著名人・専門家コラム

2022.05.02

がん保険に入るなら今!【住宅FP関根が答える!Vol.5】

みなさんこんにちは。ファイナンシャルプランナーの関根です。前回のコラムでは「コロナで入院環境に変化」ということで医療保険の重要性を解説しました。また現在は検査技術が進化しており、より簡単に病気を早期発見できるようになってきました。

今回のコラムでは「現在販売されているがん保険は激安バーゲンセール中、がん保険に入るなら今」ということでお話をさせていただきます。
がん保険、今後は保険料の値上げ、よく使われる言葉でいうと“改悪”が進んでいくことが予想されています。このコラムをお読みいただけると保険会社目線で見るがん保険における今後の動き、がん保険の商品設計はどう変わっていくのか、今販売されているがん保険の状況や今後の傾向などを理解していただけると思います。

がん罹患傾向

東京都福祉保健局が発表している、男性ががんに罹患するのは60歳以降急激に増え、女性のがん罹患年齢は乳がん、子宮がんのピークが40代、そのほかのがんは60歳以降に増えています。


60代に入れば多くの場合、子育ても終わっていますし、住宅ローンが終わっている場合が多いです。その年齢でがんに罹患をしてしまった場合、子育て世代と比べて生活に大きな支障はでないことも多く、国民皆保険の日本でしたら健康保険制度、高額療養費制度があるため、民間の保険に加入をする必要はないと考える人も多いと思います。


ただこれからの時代、この60歳以降に急増するがん罹患年齢が大きく変わろうとしています。皆さんはがんに罹患する年齢が急激に若くなっているってご存じですか?
国立がん研究センターが発表している1995年から2015年における働く世代のがん罹患年齢の推移では、20歳から39歳という若い年齢におけるがん罹患数が2.25倍になっております。
ちなみにこの20年間の全年齢におけるがん罹患数は1.47倍になっており、そもそもがんに罹患する人の数自体が約1.5倍と驚異的に増えています。

なぜ若くしてがんに罹患をする人がここまで増えてしまったのか

それはがん検診の急激な進化です。今までがんを含めた検診というものは触診、視診を中心とした感覚的なものが中心でした。きわめて原始的、主観的な診断が多く、結果、進行した病変しか見つけることができず、その病変を含め大きく切除をする治療が中心となっていました。現在は進化を遂げており、診断においても痛くない、苦しくない、自分で検体を接種できる、検査時間、判定時間が短い、敏速で客観的な判定ができるようになってきており、この部分は特に胃内視鏡や乳がん検診で顕著に変化しています。


さらに現在大きな進化、がん検診は尿一滴、血液一滴で分かるようになってきています。使用する検体は尿一滴。線虫というものを使用し、尿の中のがんのにおいを識別します。胃、大腸、肺、乳房、子宮など15種類のがん判定をすることができ、判定方法は陰性と陽性、しかし、がんの場所までは特定できないため、検査結果が陽性の方は全身のがん検査をおこない、部位を特定していきます。また血液一滴のがん検診、血液中のアミノ酸を測定し、がんのリスクをABC判定していきます。こちらに関してはがんのみならず、がん、心筋梗塞、脳卒中などの3大疾病、がんでいうと胃、肺、大腸、子宮など、また認知症や糖尿病のリスクを判定することができます。

尿一滴、血液一滴でがんを含めた病気リスクを判定することができる。これだけ画期的な健診技術です。そう考えると一般的な健康診断において今まで行っていた尿検査、血液検査の1滴を流用することでがんなどのリスクを判定する流れが一般化されることは間違いありません。

がん罹患年齢の低下による保険会社のリスク

がんの罹患年齢が下がると保険会社側にとって、大きなリスクが出てしまいます。それはがん診断一時金の支払い増加、そして複数回払いリスクです。がんに罹患をしてしまった場合に100万円や200万円など、まとまった一時金が支払われる保障なのですが、多くの場合、1年や2年などを限度に繰り返し支払われる商品が多いです。今までは体内にがん細胞があっても、そこまで大きくならなければ自覚症状もない、健康診断でも発見されない人も多くいました。そんな中、近年、そういった人たちのがんも発見されるようになってきており、わずか20年間という比較的短い期間においてがん罹患数が全体でも約1.5倍、若い年齢層だと2.25倍にもなってきています。


現在は保険会社が今まで想定していた数を大きく上回る、がん罹患者が出てしまっている状態で、こうなってくると当然ですが、これからのがん保険は今までもらっていた保険料では支払保険金を賄いきれなくなってきてしまい、保険料を値上げしなければいけなくなくなってしまいます
そしてがんが早期に発見されるようになると保険会社側から見た大きなリスクとしてがん診断給付金の複数回払いリスクが重要です。
がんは一度治療をすれば終わりという病気ではありません。1年後、2年後、5年後と、転移、再発をする可能性があることは皆さんご存じだと思います。がん検診の精度が上がり、早期に発見されるとなると、その分、がんによる生存率も上がります。一度がんに罹患をしても、がんサバイバーとして力強く生きていくことは素晴らしいことなのですが、これ、保険会社目線で見たときには、再発による、がん診断一時金支払い回数が多くなるリスクがあります
今までは進行した段階でがんが発見されていた、それによりがん診断一時金が一度支払われても、そのままお亡くなりになる人も多く、その分、がん診断一時金を支払う回数が少なかったです。1度、2度、多い人でも3度しか支払われることがなかったという状況が、若くして早期に発見されることにより2度、3度、4度と支払われるリスクがあります。

つまり、がん検診の精度が大幅に進化をするということは、保険会社にとって支払事由が増えてしまう、今まで計算をしていた保険料と支払い保険金のバランスでは賄いきれなくなってしまい、結果、保険料の値上げに踏み切る以外なくなってしまいます。ちなみに、どことは申し上げませんが、国内でものすごく売れているがん保険は、ここ7~8年でいろいろと形を変えつつも、保険料は大幅に値上がりしています。
皆さんはお宝保険って言葉をご存じでしょうか。多くの場合、バブルの時期、保険会社の予定利率が良かったころに今では考えられないような解約返戻金や満期保険金が戻ってくる保険商品がありました。今から10年後、20年後になり振り返れば、もしかしたら、現在販売されているがん保険は将来、お宝保険と呼ばれる可能性があると私は考えます。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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WRITER’S PROFILE

㈱投資用マンションSOS 代表取締役 関根克直

ファイナンシャルプランニング技能士2級。独立系FPとして18年。ライフプラン作成、保険見直し、住宅ローン提案、投資用不動産計算など、年間300件ほどの面談をおこない幅広いサービスを展開しています。 元ウィンドサーフィンインストラクター、またチャンネル登録10万人YouTuberとしても活躍中。

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