保険の基礎知識

2021.10.28

保険商品でできる積立投資とは

保険商品の中には、保障を得ながら貯蓄もできる保険があり、これらは積立型の生命保険や貯蓄型の生命保険と呼ばれています。
ここでは、いわゆる積立型と呼ばれる生命保険とその種類、積立型と掛け捨て型の生命保険の違い、積立型の生命保険のメリットやデメリット、積立型の生命保険について説明します。

■積立型の生命保険とその種類

積立型の生命保険とは、払い込んだ保険料が積み立てられ、将来、解約返戻金や満期保険金などの形で受け取ることができる保険のことをいいます。積立型の生命保険には以下のような種類があります。

(1)終身保険

一生涯の死亡保障が確保できる保険です。
途中で解約したときに戻ってくる解約返戻金がだんだん貯まっていくため、長期的には貯蓄性の高い保険です。
ただし、短期で解約すると解約返戻金(保険を途中で解約した時に戻ってくるお金)が払込保険料の合計金額を下回るのが一般的です。

(2)養老保険

保険期間中に死亡した場合は死亡保険金を、満期まで生存していれば死亡保険金と同額の満期保険金を受け取ることができる保険です。
解約返戻金もだんだん貯まっていきます。ただし、短期で解約すると解約返戻金(保険を途中で解約した時に戻ってくるお金)が払込保険料の合計金額を下回るのが一般的です。

(3)こども保険(学資保険)

子供の教育資金などを準備するための保険です。契約者である親が死亡した場合には、それ以降の保険料が免除され、被保険者である子が死亡した場合には、死亡保険金が支払われて保険が終了します。無事に満期を迎えると学資金(満期保険金)が受け取れます。
また、学資金(満期保険金)に加えて、子の中学入学や高校入学のタイミングでお祝い金を受け取れるタイプや、出生前加入特則により子の出生前に加入できる商品があります。

(4)個人年金保険

保険料として積立貯蓄をして、たまったお金を一定の年齢から年金形式で受け取ることができる保険です。
生存を条件に一定期間受け取れる有期年金をはじめ、生死にかかわらず一定期間受け取れる確定年金生きている限り受け取れる終身年金の3つがあります。
終身年金の中には、生死に関係なく受け取ることができる保証期間がついた保証期間付終身年金もあります。

(5)外貨建て保険

払い込んだ保険料が外貨で運用される保険のことをいいます。
外貨建ての保険の種類としては、外貨建て終身保険、外貨建て養老保険、外貨建て個人年金保険などがあります。
外貨建て保険は円建てより比較的高い海外の金利で運用されるため、外貨建て資産として成長が期待できる一方で、出口の保険金や年金、解約返戻金なども外貨建てで計算されるため、為替リスクを理解しておく必要があります。

■積立型と掛け捨て型の生命保険の違い

積立型と掛け捨て型を比較した場合、最大の違いは保険料です。

(1)保険料の負担

積立型は保障に加え、払い込んだ保険料を積み立てていく性質があるため、一般的に掛け捨て型より払込保険料が高くなります。

(2)将来、何かしらの形でお金を受け取れるか

積立型は掛け捨て型と違って、解約払戻金や満期保険金、年金などの形で将来お金を受け取ることができます。そのため、積立型や貯蓄型といわれています。
一方で掛け捨て型は、死亡や入院、手術などの保障の対象となる支払い事由に該当しなれば、保険からお金を受け取れず支払った保険料も戻ってきません。そのため、掛け捨てといわれています。

■積立型の生命保険のメリットとデメリット

(1)メリット

・保障と貯蓄を兼ねられる

積立型の生命保険は、契約した保険の保障を得ながら、同時に貯蓄もできる点が最大のメリットです。

・契約者貸付制度が利用できる

積立型の生命保険を契約していれば、その契約の解約返戻金を担保に保険会社からお金を借りる契約者貸付制度が利用できます。貸付を利用すると利息が発生するという点には注意が必要ですが、保障を継続しながら一時的にお金を借りられる点はメリットといえるでしょう。

(2)デメリット

・保険料が割高

積立型の生命保険の場合、掛け捨て型の生命保険に比べ、一般的に保険料が高くなる点が最大のデメリットです。
そのため、保険料の負担を安く抑えたいと考えている人にはあまり向かない商品といえるでしょう。

・短期で解約すると払込保険料の合計額を下回る

積立型の生命保険を途中で解約した場合、解約返戻金を受け取ることができます。ただし、短期で解約すると解約返戻金が払込保険料の合計額を下回るのが一般的です。
そのため、短期で貯めたい方には向いていません。

■積立型の生命保険が向く人とは?

(1)掛け捨てが嫌な人

掛け捨て型の生命保険の場合、保険料がすべて保障のために使われるため、満期保険金や解約返戻金がありません。
そのため積立型よりも保険料が安く、保険料を抑えながら保障が必要な方におすすめの保険といえます。

しかし、中には保険料は多少高くても、お金が戻ってくる方が嬉しい方もいらっしゃるでしょう。積立型の場合には、解約時には解約払戻金を、満期時には満期保険金を受け取ることができますので、保険で将来的な資金を作りたい方は、積立型の生命保険を検討されるといいでしょう。

(2)貯蓄が苦手な人

積立型の生命保険では、払い込んだ保険料の一部を保険会社が積み立ててくれます。
預貯金でお金を管理していると、自分の好きなタイミングで引き出せて便利な一方で、なかなかお金が貯まらない方もいらっしゃるでしょう。

しかし、保険料として貯めた場合、解約または満期を迎えなければ積み立てたお金を引き出すことはできないため、簡単にお金を出金できなくなります。自分ではどうしても貯蓄するのが難しいけれど、着実に将来のために資金を準備されたい方は積立型の生命保険を検討されるといいでしょう。

■まとめ

積立型の生命保険は、掛け捨て型と異なり保険料が高くなります。
しかし、解約時には解約払戻金を、満期時には満期保険金を受け取ることができるので将来の資金準備をする手段としても活用できます。
自分で貯蓄をするのが苦手な人でも、積立型の生命保険であれば預金と別で強制的にお金を貯めることができるでしょう。万が一の時の保障も兼ねられることもメリットです。
掛け捨て型の保険が嫌な人や自分で貯蓄をするのが苦手な人は積立型の生命保険をおすすめします。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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リアほMAGAZINE編集局

保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。

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