い

医療保険のなかには終身タイプという、保険料が一定のまま、保障が一生涯続くものがあります。このような終身医療保険は、加入年齢が若ければ若いほど保険料が安いのが一般的です。そのため、高校生のうちから保険に入っておくと、生涯にわたって安い保険料でもしものときに備えられます。

また、病気やケガで入院・手術などを経験していると医療保険に入れなくなることがあるため、将来に備えてまだ健康に問題がないことが多い高校生のうちに加入しておくこともできます。

高校生に医療保険が不要な場合とは?

高校生が医療保険に入るメリットを紹介しましたが、なかには高校生には医療保険が不要だと言う意見もあります。代表的な2つの意見を紹介しますので、参考にしてください。

  • 入院する確率が低い
  • 災害共済給付制度で十分な場合もある

高校生は入院する確率が低い

厚生労働省が実施した「令和2年 患者調査の概況」によると、高校生を含む15歳〜19歳の入院患者数は7,000人で、入院患者全体に占める割合でみると0.5%程度です。下のグラフから、新生児を含む0歳を除くと、子供が入院する確率は比較的低いことがわかりますね。

このように、高校生が病気やケガで入院する確率は高くないため、医療保険は必要ないと言われることもあります。特に医療保険は掛け捨て型が多いため、保険料が無駄になると考える人もいるのですが、もしものことが起きる可能性はゼロではありません。医療費負担が高額になることもあるため、万が一のときに貯蓄で対処できないおそれがある場合は、医療保険に入るかどうかを慎重に判断する方が良いでしょう。

高校生の病気・ケガは災害共済給付制度で十分な場合もある

学校などの教育機関の多くは教育活動中の病気やケガのトラブルに備える「災害共済給付制度」に加入しています。学校を通じてこの共済に入っていれば、あえて他の医療保険などに入る必要はないと考える人もいるでしょう。ただし、授業や部活動などの時間に発生したケガや病気以外はカバーされませんので注意が必要です。

高校生におすすめの医療保険

高校生が医療保険に入るメリットと、高校生に医療保険が不要と言われる理由を解説しました。やはり病気やケガに対して保険で備えた方が良いと考える人のために、高校生におすすめの医療保険や、医療保険のように医療費負担をカバーできる保険などを紹介します。

医療保険

病気やケガによる入院や手術、通院などの医療費を保障するのが医療保険です。医療保険はどのような病気やケガであっても保障され、特約を付帯することで先進医療などにも備えられるのがメリットです。

大きく分けて保障期間を限定する定期タイプと解約しない限り保障が一生涯続く終身タイプの2種類があります。定期タイプは保険料が抑えられますが、満期を迎えたあとに保険を更新するタイミングで保険料が上がります。一方、終身タイプでは保険料は一定で、加入時の年齢や健康状態に応じて決められた保険料が変わることはありません。一般的に年齢が低いほど保険料は安いため、高校生が医療保険に加入するなら終身タイプをおすすめします

各種の共済

こくみん共済や都道府県別の共済などにも、病気やケガに備えられるプランがあります。共済は加入者が支払った掛け金から、もしものときに給付金が受け取れるもので、保険会社が販売している医療保険と仕組みはよく似ています。また、保障内容も入院保障や通院保障など、医療保険とあまり変わりませんが、掛け金が手頃なのが特徴です。

医療保険のように一人ひとりのニーズに合わせてさまざまな保障を組み合わせることはできませんが、ひととおりの保障はそろっていると言えるでしょう。そのため、とりあえず手頃な価格で何らかの保険に入っておきたいという人にはおすすめです。

傷害保険

傷害保険はケガの治療のための入院や手術などの医療費を補償する保険で、生命保険会社ではなく損害保険会社から販売されています。保障内容は医療保険と似ていますが、病気の治療のための医療費などは対象外です。高校生は入院するほどの重い病気になる確率は高くないため医療保険は必要ないけれど、部活動などでのケガが心配だという人は、傷害保険を検討してみましょう。

まとめ

高校生が医療保険に入ることには、万が一の病気やケガの際に医療費以外の出費もカバーできることや、早めに保険に入ることで安い保険料で将来にわたって保障を受けられるなどのメリットがあります。一方で、健康に問題がないことが多い高校生に医療保険は不要という意見もありますので、保険加入についてはご家庭やお子さまの状況によって判断するようにしましょう。

もしも高校生が病気やケガの医療費に備えるなら、終身タイプの医療保険のほかに共済や傷害保険もおすすめです。この記事が高校生の保険選びに役立てば幸いです。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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リアほMAGAZINE編集局

保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。

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