保険の基礎知識
2021.11.11
海外に行く前に確認!慣れない土地でのトラブルに備えておきたい海外旅行保険
海外旅行中は慣れない土地での行動で、万全の注意を払っていても事故や事件に巻き込まれることがないとは言い切れません。
また、環境の変化で体調を崩し、思わぬ病気にかかることもありえます。
そうした予期できないトラブルに備える方法として、今回は海外旅行保険とクレジットカード付帯の海外旅行保険について説明します。
海外に行く予定がある方は前もって万が一の備えも確認しておくことをおすすめします。
■旅行保険とは
旅行保険には、国内旅行傷害保険と海外旅行傷害保険があります。国内旅行保険や海外旅行保険の名称で販売されている商品で、旅行中に起こった事故やケガ、トラブルを補償する保険です。
ここでは、海外旅行中に万が一の事故が起こった場合、保険金の請求方法と請求に必要となる書類について説明します。
万が一、事故が起きたらどうする?保険金の請求方法
まず、契約している保険会社に保険金を請求する旨の連絡をいれましょう。
保険金請求書の記入と必要書類を集め、それらを保険会社に送付します。
書類が受理され、手続きが完了すれば保険金が振り込まれます。
請求に必要な書類は?現地で入手しておくべき書類も
たとえば、海外旅行中にケガや病気になり、海外の医療機関で治療を受けたとします。
その場合には、パスポートのコピー、保険金請求書、医師の診断書、治療費の明細書や領収書、事故による場合には、事故証明書が必要です。
医師の診断書、治療費の明細書や領収書、事故証明書などは現地でしか手配できないため、忘れずに入手しましょう。
必要な書類については、損害の内容や補償の内容により異なるため、何が必要になるかは各自で事前に確認しておくことをおすすめします。
■海外旅行保険にはどこで加入できる?
海外旅行保険に加入できる窓口は、いくつかあります。
1.旅行代理店
海外旅行の予約と一緒に海外旅行保険へ加入すれば、旅行の手続きと一緒に旅行代理店で手続きができるのがメリットです。
しかし、旅行代理店で取り扱っている海外旅行保険はプランが限られている場合もあり、補償内容をご自身で選びにくいことが考えられます。
2.保険会社や保険代理店
保険会社で海外旅行保険に加入する場合、保険会社の窓口や郵送で契約手続きを行います。
保険の専門スタッフから補償内容などを聞いて、相談しながら保険に加入できるというメリットがあります。
海外旅行保険を取り扱っていない保険会社や保険代理店も中にはあります。利用したい窓口で海外旅行保険を取り扱っているか、事前に確認されるとよいでしょう。
3.空港
通常、旅行保険は自宅を出発してから帰宅するまでの間の傷害(損害)を補償する保険です。空港で海外旅行保険に加入した場合には、空港で加入した時から保険が適用されます。
空港で加入する最大のメリットは、出発当日にも加入できるという点です。しかし、直前に加入ができる分、保険料が割高に設定されている場合もあります。保険料を抑えたい場合には、事前に海外旅行保険に加入しておく方がいいでしょう。
4.インターネット
インターネットで加入する場合、24時間好きな時間に加入できます。
窓口と異なり、専門スタッフに直接相談はできませんが、複数のプランの補償内容や保険料などを比較しながら選ぶことができるため、ご自身のペースでに必要な補償を選べるのがメリットといえます。
また、インターネットでの申込みにより保険料が割引される商品もあります。保険料を安く抑えたい方は、インターネットでの加入がおすすめです。
■クレジットカードに付帯されている海外旅行保険とは?
クレジットカードには、海外旅行傷害保険が付帯されている場合があります。
付帯されている海外旅行保険の補償内容は、クレジットカード会社によってさまざまで、補償の内容が十分ではない場合もあります。そのため、以下の点などを事前に確認されておくといいでしょう。
1.適用される条件
クレジットカードによって、海外旅行保険の適用される条件が設定されています。
付帯サービスにはカードを所有しているだけで保険が有効になる自動付帯と、そのカードで旅行代金を支払わないと有効にならない利用付帯があります。
事前にお持ちのカードが自動付帯か利用付帯か、確認しておくことが必要です。
2.保険期間、保険金額、補償の範囲や対象など
クレジットカード付帯の保険は、保険期間や保険金額が決められているものが多いです。
たとえば、保険期間が最長90日だった場合、長期の留学で90日以上渡航しても、90日分しか補償されません。
他にも、単独で販売されている海外旅行保険に比べて、保険金額が低い場合や、カード名義人のみしか補償の対象にならない場合もあります。
まずは自身のクレジットカードに付帯の保険の内容を確認しましょう。
クレジットカードに付帯されている海外旅行保険だけでは、補償が十分ではないと思われる方は、別途、海外旅行保険に加入しておくと安心です。
海外旅行保険には、死亡、治療、賠償責任、携行品損害など基本的な補償をまとめたセットプランや補償内容や補償額を自分で組み合わせることができるフリープランなどがあります。
保険料を安く抑えたい方は、セットプランよりもフリープランを選択して、自分に必要な補償を備えるといいでしょう。
■まとめ
海外旅行保険に加入していなかったために、病気やケガ、盗難被害などにより多額の損害を被ったということになれば、旅の記憶も悲しいものとなります。
予期できないトラブルに備え、海外旅行保険の加入をおすすめします。加入経路によっては必要な保障だけを充実させ、保険料を安く抑える事も可能です。また、所有しているクレジットカードに海外旅行保険が付帯されているのか確認をしておくと無駄に保険料を払わずに済みます。海外旅行の予定がある方は、既に持っている保障も確認した上で海外旅行保険への加入を検討しましょう。
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リアほMAGAZINE編集局
保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。