保険の基礎知識

2023.03.23

がん保険はいつ入るべき?いつまで入れる?早く入るメリットとは【FP監修】

監修者情報

株式会社FP-MYS 代表取締役 工藤 崇
ファイナンシャルプランニング技能検定2級・証券外務員二種。レタプラ開発・提供。YMYL領域の執筆多数。相続・保険・資産運用などの個人相談。IFA事業展開予定。ライフプラン・シニア関連の開発案件受任。

「いつかはがん保険に入ったほうが良いのかな」と思っていても、自分にはまだ早いと感じて加入を迷っている人は多いのではないでしょうか。

この記事では、

  • がん保険にはいつまで入れるのか
  • 年代別の加入率
  • 早く入ることのメリット

を解説します。

がん保険にいつから入るべきか知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

がん保険はいつから加入すべき?

がん保険にはいつから加入すべきか迷っている人のために、参考になるデータを3つ紹介します。

  • がん保険に加入できる年齢
  • 年代別のがん加入率
  • 年代別のがん罹患率

がん保険は10代から60代まで加入できる

がん保険にはいつから加入できて、また、いつまで入れるのでしょうか。がん保険に申し込み可能な年齢は商品によって異なりますが、多くの場合は、10代から60代にわたり加入や更新が可能です。

ただし、保険料は加入または更新時の年齢に応じて上がっていくのが一般的であるため、年齢が高いと保険料負担はそれなりに大きくなることを押さえておきましょう。また、定期タイプのがん保険に入っている人は、更新可能な年齢に特に注意が必要です。定期タイプでは、一定の加入年齢上限に達するとそれ以降保険の更新ができなくなり、保障がなくなります。生涯にわたってがんに備えたい場合は、早めに終身がん保険へ切り替えておきましょう。

がん保険加入率が高くなるのは40代

他の方がいつからがん保険に入っているのか気になる人のために、生命保険文化センターが実施した「令和元年度 生活保障に関する調査」から年代別のがん保険の加入率を紹介します。

年齢別がん保険に加入している人の割合
<参考: 令和元年度「生活保障に関する調査」|公益財団法人 生命保険文化センター>

20代ではがん保険に加入している人は4人に1人に満たない程度ですが、30代になると加入率は急激に上昇し、半数近い人ががん保険に入っていることがわかります。経済的に安定することや家庭を持つ人が多くなり、家族を経済的リスクから守ろうと考える人が増えることが理由でしょう。がん保険加入率は40代でピークを迎え、その後少し低下しますが、60代になっても約40%の人が保険を継続しています。年齢が上がるほどがんのリスクが高まることを反映しているといえそうです。

がんのリスクは年齢とともに高まる

若い自分にはまだがん保険は必要ないと考えている人もなかにはいるでしょう。年齢が高いほどがんのリスクが高いのは確かですが、若くてもがんのリスクはあります。厚生労働省の「平成30年度 全国がん登録 罹患数・率 報告」から、年齢別のがん患者数を見てみましょう。

年齢別がんの患者数グラフ
<参考:「平成30年全国がん登録 罹患数・率 報告」※20~64歳を抜粋|厚生労働省>

がんにかかる人は50代や60代が多く、20代や30代ではそれほど多くありません。しかし、詳しくは後述しますが、がんになってからでは入れる保険が限られます。年齢が高くなるとともにがんのリスクも増加することも踏まえると、早めにがん保険加入を検討しておくと安心です。

特に、50代前半までは女性のほうががんの罹患率が高いことがわかっています。乳がんや子宮がんなど、女性特有のがんは20代〜40代の若年層でも発症することがあるためです。女性は若くてもがん保険や女性保険で備えることを考えましょう。

早くからがん保険に入るメリット

がん保険に入るタイミングについて、年代別のがん保険加入率や罹患率を紹介しました。若いとがん保険はまだいらないと考えてしまいがちですが、早くから加入することにはメリットがあります。3つのメリットを解説します。

終身がん保険では安い保険料と保障が生涯続く

がん保険には大きく分けて終身タイプと定期タイプがあり、終身タイプは生涯にわたって保障されることと、加入後は保険料が変わらないのが特徴です。

保険料は年齢に応じて決められ、一般的に若いほど安い保険料で加入できます。安い保険料で生涯にわたって保障が受けられるのが、早めに終身がん保険に入るメリットです。

健康なうちはがん保険に入りやすい

がん保険に加入する際、保険会社に年齢、職業、健康状態の告知が必要です。特に健康状態の告知が重要で、過去に入院や手術をしていたり、がんと関係があると考えられる病気にかかったりしていると、加入を断られるおそれがあります。

しかし、若いうちであれば健康状態には問題ないことが多いため、がん保険に入れる可能性は高いでしょう。若いとがんにかかる確率が低いからと加入を後回しにしていると、いざがん保険に入りたいと考えた際に加入できないこともあるかもしれません。

なかには一度がんと診断されたことがある人や病歴がある人でも入れる保険もありますが、健康な人が入る保険に比べると保険料が割高だったり、保障内容が限定されていたりする傾向があります。若くて健康なうちに保険に入ることには、条件の良い保険を選べるというメリットもあるのです。

もしもの時に自分や家族を経済的リスクから守る

多くの人にとって、入院や手術など、がん治療のために発生する医療費をカバーするのががん保険加入の目的です。しかし、実際には、治療費負担が増えるだけでなく、がん治療のために退職したり、より負担が軽い仕事へ転職したりすることによって、収入減少という経済的リスクも考えておく必要があるでしょう。

若いとまだ貯蓄が少ない人が多い一方で、子どもの教育費や住宅ローンなどの必要不可欠な支出が増える人も少なくありません。がん保険に早くから加入することで、治療費と収入減少という2つの経済的リスクから自分や家族を守れる可能性があります。

がん保険加入後も定期的な見直しを

ほかの種類の保険と同様に、がん保険も入って終わりではありません。かつては、がん治療といえば入院や手術が主流でしたが、医学の進歩により、最近は通院で治療するケースが増えています。このような医療事情の変化にあわせて、がん保険の保障内容も入院保障に重点を置いたものから、通院保障を中心とするものへシフトしてきました。

しかし、保険を定期的に見直していなければ、医療事情の変化にあわないがん保険に入り続けてしまうおそれがあります。たとえば、20年前に加入した入院保障は手厚いけれど通院保障はないという保険では、近年の主流である外来での治療ではまったく保障を受けられないかもしれません。

特に、終身型のがん保険は保障が一生涯続くのが特徴で、更新手続きも不要のため、つい見直しするのを忘れてしまうこともあります。ライフステージが変化したタイミングなどで、がん保険も見直すようにしましょう。

まとめ

年齢が上がるほどがんになる確率は高くなりますが、若くてもがんの心配がないわけではありません。特に女性特有のがんのように、20代や30代でもかかりやすいがんもあります。

早くからがん保険に入るには、保険料を抑えられる、希望の保険に入りやすいなどのメリットがあります。もしもの時の経済的な不安に備えるため、がん保険の活用を考えましょう。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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リアほMAGAZINE編集局

保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。

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