50代にも生命保険・医療保険は必要?必要性と見直しのポイントを解説【FP監修】

「50代の人にとって、生命保険の必要性ってどんなものがあるだろう」と考えたことはありませんか。
50代はライフスタイルの変化が起きる世代であり、病気やケガのリスクも高まるため、必要に応じて、生命保険で備える必要があります。
本記事では、50代の生命保険の必要性を中心に、既存の保険の見直し方・新しい保険の選び方を解説します。

50代の保険の必要性

50代の生命保険の必要性について考える前に、50代で想定されるリスクから見ていきましょう。

まずは入院・通院の医療費が発生するリスクについてです。

人口10万人に対する性別・年齢別受療率
年齢階級 入院 外来
男性 女性 男性 女性
20~24 134 182 1599 2648
25~29 159 314 1882 3663
30~34 199 385 2104 4138
35~39 248 346 2260 4173
40~44 327 296 2668 4075
45~49 442 354 3072 4507
50~54 628 475 3802 5167
55~59 888 628 4464 5998
60~64 1188 811 5710 6832
65~69 1560 1067 7297 8317
※参考:平成29年 患者調査|厚生労働省

上の表は人口10万人に対して、入院や通院する人の割合を示したものです。
年齢別で比較すると、50代で入院、通院する人の割合は低いですが、20〜30代と比較すると2倍以上に増えています。
若いときに比較すると、入院・通院の医療費が発生するリスクが高くなっているといえます。
また、60歳以降のデータを確認すると、受診率が一気に増加していることがわかります。
医療費が発生する前に、医療保険で備えたいので、50代のうちに医療保険に加入して、病気やケガに備えることをおすすめします。

次に、どのような理由で入院・死亡するか、のデータです。

50代の入院理由
  男性 女性
50~54歳 55~59歳 50~54歳 55~59歳
第1位 精神及び行動の障害 精神及び行動の障害 精神及び行動の障害 精神及び行動の障害
第2位 循環器系の疾患 循環器系の疾患 新生物
<腫瘍>
新生物
<腫瘍>
第3位  新生物
<腫瘍>
 新生物
<腫瘍>
神経系の疾患 循環器系の疾患
第4位 損傷、中毒及びその他の外因の影響 神経系の疾患 循環器系の疾患 神経系の疾患
第5位 神経系の疾患 損傷、中毒及びその他の外因の影響 筋骨格系及び結合組織の疾患 損傷、中毒及びその他の外因の影響
※参考:平成29年 患者調査|厚生労働省

50代の男性・女性ともに、入院理由は認知症を含む精神疾患が1位です。
男性の2位である「循環器系の疾患」は心疾患や脳血管疾患が該当します。
女性の2位である「新生物<腫瘍>」は悪性新生物(がん)を含みます。
以上を踏まえると、精神疾患とがん、心疾患、脳血管疾患といった三大疾病のリスクが高いことがわかります。

最後に死因についてです。

50代の主な死因
  男性 女性
50~54歳 55~59歳 50~54歳 55~59歳
第1位 悪性新生物
<腫瘍>
悪性新生物
<腫瘍>
悪性新生物
<腫瘍>
悪性新生物
<腫瘍>
第2位 心疾患 心疾患 脳血管疾患 心疾患
第3位 自殺 脳血管疾患 心疾患 脳血管疾患
第4位 脳血管疾患 自殺 自殺 自殺
第5位 肝疾患 肝疾患 肝疾患 肝疾患
※参考:平成29年 患者調査|厚生労働省

50代の男性・女性の死因の1位は悪性新生物(がん)という結果でした。
入院と同様に、心疾患・脳血管疾患が上位であることから、三大疾病への対策が重要と言えます。

以上を踏まえて、50代は病院の受診率が増加していることがわかります。さらに60歳以降になると、受診率がさらに増加することから、まだ保険料の低い50代のうちに医療保険で備える必要性が出てきます。
入院・死亡の理由には、がん・心疾患・脳血管疾患の三大疾病が上位を占めているため、がん保険や三大疾病保険などの必要性も検討する余地があります。

50代の保険の選び方・見直し方

50代はライフスタイルが変化しやすい世代です。
変化するライフスタイルに保険を合わせられるように、保険の選び方・見直し方を解説します。

すでに加入している保険の保障を確認する

これまでに何かしらの保険に加入している方は、現在、どのような保障があるのかをご確認ください。
加入当初は正確に覚えていても、時間が経つと正確に覚えていないケースは珍しくありません。

すでに準備できている保障を確認することで、不要な保険に加入するリスクを避けられます。まずは保険契約時の資料を探すところから始めましょう。

病気のリスクに備え、がんや三大疾病の保障を重視

先ほども解説した通り、50代から三大疾病になるリスクが一気に高まります。
三大疾病が理由で入院した場合、入院が長引くことが考えられます。

既に加入している方は「入院限度日数を長く設定する」「三大疾病保険に加入する・三大疾病特約を付加する」を検討してみましょう。

医療保険では加入する際に、入院限度日数を選ぶことができます。
一般的には60日、120日、180日となっていますが、入院の長期化に備えるために180日を検討してみるのもいいかもしれません。

三大疾病保険や三大疾病特約の保障内容にはいくつかあり、三大疾病と診断された際に一時金を受け取れるタイプと入院限度日数を無制限にするタイプです。
通常の医療保険に、どちらかの保障を追加することで、三大疾病への備えが手厚くなります。

老後資金のため、保障を持ちつつ資産形成もできる保険も検討

50代になると、いよいよ老後生活が目前に迫っています。
病気やケガの保障も大切ですが、公的年金だけでは老後生活の資金が不足する、といわれている現代ですので、老後資金の準備も検討する必要があります。
とはいえ、老後資金の準備は必ずしも保険で行う必要はありません。

保険で備える手段としては、個人年金保険があります。
外貨建ての個人年金保険や変額個人年金保険に加入すると、元本割れのリスクはあるものの、定期預金などよりも高い利率で運用できます。
自分の貯蓄やライフスタイルを考えて、無理のない範囲のリスクを取りましょう。
ただ50代になっての終身保険加入は、加入年数が少ないため元本割れの可能性があります。返戻金の想定額にも気を配りましょう。

減額や解約で不要な保障を減らす

50代になると、子どもが独立する、住宅ローンの支払いが終了する、などライフスタイルに変化が起きます。
このようなライフスタイルに変化が起きた際は、保険を見直しするベストなタイミングです。

例えば、子どもが独立した場合は子どもの養育費や教育費が不要になるため、死亡保険の保険金額を減らせます。
死亡保険として残しておきたい保障は、ご自身が亡くなった際に発生する葬儀費用や配偶者の老後の生活費が主です。
子どもに関連する保障を減額しても問題ないため、保険料の負担を減らすために、不要な保障を減らしましょう。

保障を減らして浮いた資金で、老後資産の形成や医療保障を手厚くすることをご検討ください。

50代におすすめの保険

最後に、50代におすすめの保険を紹介します。

  • 医療保険
  • がん保険
  • 個人年金保険

これらについて解説します。

医療保険

医療保険とは、病院やケガによる入院や手術などの医療費に備える保険です。
50代になると病気になるリスクが一気に上がり、入院となると長引く傾向にあります。
これまでよりも医療費の負担が大きくなることが予測されるため、医療保険での備えが大切です。

保険期間は「終身タイプ」がおすすめです。
一生涯の保障を得られる代わりに、定期タイプと比較すると保険料は割高の場合が多いです。
とはいえ、定期タイプとは違い、更新がないため、保険料は加入時から上がりません。
定期タイプは更新のたびに、更新時の年齢で保険料が再計算されることを踏まえると、一生涯の保障を得たい場合、終身タイプの方がお得なケースが多いです。
終身タイプの医療保険は保険料の支払い方法を選べます。
保険料の負担が問題なければ「短期払い」がおすすめです。
短期払いとは、保険料の払い込みを一定期間で終了させる方法です。
一生涯保険料を支払い続ける「終身払い」は、月々の保険料は割安ですが、年金生活を過ごす中でも保険料を支払い続ける必要があります。

一生涯の保障が不要な方は、定期タイプで問題ありません。
商品にもよりますが、最長で80〜90歳くらいまでは保障を得られます。

がん保険・三大疾病保険

がんや三大疾病に備えるための保険です。
がんのみでいいと考える方は「がん保険」に、三大疾病全てに備えたい方は「三大疾病保険」を検討してください。
また、医療保険に、がん特約・三大疾病特約を付加することでも保障は得られます。
それぞれの違いを比較することをおすすめします。

がんや三大疾病の保障は、商品によって給付金が支給される条件が大きく異なるため、複数の商品を比較検討しましょう。
支給条件の確認を怠ると、いざというときに給付金が支給されない可能性も十分に考えられます。

個人年金保険

個人年金保険は、生命保険で老後資金を準備しようと考えている方におすすめの保険です。
被保険者が契約時に定めた年齢に達すると、保険金を受け取れます。

保険金を受け取れる期間は申込時に設定します。
一生涯受け取れるタイプと一定期間受け取れるタイプがあります。

一生涯受け取れるタイプの方が、保険料の積立総額が同じ場合、毎月受け取れる保険金は少ないです。
長生きすると、どこかのタイミングで保険料の積立総額以上になります。

一定期間受け取れるタイプは、10年・20年などの年数から選択します。
その期間が終了すると、保険金の支給も終了します。
被保険者が途中で亡くなると、残った保険金を家族が受け取れるタイプのものもあります。

まとめ

50代になると、病気やケガのリスクが上がるため、医療保険の必要性が高まります。
加えて、入院・死亡の理由の上位である三大疾病への保障も重要です。
医療保険は健康状態によって加入できないこともあるため、医療費が心配な方は早めに加入することをおすすめします。

50代はライフスタイルに変化が起きる世代で、死亡保険の必要性が低くなります。
そのため、死亡保険の保障を減らして、医療保障を手厚くすることをおすすめします。

医療保険以外に、50代におすすめの保険は「がん保険・三大疾病保険」「個人年金保険」です。
病気やケガのリスクに対する備えを中心に、保険以外の選択肢も踏まえて老後資金の対策もしましょう。

監修者情報

株式会社FP-MYS 代表取締役 工藤 崇
1982年北海道生まれ。相続×Fintechサービス「レタプラ」開発・運営。日本FP協会AFP認定者。2022年夏より金融教育のプロダクト提供。上場企業の多数の執筆・セミナー講師の実績を有する独立型ファイナンシャルプランナー(FP)。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

この記事をシェア

WRITER'S PROFILE
リアほMAGAZINE編集局
保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。

保険のプロに相談したい人はお気軽にお問い合わせください! 0120-68-0909 平日9:00-19:00、土日祝9:00-18:00(弊社休業日を除く)

あなたはどっち?

  • 保険のことは全くわからない
    プロと話しながら、選びたい

    疑問や悩みを直接解決! プロに相談

    保険のプロがあなたのライフプランに
    しっかりと寄り添って、疑問や悩みを直接解決!

    オンラインで無料相談

  • まずは簡単に自分にあった
    保険を知りたい
    欲しい保険は決まってる
    けど、自分で調べたい

    ロボット保険ガイド リアほ

    ロボットが診断するから、
    一般的な保険営業よりも客観的!
    最適な保険を自分でサクッと探せる保険選び!

    登録して診断スタート!