保険の基礎知識

2023.05.30

がん保険は定期的な見直しで安心!見直しのポイントも解説【FP監修】

監修者情報

株式会社FP-MYS 代表取締役 工藤 崇
ファイナンシャルプランニング技能検定2級・証券外務員二種。レタプラ開発・提供。YMYL領域の執筆多数。相続・保険・資産運用などの個人相談。IFA事業展開予定。ライフプラン・シニア関連の開発案件受任。

がん保険に加入したのはいつだったか覚えているでしょうか。医療技術は日々進歩しているため、古い保険を見直していない場合、いざというときに保障を受けられないおそれがあります。

この記事では、がん保険の見直しが必要な理由や見直しのポイントを解説します。

現在、加入しているがん保険と保障内容と見比べてみてください。

がん保険の見直しをおすすめする理由

がん保険はがんになった時の経済的なリスクに備えるためのものです。しかし、時間とともに年齢や資産の状況、家族の状況などが変化すれば、保険で備えるべき経済的リスクも変化します。

もしもの時に必要な保障を得るために、保険は定期的に見直ししましょう。ここでは、特にがん保険の見直しをおすすめする理由を2つ紹介します。

がん医療の進歩に伴って、がん保険も進化している

がん保険や医療保険の保障は、その保険が販売されている時の医療事情を反映しています。

たとえば、かつてはがんの治療といえば入院して手術を受けることが一般的でした。そのため、以前販売されていた保険の多くが、入院給付金を保障の中心としています。

しかし、医療技術の進歩などにより、近年は通院によるがん治療もできるようになり、入院日数も以前より短くなる傾向があります。

そのため、以前入ったがん保険のままでは、保障を受けられる条件を満たさないために思うような給付が得られないかもしれません。がんによる経済的リスクに備えるという保険の目的を達成するためにも、いま入っている保険が最新の医療事情に対応しているか定期的に確認することが大切です。

ライフステージの変化で必要な保障は変わる

結婚や出産などで家族が増えたり、退職や転職などで収入に変化があったりすると、がん保険で備えるべき経済的リスクも変わります。もしもの時に必要な医療費などの費用をまかない、さらに家族の生活を守るためにも、貯蓄で足りない分は保険でカバーできるように保障内容を見直しましょう。

また、子どもの独立や、定年退職などで、以前ほど手厚い保障が必要なくなることも考えられます。その場合は不要な保障を減らすことで、保険料負担が軽くなることもあるでしょう。

どちらの場合でも、ライフステージが変わるタイミングで、がん保険を見直しすることでもしもの時に適切な保障が受けられるようになります

がん保険見直しのポイント

がん保険加入の目的は、がん治療でかかる医療費などの費用をカバーし、収入減少に備えることです。上記の目的を達成できる保障があるかどうか、がん保険を見直すポイントを解説します。

保障はいまの医療事情に合っているか

がんといえば入院・手術が必要というイメージがあるかもしれませんが、最近では通院による抗がん剤治療を中心に治療を進めることも少なくありません。そのため、近年販売されているがん保険では通院時の医療費を保障する通院保障があるものが多いのですが、古い保険では入院保障が中心で通院時の保障がないこともあります。

そのため、万が一がんになった時に、保障が受けられないおそれがあります。がん保険の見直しでは、保障内容が現在の医療事情に合っているかを確認しましょう

なお、通院保障には入院前後の通院だけを保障するものと、入院に関係なく通院時に給付金が受け取れるものがあります。保険加入前には、通院給付金が支払われる条件を確かめることをおすすめします。

保障金額は十分か

家族構成や年齢、資産の状況などによって、がん保険で備えるべき保障金額は異なります。保障金額が少なければ、もしもの時の経済的リスクに十分に対応できません。一方で、保障金額が大きいほど保険料は高くなるため、必要以上の保障金額を設定することは保険料の無駄につながります。

いまの自分の状況を見直し、必要な保障金額を洗い出しましょう。

診断給付金は複数回受け取れるか

診断給付金はがんと診断された場合に給付金を受け取れる保障です。金額は保険会社によって異なりますが、50〜300万円程が一般的です。使い道は指定されていないため、生活費の補てんなどにも活用できます。

診断給付金は保険によって、契約期間中に一度だけ受け取れるものと、複数回受け取れるものがあります。がんは再発や転移がある病気のため、それらのリスクに備えるなら診断給付金は複数回受け取れる保険がおすすめです。しかし、保険料を抑えることを優先するなら、一回だけ受け取れる保険を選ぶのも良いでしょう。

上皮内新生物は保障されるか

上皮内新生物は、初期のがんとも呼ばれ、がんが上皮内にとどまっている状態です。上皮内新生物はがん(悪性新生物)とは区別されるため、保障対象外としているがん保険もあります。

しかし、がんではないとはいえ、上皮内新生物の治療には手術や抗がん剤などが必要になることもあります。医療費がかかることを考えると、上皮内新生物も保障されるがん保険がおすすめです。

定期タイプか終身タイプか

がん保険には、保障が一生涯続く終身タイプと一定期間を保障する定期タイプがあります。

定期タイプは終身タイプよりも保険料が抑えられますが、保険期間終了後、継続したい場合は更新が必要です。そして更新するたびに保険料は年齢に応じて高くなります。

一方、終身タイプでは加入後に保険料が変化しません。そのため、加入当初は定期タイプより保険料が高くても、長期間加入し続けると支払う保険料総額は安くなることがあります。

そのため、将来もがん保険に加入し続けるつもりなら終身タイプのがん保険がおすすめです。ただし、今後がん治療に関する医療事情が変化することがあれば、保障が医療事情に合わなくなる可能性があることには注意が必要です。

定期タイプは、子どもに教育費が必要な期間だけ保障がほしい人などにおすすめできます。

また、医療事情の変化に合わせて、更新のタイミングで最新の保障内容の保険に変えたいと考えている人も定期タイプのがん保険が向いています。

まとめ

他の保険と同様に、人によってがん保険で必要な保障も保障金額も異なります。また、同じ人でもライフステージの変化などによって、必要な保障が変わることもあります。

もしもの時に自分や家族を経済的リスクから守れるよう、定期的にがん保険も見直しましょう。その際は、この記事で紹介した見直しのポイントを参考にしてください。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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リアほMAGAZINE編集局

保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。

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