現役世代が最も気をつけなくてはいけない「がん」は何か【FPコラム】

がん保険の対象となる「がん」こと悪性腫瘍は怖い病気です。ただ、その特色は二面性があり、60代以上の高齢者が罹患するリスクと、可能性が低いけれども現役世代が罹患するリスクには別の要素があります。今回は後者の、現役世代に気をつけるべきがんについて、掘り下げて考えてみましょう。

全世代合計で3人に1人ががんに罹患するうち、現役世代はどれくらいか

がん保険のCMなどで、「3人に1人ががんにかかる時代」という衝撃的な言葉が使われています。これは事実ですがカラクリがあり、全人口からがんの診断件数を割った数字です。がんに罹患する前に寿命や他の病気のリスクがあるならば、直接それががん保険のニーズとはなりません。

特に現役世代は保険料の拠出以外にも、生活費や教育費、住宅購入費の確保など様々な出費がある時期です。これらをすべて賄っても生活費に余裕があれば、がんも含めた「可能性の高くはない病気リスク」に向き合う余裕もありますが、実際は一般的な現役世代にとって必要ながんの種類は何かを顕在化したうえで、ピンポイントでの対策を考えることが現実的といえるでしょう。そこで考えたいのが、どのがんに気をつけて保険保障を考えていけばいいのかということ。男女別に分析してみましょう。

男性は胃がん・肺がんが55歳以降急カーブで上昇

男性のがん部位別年齢階級別の推定罹患率グラフ
※参考:「がんの罹患率」2017年|東京都福祉保健局

東京都福祉保健局の資料です。2017年と少し前ですが、5年で大きく動くものではないので活用していきます。

まずは男性から見ていきましょう。主要がん部位4つの罹患率を見ると、55歳から胃がんと肺がんの罹患率が急上昇カーブを描いていることがわかります。大腸がんの罹患率も上昇しています。
これらは生活習慣と密接に関わるといわれており、飲酒・喫煙習慣や日常生活のストレスを同世代と比較したときに不安があれば、対象のがん保険を検討しましょう。親をはじめとした家族親族のがん罹患履歴も調べておきましょう。

がん保険として継続した保険料負担がネックになるのであれば、年1-2回の健康診断(人間ドック)に少し多めにお金をかけ、検査を増やすことをお勧めします。がんに罹患している可能性を判断するPET検査や内視鏡などを増やすことで、その時点ごとにがんのリスクが無いことを確認していくことが可能です。加えて、人間ドックの技術は年々向上していることも後押しになります。がん罹患の事実が起こってしまってからの保障を考えるより、予防を考える方が低いリスクのうちに抑えることができます。

女性は男性のリスクにプラスして婦人病の対策を充実させる

女性のがん部位別年齢階級別の推定罹患率グラフ
※参考:「がんの罹患率」2017年|東京都福祉保健局

男女別のこの資料から分かるのは、がんの年齢別罹患率に「男女差」はそれほど無いということです。男女とも55歳前後を超えるとがんの罹患率が急カーブで上昇していることが分かります。女性は男性と同じがん罹患リスクが生じたうえで、40歳前後から増える婦人病のリスクと向き合っていく必要があります

この表で婦人病を見てみましょう。先行して35歳から乳がんのリスクが上がります。がん保険に入っていなくても乳がんに関しては定期的な検査と、スポットでも良いのでもしもの場合の医療費の保障をお勧めします。ついで留意したいのが40代から漸増的に罹患が増え、50歳でピークを迎える子宮がんです。子宮がんも乳がんと同様、定期的な健康診断でリスクを見つけ出していきましょう。健康診断は一定程度費用のかかる民間に限らず、行政など自治体が展開しているものもあるので情報収集に努めましょう。

さらにご紹介するのが「ピンクリボン運動」です。この運動は認定NPO法人のJ.POSHが展開している活動で、主に乳がん罹患者のサポートを主な目的としています。そのなかに乳がん検査を気軽に受けられるための推進活動にも取り組んでおり、さまざまな関連情報取得に活用することができます。まずはホームページをチェックしてみましょう。

※ピンクリボン運動:https://www.j-posh.com/

がん保険と収入負担割合の考え方

終身保険や収入保障保険の場合、たとえば父親と母親の片方の収入が多い場合、家計を鑑みて「どちらかのみが生命保険に加入する」という判断もあります。その視点でがん保険は異なります。がん保険が保障するのはあくまで医療費であり、家計における収入の大小ではありません。立ち位置としては医療保険に近いでしょう。お互いの年齢や生活習慣などから夫婦・家族でしっかりと話し合いましょう。限られた家計のなかで、自分たちにとっては何が優先順位をつけるべき保障なのか、ひとつずつ答えを出していくことをお勧めします。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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WRITER'S PROFILE
株式会社FP-MYS 代表取締役 工藤崇
1982年北海道生まれ。相続×Fintechサービス「レタプラ」開発・運営。2022年夏より金融教育のプロダクト提供。上場企業の多数の執筆・セミナー講師の実績を有する独立型ファイナンシャルプランナー(FP)。

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