保険の基礎知識

2022.11.16

がん保険に加入できる・できない条件とは?入りやすいがん保険の特徴も解説

監修者情報

株式会社FP-MYS 代表取締役 工藤 崇
1982年北海道生まれ。相続×Fintechサービス「レタプラ」開発・運営。日本FP協会AFP認定者。2022年夏より金融教育のプロダクト提供。上場企業の多数の執筆・セミナー講師の実績を有する独立型ファイナンシャルプランナー(FP)。

がん保険に入る際には、健康状態などによる加入審査があります。そのため、過去に入院や手術をしたことがある人や現在も治療中の病気がある人は、がん保険に入れないのではと不安に思うこともあるかもしれません。しかし、がん保険の告知項目にはほかの生命保険や医療保険とはやや異なる点があるため、場合によっては病歴や持病があってもがん保険に入れる可能性があるのです。

この記事では、がん保険に加入できる条件として、健康状態に関する告知項目や審査の傾向を解説します。また、がん保険に入りやすくするためにできることも紹介します。

がん保険に加入できる条件とは

医療保険やほかの生命保険などと同じように、がん保険に入る際は審査があります。がんに特化した保険であるがん保険では、医療保険などとは少し異なる加入条件が設定されています

この記事では、がん保険における、健康面での加入条件の例を見てみましょう。たとえば、以下の3つの告知項目に対する回答がすべて「いいえ」であれば、がん保険に入れる可能性があります。

  • 今までに、がんまたは上皮内新生物にかかったことがある
  • 最近3ヶ月以内に、ポリープやかいよう性大腸炎などで、医師の診察・検査・治療・投薬のいずれかを受けたことがある
  • 過去2年以内に、健康診断・人間ドックなどで保険会社による所定の異常を指摘された

保険会社は告知項目への回答(告知内容)をもとに加入審査を行い、結果次第では保険に入れないこともあります。しかし、虚偽の内容を回答することは避けてください。告知義務違反と判断されると、保険契約解除などのペナルティが課される場合もあります。

がん保険に加入できない可能性がある場合とは

がん保険の加入審査では、病歴や持病がある人は告知項目に該当してしまうため、加入を断られることがあります。そもそも、保険会社が加入審査を行う理由は、保険加入者同士の公平性を保つためです。持病がある人は健康な人よりもがんになるリスクが高く、給付金が支払われる可能性が高いと考えられるため、保険会社は加入に慎重になるのです。

しかし、なかには病歴や持病があってもがん保険に入れる場合があります。告知項目に該当しても、がん保険に加入できる条件を次の項目で解説します。

病気などとがんの関連性によっては加入できる場合もある

持病があると告知項目に該当するため、がん保険に入れないことがあると解説しましたが、実は病気の種類や症状によっては入れることがあります。特に、過去にかかった病気や持病が、がんと関連性が薄い場合は、加入が認められるかもしれません。たとえば、保険加入の前年に骨折のために入院したことがあったとしても、がんにかかるリスクが高まるとは考えにくいでしょう。この場合は、ほかに病歴などがなければ、がん保険に加入できる可能性はあります。

しかし、肝硬変や大腸ポリープなど、がんとの関連性が疑われる病気にかかったことがあったり、治療中であったりする場合は、保険加入を断られてしまうかもしれません。ただし、精密検査などの結果「良性」との診断がある場合や、発症から数年経過していて特段の問題がない場合などは、保険会社によってはがん保険に加入できることもあります。このように、持病があっても保険に入れるかどうかは、保険会社や商品によって審査基準が異なるため、一概にいうことはできません。

がん保険に入るためにできること

がん保険に入る際は審査があり、健康状態などによっては加入できない場合もあることを解説しました。それでは、がん保険に入れる可能性を高くするためには、どうすればよいのでしょうか。ここでは、がん保険に入るためにできることとして、以下の4つのポイントを解説します。

  • できるだけ早くがん保険に入る
  • いくつかのがん保険を比較する
  • 引受基準緩和型がん保険を検討する
  • がん経験者向けのがん保険もある

できるだけ早くがん保険に入る

若いうちは健康に自信がある人は多いものですが、一般的に年齢が上がるにつれて病気のリスクは高くなります。そのため、健康状態を理由にがん保険が加入できなくなることを避けるため、できるだけ若くて健康なうちにがん保険に入っておくというのもひとつの考え方です。

また、多くのがん保険は年齢に応じて保険料が高くなるしくみを採用しているため、若いうちにがん保険に入ることには保険料が安いというメリットもあります。20代や30代であれば、がんにかかるリスクがそれほど高くないことから、月々の保険料が2,000円以下というがん保険も少なくありません。将来に備えて、有利な条件で加入できるうちにがん保険に入っておくと考えることもできます。

いくつかのがん保険を比較する

がん保険加入時の告知項目や審査基準は、保険会社や商品によって異なります。そのため、ひとつの保険で加入を断られたとしても、別の保険なら入れる可能性はあります。健康状態に不安がある人や病歴がある人は、いくつかの商品を検討し、入れる可能性がある保険がないか探してみましょう。

引受基準緩和型がん保険を検討する

がん保険のなかには、引受基準緩和型という、告知項目が一般的ながん保険よりも少ないものがあります。これらは限定告知型とも呼ばれ、健康に不安があったり、持病があったりしても入りやすいように審査基準をゆるくしたがん保険です。一般的ながん保険で加入を断られてしまった場合でも、引受基準緩和型や限定告知型のがん保険であれば加入できるかもしれません

ただし、持病がある人や健康に不安がある人は、そうでない健康な人と比較してがんのリスクが高いと考えられます。そのため、引受基準緩和型などのがん保険は一般的ながん保険と比べて保険料が割高・保障内容が手厚くないなどのデメリットもあることには注意しましょう。

がん経験者向けのがん保険もある

一般的に過去にがんを経験した人はがん保険に入るのが難しくなりますが、なかにはがん経験者のためのがん保険もあります。ただし、がんになった人でも入れる代わりに、引受基準緩和型や限定告知型よりもさらに保険料が割高、かつ、受け取れる給付金も少なく設定されている傾向があります。保険料と保障のバランスなどをふまえて加入を検討しましょう。

まとめ

がん保険に入る際の加入審査では、特に、がんやがんに関係する病気の経験が重視される傾向があります。そのため、入院・手術歴や持病があっても、がん保険に入れる場合と入れない場合があるのです。さらに審査基準は保険会社や商品によって異なるため、あるがん保険に加入できなくても、ほかの保険なら入れることもあります。

ただし、健康状態に不安があるとがん保険に入れない可能性が高くなるため、がん保険に入りたいのであれば、できるだけ若くて健康なうちに加入しておくのもおすすめです。また、引受基準緩和型などのように、病歴や持病があっても加入しやすい保険もあります。がん保険の加入を考えている人は、この記事を参考にいくつかのがん保険を比較してみてください。

がん保険のおすすめの選び方についてはこちらの記事も参考にしてみてください。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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リアほMAGAZINE編集局

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