保険業界のリアル
2021.08.12
保険会社と保険代理店の違いとは?
多くの方が加入している生命保険、保険会社とか保険代理店ってよく聞くけれど、そもそも違いってなんでしょう?
「加入する経路によって保険って変わるの?」
「自分自身はどっちから加入しているのだろう?」
今回は、そんな保険会社・保険代理店の違いについて分かりやすくお伝えします。
■保険会社とは?
銀行や証券会社と同じ金融機関で、内閣総理大臣からの免許を受け、保険業を営む会社です。
保険会社では、世の中のリスクに応じた保険商品の開発から、その保険商品を販売する営業まで行っています。
また、預かっている保険契約のアフターフォローを行い、保険契約上の支払事由が発生した時に保険金の支払いを行います。
テレビで例えると、さまざまなテレビをを製品として提供している各メーカーを想像してもらえれば分かりやすいかと思います。
■保険代理店とは?
保険会社から委託を受け、保険会社の代わりにお客さまに保険を販売することに加え、「保全」というアフターフォローの仕事を請け負います。
委託を請け負う保険代理店は、一社だけの商品を扱う「一社専属代理店」と複数の会社の商品を扱う「乗合代理店」があります。
テレビでいえば、メーカー専門店(一社専属)と家電量販店(乗合)のようなイメージです。
たとえば、パナソニックのテレビしか売っていないお店はメーカー専門店です。
パナソニックも、ソニーも、日立も扱っているお店は家電量販店などの乗り合い販売店です。
スマホで例えると、iPhoneなどアップル製の商品を販売しているのがアップルスストアで、iPhone以外の様々な商品を販売しているのが乗り合いの携帯ショップです。
イメージはわきましたか?
・一社専属代理店?乗合代理店?
一社専属代理店は、一社の保険だけを販売するという意味では保険会社とあまり違いはありませんが、別事業を行えます。
乗合代理店は、複数の保険会社の取扱があるため、さまざまな保険商品を比較検討しながら自分にあった商品を選べます。
同じ商品の種類でも、保険会社によって保険料や保障内容の違いがあるため、複数の保険会社から保険料や保障内容などを比較したうえで最適な商品を選択できます。
■結局のところ契約する時の違いはなに?
そもそも、保険会社であっても保険代理店であっても、保険は法律により定められた人(保険募集人)にしか販売ができません。
保険のビラを配る程度なら良いですが、保障内容の説明や勧誘するための行為を資格を持っていない人が行うことは法律により禁止されています。
保険募集人は、試験を受けることで保険販売の資格を得ます。つまり、保険の販売はプロが行っています。担当者によって個々のスキルの違いはありますが、保険会社と保険代理店どちらを選んでも担当者によって個々のスキルの差はあります。
そのため、保険の契約にあたっての違いは、1つの保険会社で保険を考えるか、数ある保険会社の中から自分に合った保険を考えるかの差です。
「この保険会社で契約をしたい!」とお考えの方は、一社専属代理店(または保険会社)で、
「複数の保険会社から、選んで契約をしたい!」とお考えの方は、乗合代理店で
契約をするのがよいでしょう。
■まとめ
保険会社は、保険商品を開発し、提供し、保険金支払を行う企業です。
保険代理店は、各保険会社が供給する保険を顧客に直接販売する代理店です。
そして、保険代理店は「一社専属代理店」と「乗合代理店」に分けられます。この2つの違いは、選択肢が1つか複数から選べるかの違いです。
したがって、「この保険会社で契約をしたい!」とお考えの方は、一社専属代理店(または保険会社)で、
「複数の保険会社から、選んで契約をしたい!」とお考えの方は、乗合代理店で
契約をするのがよいでしょう。
WRITER’S PROFILE
リアほMAGAZINE編集局
保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。