生命保険の選び方

2021.09.09

がん保険のメリットは?

がん保険は、がんと診断されたときや、がんに関する治療を行ったときなどに給付金が受け取れる保険です。主に、がんと診断されたときのまとまった資金や入院や手術、放射線治療など高額な治療費に充てるお金を用意しておくことができます。がん保険は、一般的な病気やケガでの入院や手術に備える医療保険とは違い、がんの治療に特化した保険です。
この記事では、がん保険のメリットを紹介していきます。

■がん保険のメリット

がん治療への保障を得られる

がん保険は、がんと診断されたときや、がんの治療をしたときにお金が受け取れる保険で、公的制度ではカバーしきれない自己負担分の費用や治療にかかる経済的な不安を補うために有効な保険です。
がんの治療は、公的医療保険が適用される保険診療に加えて、先進医療自由診療など全額が自己負担となる高額な治療もあります。がん保険があれば、もしも保険診療で期待する結果が得られない状況でも、お金の問題で治療を断念することがないように備えておけます。
また、昨今の医療技術の進歩により、がんの入院も短期化が進んでおり、通院や自宅療養による治療が増えてきています。
入院や手術を幅広く保障する医療保険との大きな違いは、がん保険は入院を伴なわなくても給付金が受け取れる保障が充実している点です。特に最新のがん保険ほどその傾向が顕著です。がん保険には入っていても、何年も昔に加入した保険の場合は、入院や手術の保障がメインになっていることがあります。以前に加入した保険に特約を追加して最新の医療事情に対応できるように見直すこともできます。がんが不安な方は一度確認してみることをおすすめします。

注意点として、がん保険は医療保険とは違って待機期間(待ち期間)という免責期間が設定されることです。待機期間(待ち期間)は契約日から約3カ月間や90日に設定されているものが多く、この期間中にがんと診断されても保険からお金が受け取れず、契約は無効になってしまいます。無効になると、そのあとも、その保険の保障は得られなくなります。そのため、がん保険に新たに入る場合やがん保険を見直す場合には十分に確認しておきましょう。

少ない負担でがんへの手厚い備えができる

がん保険の多くは掛け捨てタイプの保険であるため、少ない保険料でがん治療へのお金を準備しておけます。
がんにならなければ、支払った保険料が戻ってこないデメリットもありますが、万が一がんになった場合には大きな保障を受けられます。外科療法、放射線療法、化学療法(抗がん剤)の三大治療への保障はもちろん、先進医療や抗がん剤治療のための通院、乳がんや子宮頸がんと言った女性特有のがんに特化したプランなど、上乗せしたい保障を自分で選んで契約することも可能です。がんと診断された場合にまとまった金額を受け取ることができる一時金についても、1度きりの場合もあれば再発や複数回受け取れるなど、商品によって受け取れる条件がさまざまです。
がん保険は、「がんの治療費で大切に貯蓄を切り崩すことがないようにしたい」「がんになったときの治療費の負担が不安だ」という方にとって非常に頼れる仕組みです。

がんになったときの収入減をカバーできる

がんになると長期間働けなくなることや、従来の働き方ができなくなることで大幅な収入の減少が予想されます。多くのがん保険は、がんと診断されたら、まとまった大きな一時金が受け取れる保障がつけられます。特に家族を養っている方にとって、しっかり考えておきたいのががんによる収入減です。人によっては、治療費ももちろんですが、収入が減って家計が圧迫されるダメージの方が大きくなるかもしれません。
がんになったときの一時金毎月受け取れる給付金を手厚くしておくと、がんで入院している期間や療養期間中の収入減もカバーできます。

■まとめ 

がん保険は、少ない掛け金でがんの保障を手厚くしておきたい人におすすめの保険です。大きな一時金が受け取れるがん保険なら、治療費だけでなく、長引く治療期間中の家計の収入減少にも備えることができます。最近のがん保険は、昔のがん保険ではカバーしきれなかった通院や自宅療養などの保障が新たに加えられているため、現在加入しているがん保険の保障が十分であるかを確認してみることも大切です。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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リアほMAGAZINE編集局

保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。

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