生命保険の選び方

2021.09.04

50代におすすめの保険って?

50代は健康状態に変化が訪れたり、子どもが社会人になったり、体調の変化や家族環境の変化などがきっかけで退職後の生活や長生きした場合の資金準備など、改めてライフプランを考えはじめる方が多い年代です。自身を取り巻く環境が変化すると必要な保険の種類も変わる場合があります。環境の変化を感じたこの時期に改めて加入している保険の内容を確認し、できるだけ健康なうちに見直しておくことも重要です。
 
本記事では、50代の方に必要な保障の内容やおすすめの保険を紹介していきます。
ぜひ記事を参考にして、今後の人生のライフプランを見直すとともに、今加入している保険の内容が必要な保障とマッチしているのか、見直しをしてみてはいかがでしょうか?
 
 

■必要な保障は?

 
50代の方に必要な保障について、「死亡保障」「医療保障」「長生きへの資金準備」という3つの観点からチェックしていきましょう。

 

・死亡保障

 
死亡保障は、現在結婚しているか、扶養している人がいるかによって必要な保障内容が異なります。
 
独身の場合、自身が死亡したあとの葬式代などの整理資金が用意できていれば十分だといえます。
用意すべき金額のめやすとして、葬儀費用が平均で約208万円※1、墓地・墓石代(永代使用料+墓石価格)が平均201万円※2です。貯蓄で用意しておくことが難しい方は、200万円~400万円を目安に死亡保険で補いましょう。
 
※1 出典:株式会社鎌倉新書|第4回お葬式に関する全国調査(2020年)
※2 出典:株式会社鎌倉新書|2015年1月1日から同年12月31日までに「いいお墓」から資料請求・相談され、お墓を購入された方に対するアンケート調査
 
一方でパートナーや子どもがいて家族を養っている方は、のこされた家族が変わらず生活していけるよう生活費や教育費の保障も用意しておく必要があります。
ただし50代の方の場合、子どもがすでに独立している、あと数年で社会人になる、といったケースも多いでしょう。子どもが社会人になると、教育費のための死亡保障は不要になります。
生命保険で用意するべき金額=必要保障額は、子どもの成長とともにだんだん下がっていくことが一般的です。
 
例として、子どもが小さいときは大きな保障が必要で、学費の負担も大きく「保険料を抑える」ことを優先して掛け捨て型の保険に入っている方が多くいらっしゃいます。その後、子どもが成長して大きな保障が不要となったら、貯蓄型の保険に切り替えて、今後は最低限の死亡保障の確保と自身の長生きに向けた資産形成を兼ねていく方も多くいらっしゃいます。
 
特にライフステージの変化を迎える50代では、今まで加入している保険の死亡保険金の大きさが適正かどうか確認してみることをおすすめします。
 
 

・医療保障

 
50代の方は、主な保険の加入目的がこれまでの死亡保障から自身の医療保障や貯蓄にシフトしていくタイミングです。
前述のように、子どもが社会人になると大きな教育資金のための死亡保障は不要になります。
その一方で、ご自身の病気やケガのリスクは年齢とともに高まっていきます。
特に生活習慣病、がんなどの病気は長期間に渡って治療が必要なケースが多く、その期間の医療費の負担や収入の減少を考慮しなければなりません。
 
このタイミングで万が一大きな病気になったときには、貯蓄を切り崩して対応するのか医療保険を活用して保障を受けるのかをしっかり検討しておきましょう。
医療保険を活用して準備しておく場合は、少しでも健康なうちが保険を見直すチャンスです。なぜなら保険は健康状態によっては加入できない場合があるからです。長生きを楽しむためにも、もしもの際の医療費の準備をしっかりしておくことで安心して日常生活を送ることができます。
 
 

・長生きへの資金準備

 
50代は子どもが自立をして教育費が要らなくなったり、住宅ローンの支払いが終わる家庭もあるかもしれません。そういった区切りがつくタイミングで次に考えるべき資金準備は、自身やパートナーの長生きへの資金準備です。人生100年時代と言われる現代では、退職後にも生活費用や医療費などさまざまなお金が必要となり、公的年金だけでは準備しきれないと考えられています。
 
 そういった、長生きしたときのために必要な資金を預貯金や貯蓄型の保険、投資信託などの手段を活用して準備しておくのも今後の人生において重要です。
 
 
 

■50代におすすめの保険は?

 
前章で紹介した「必要な保障」を踏まえて、この章では50代におすすめの保険を紹介していきます。「具体的にどういう保険を選べば良いのだろう?」という疑問をお持ちの方は、ぜひこちらを参考にしてみてください。
 
 

・三大疾病への保障が充実した医療保険や三大疾病保障保険

 
50代になると、「悪性新生物(がん)」「心疾患」「脳血管疾患」の三大疾病のリスクが次第に高まっていきます。そうした病気で長期入院した場合、治療費がかかるだけでなく収入が減少する可能性もあります。状態によっては生活資金に大きなダメージを与える可能性のある三大疾病。家計が危機的な状況にならないためにも保障が十分に受けられる医療保険を検討しましょう。
 
昨今では、三大疾病で入院した場合、入院日数が無制限で保障されるタイプの医療保険や、まとまった一時金が受け取れる保険が増えてきています。
三大疾病は特に入院の長期化や再入院、働けないことによる経済的なダメージが大きいため、特に手厚く準備しておきたい保障です。
 
 

・長生きへの資金準備として貯蓄型の保険

 
貯蓄と保障が両立できる貯蓄型の保険を活用すると、長生きのための資金準備と保障を兼ねることができます。
 
たとえば、終身保険です。終身保険は、解約しなければ死亡保障が一生涯続き、途中で解約した場合は解約返戻金を受け取れます。
将来、解約して自分で使う保険金として家族にのこす、いずれかで必ず役に立つため、独身の方でもご家族がいる方でも自由に使い道を決められます。
 
長生きしたときのお金に不安を感じている方は、保険で保障を確保しながらコツコツためていくことも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?
 

 

■まとめ

 
50代になると、健康状態や自身を取り巻くお金の収支に変化が訪れます。ライフステージが変化すると新たな心配事が増えたり、今まで必要だった保障が必要なくなったりするため、保険に入る目的も変わってきます。
今後のライフプランや必要な保険について迷っている方は、こちらの記事で紹介した「死亡保障」「医療保障」「老後の資産準備」という観点から自分に必要な保険を整理してみることをおすすめします。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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リアほMAGAZINE編集局

保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。

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