著名人・専門家コラム

2022.09.13

知っていますか?糖尿病の本当の原因【住宅FP関根が答える!Vol.24】

みなさん、こんにちは。ファイナンシャルプランナーの関根です。

今回は生活習慣病についてお話いたします。いままでも生活習慣病については解説してきており、最初は高血圧症、次に脂質異常症でした。今回の生活習慣病は糖尿病についてです。糖尿病も大変多くの方が罹患している生活習慣病です。糖尿病になる原因を知り、未然に防いでいきましょう。

急増している糖尿病

今や糖尿病の罹患者は40歳以上の4人に1人と、急増している糖尿病ですが、世界保健機関 (WHO)によると、 全世界の糖尿病有病者数は4億2,200万人と、1980年の1億800万人から4倍近くに増えているとされています。急増しているのは日本だけではなく、世界的にも糖尿病の罹患者数は増えており、問題となっています。

糖尿病の原因は?

あなたは糖尿病の原因を知っていますか?糖尿病は普段の生活習慣が大きく影響する病気であり、働き盛りで生活が不規則になりがちな30代を経て、40代になると一気に患者数が増加する傾向にあります。1型糖尿病2型糖尿病があります。日本では、95%以上の糖尿病患者さんが2型糖尿病です。2型糖尿病は、いくつかの遺伝因子と「食べすぎ」「運動不足」「ストレス」といった生活習慣が加わって、インスリンの働きを悪くしてしまい発症します。今回はこの2型糖尿病について解説いたします。糖尿病になるメカニズムとしては以下の通りです。

まずは食べ物を食べることで、糖質を摂ることになります。摂った糖質は小腸から吸収され血中に入ります。そこで血糖値の上昇を感知するとインスリンというホルモンが膵臓から出て、過多になってしまった糖質を運び、身体を動かすエネルギー源にしてくれるというのが本来の食事後の体内サイクルとなっています。

しかし、常時糖質の多い食事を摂り続けていて血中の糖質が多い状態になってしまうと、膵臓もインスリンの放出に疲れてしまい、処理能力も低下してしまいます。インスリンの働きに異常があると、結果的にインスリンの分泌量も減ってしまい、インスリンの働きも弱くなってしまいます。こうなってしまうと血液中が糖質だらけになってしまい、活性酸素が大量に発生します。この活性酸素が血管を破壊することになります。これが糖尿病の体内サイクルになります。

糖尿病で怖いのは?

糖尿病で怖いのは合併症です。糖尿病になり血糖値が高い状態が続くと、初期症状の次に深刻な合併症が起こります。血糖値の1~2ヵ月の平均であるHbA1c(NGSP)の値が6.5%を超えている段階で何も対策を行っていないとすると、合併症を発症するリスクが非常に高まります。次に挙げる3つの合併症は、糖尿病の3大合併症とされているものです。

  • 糖尿病腎炎
  • 糖尿病網膜症
  • 糖尿病神経障害

さらには、心筋梗塞や脳梗塞といった病気を起こりやすくなります。また、糖尿病の罹患者で多いのが高血圧症でもある場合です。糖尿病患者の40~60%が高血圧を併発しています。高血圧症は合併症の進行をより加速させることにもなります。高血圧は、合併症の中でも糖尿病性腎炎の発症・進行を早めます。腎臓は血液をろ過して尿を作る臓器で、絶えず大量の血液が流れています。そのため血圧が高いと流れてくる血液の勢いが強く、ハイペースで血液をろ過することになり、腎臓へ多くの負担がかかります。こういったところから透析への道を早めることになります。

また、高血圧は網膜内の血管にも悪影響を及ぼし、網膜症の進行を加速させます。糖尿病による日本人の中途失明原因の上位となっており、大変重要な合併症です。

糖尿病の予防方法は?

やはりこういった、合併症を起こさないためには糖尿病にならないようにすることが重要です。糖尿病にならないためには、まずは肥満気味の人は適正体重まで落とすようにしましょう。
食事も非常に重要です。炭水化物オンリーの単品メニューを選ぶより、定食などでサラダや副菜のついている食事を選ぶ方がよいでしょう。食べる順番も大事で、野菜、汁物、主菜、ごはんの順に食べることで血糖値の上昇を穏やかにすることができます。また喫煙はインスリンの分泌や作用の低下を落とすことになるほか、運動能力や代謝も悪くなります。アルコールの摂取も糖質が多く、高カロリーのものが多いので控えるようにしましょう。どうしてもアルコールを摂取したい場合には、糖質の少ないハイボールやワインがおすすめです。運動も取り入れることで血糖値を下げることが分かっていますのでストレス発散も兼ねて運動を取り入れてみてはいかがでしょうか。

糖尿病はリスクが高い病気です。現在は、緩和型の保険が各社でそろっているので、加入できる保険も出てきていますが、20年ほど前は、糖尿になってしまうと加入できる保険はありませんでした。それだけ合併症が多いということです。糖尿病患者は急増しており、さらに今後も増えていくでしょう。

現在は糖尿病の疑いがある人の約4割が治療を受けずに放置しています。また、治療を始めても高額な治療費の問題や食事制限が続けられずに中断してしまう方が多いのも現状です。合併症が進行すると、これまで通りの生活は送れなくなります。さらに高額な治療費がかかっていくことになるので糖尿病は、まずは予防が大切です。それでも血糖値が高くなってしまったら、すぐに治療・対策を始めましょう。若いうちでなってしまうと、その後の人生は糖尿病による制限の生活と、毎月治療費がかさんでいってしまい非常に大きい負担です。家系的に「糖尿病になりやすそうだ」といった心配があるのであれば、糖尿病になる前から生活習慣病保障の保険に入ることをおすすめいたします。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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WRITER’S PROFILE

㈱投資用マンションSOS 代表取締役 関根克直

ファイナンシャルプランニング技能士2級。独立系FPとして18年。ライフプラン作成、保険見直し、住宅ローン提案、投資用不動産計算など、年間300件ほどの面談をおこない幅広いサービスを展開しています。 元ウィンドサーフィンインストラクター、またチャンネル登録10万人YouTuberとしても活躍中。

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