生命保険の選び方

2022.03.28

中学生は保険に加入すべき?検討する際のポイントやおすすめの保険は?

中学生に保険は必要なのでしょうか?部活動などで毎日活発に行動しているとケガが心配になったり、進学のための費用が気になったりする人は多いかもしれません。

中学生の子供を持つ親の悩みに、保険が役立つ可能性があります。この記事では、中学生は保険に入った方が良いのか、入るとしたらどのような保険が必要なのかを知りたい人のために、

  • 中学生が保険に入るときのポイント
  • 中学生におすすめの保険

を解説します。

中学生におすすめの保険に関心がある人もぜひ最後までご覧ください。

中学生が保険に入るときのポイント

中学生が保険に加入すべきかどうかを考えるときに参考になるポイントを3つ紹介します。

  • 教育費
  • 病気よりもケガのリスクに備えたい
  • 年齢が若く健康状態が良いと保険料を抑えられることもある

高校入学から大学卒業までにかかる教育費

文部科学省「平成30年度 子供の学習費調査」や日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果」によると、中学校入学から大学卒業までにかかる費用は約700万円〜約1,640万です。

◆進学進路別教育費一覧
  国公立 私立
中学校 約48万円 約140万円
高等学校 約140万円 約300万円
大学 約500万円 約1,200万円
参考:平成30年度 子供の学習費調査|文部科学省、教育費負担の実態調査結果|日本政策金融公庫

実際には、上記の金額に加えて部活動費やお小遣いなども必要でしょう。

子供の教育費を保険で確保する方法としては学資保険が知られていますが、実は中学生が加入できる学資保険は多くありません。教育費を貯めるなら、同じく貯蓄性が高い保険である終身保険が利用できる可能性があります。

病気よりもケガのリスクがある

中学生の場合、大人のように病気にかかるリスクはそれほど高くはないでしょう。ただし、部活動などで体を動かす機会が多い子なら、ケガのリスクには注意した方が良いかもしれません。

また、自転車などに乗るようになり、行動範囲が広がるに伴って自分がケガをするだけでなく、他人にケガをさせてしまうケースも想定しておく必要があります。自転車に乗る人に自転車保険への加入を義務付ける自治体も増えてきました。より幅広く、他人のモノを壊してしまったときなども保障が受けられる個人賠償責任保険の加入も検討してみましょう。

年齢が若く健康状態が良いと保険料を抑えられることもある

医療保険や生命保険によっては、年齢が低く、健康状態が良いほど保険料が安く設定されているものがあります。特に終身保険のように解約するまで保険料が一定の保険では、保険料が安い若いうちに加入した方が、長い目で見たときに支払う保険料が少ない場合があるのです。そのため、将来に備えて中学生のうちから保険に入っておくのもひとつの選択肢です。

中学生におすすめの保険

中学生が保険に入るときに参考にしたいポイントを紹介しました。教育費やケガのリスクなど、中学生ならではの保障の必要性を踏まえた、中学生におすすめの保険は以下の4つです。

  • 終身保険
  • 医療保険
  • 傷害保険
  • 個人賠償責任保険

それぞれの保険について特徴などを詳しく解説しますので、保険選びの参考にしてください。

終身保険

終身保険は被保険者に万が一のことがあった場合、死亡保険金が支払われる保険です。商品によっては、高度障害状態になった場合にも保険金が受け取れることもあります。

終身保険の特徴は、保障が一生涯続き、解約したときに解約返戻金が受け取れる貯蓄性が高い保険であることです。一定以上の期間、保険料を払い込むと支払った保険料よりも多くの解約返戻金を受け取れるため、万が一に備えて保障を受けながら、教育費を貯めるのに利用できます。

ただし、短期間で解約すると解約返戻金が支払った保険料の総額を下回ったり、そもそも解約返戻金を受け取れなかったりすることもありますので注意しましょう。

医療保険

病気やケガの際の医療費負担に備えられるのが医療保険です。中学生の場合、病気にかかる確率は高くありませんが、ケガで入院することもあるかもしれません。

ただし、中学生は多くの自治体で子ども医療費助成制度の対象となっているため、それほど多くの医療費がかからないことが多いです。そのため、医療保険に入らないで、ある程度の出費は貯蓄でまかなうのもひとつの方法でしょう。

一方、中学生が医療保険に入るメリットもあります。それは、医療保険では健康保険や医療費助成の対象にならない各種費用(入院時の差額ベッド代や日用品代、親の付き添いのための交通費など)をまかなうことができる点です。

また、医療保険は年齢が上がったり、過去に病気やケガによる入院・手術などの経験があったりすると保険料が高くなることが多いです。そのため、若くて健康状態に問題がないうちに加入しておくという考え方もあります。

傷害保険

突然の交通事故やケガの治療費に備えられるのが傷害保険です。補償範囲は医療保険と似ていますが、ケガに特化しているのが特徴です。部活動や遊びで行動範囲が広がる中学生は、病気よりもむしろケガのリスクが高いと言えるため、傷害保険もおすすめです。

個人賠償責任保険

個人賠償保険は日常生活で誤って他人を傷つけてしまったり、他人のモノを壊してしまったりしたことによる損害賠償責任を補償します。行動範囲が広がるということは、中学生の子供自身がケガをするリスクが増すと同時に、他人をケガさせてしまうおそれもあると言えるでしょう。

特に通学や遊びなどで自転車を利用する場合は、もしものときに備えて個人賠償責任保険や自転車保険などで備えておくことをおすすめします。自治体によっては、自転車保険の加入が義務付けられている場合もあります。

まとめ

中学生は大人に比べると重い病気のリスクは低いため、生命保険や医療保険の必要性は必ずしも高くありません。しかし、これらの保険のなかには若くて健康なうちに加入すると保険料が安いものがあるため、あえて中学生のうちから入るのも良いでしょう。また、教育費を貯める目的で終身保険に入るのもおすすめです。

また、中学生が気をつけたいのは、ケガをしたり、他の人にケガをさせたり、他人のモノを壊してしまったりすることです。自分自身のケガには医療保険や傷害保険が、他人や他人のモノを傷つけたときには個人賠償責任保険が役立ちます。

この記事が中学生の保険選びの参考になれば幸いです。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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リアほMAGAZINE編集局

保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。

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