契約前に知っておきたい
2021.10.06
ペースメーカー使用者が入れる保険って?
ぺースメーカーは、簡単にいうと人工的に心臓を動かすための機械です。
もしも、自分や家族がペースメーカー使用者になったら、その後、保険に入りづらくなるのではないかと不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ここでは、ペースメーカーをつけていても加入しやすい保険について解説します。
ペースメーカーをつけていると保険に入りづらい?
新たに保険に入るには、“告知”が必要です。告知の内容や範囲はさまざまですが、持病や既往歴、手術歴、職業などを保険会社の指定する告知書に記入、または保険会社の指定する医師に伝えなければなりません。
保険は、加入者みんなでお金を出し合い助け合うという「相互扶助の仕組み」で成り立っています。そのため、病気や既往歴、手術歴がある人は今後、病気が悪化することも想定できるため、健康な人と同じ条件で保険に入ることは平等ではないと考えられます。
ペースーメーカーをつけていると、心臓に疾患があるということから、その後の経過によっては、他の人より入院や手術をする確率が高い、死亡する確率が高いと判断されるケースが一般的であるため、「相互扶助の仕組み」の考えから保険に入りづらくなります。
入りやすい保険は3種類
しかし、ペースメーカーをつけている人でも健康状態によっては入れる可能性がある保険はあります。最近では、持病や既往歴、手術歴があっても入れる保険が増えています。また、ケガの補償であれば医療保険には入れない方でも入れるケースがほとんどです。
告知項目が少ない引受基準緩和型保険
引受基準緩和型保険とは、通常の保険よりも引受基準が緩和されている保険のことで、告知項目が3から5つ程度と少なくなっています。
告知項目がなくなるわけではありませんが、告知項目に該当せず、職業や年収などに問題がないと保険会社に判断されれば加入ができます。
引受基準緩和型保険には、入院や手術を保障する医療保険と死亡保険があります。医療保険にはさらに、先進医療や通院、一時金の保障などを選んで追加できる特約が充実している商品も増えてきています。
引受基準緩和型保険の注意点
加入しやすいぶん、注意点もあります。
ひとつは、保険料が割高になっていること。また、付加できる特約の数が少ないこと。ほかには、保険に入ってから一定期間の間は保障金の支払いが発生しても半額しか給付してもらえないことがある、などのデメリットがあります。
健康告知の必要がない無選択型保険
無選択型保険とは、保険に入るときの健康告知の必要がない保険のことです。健康告知がないため持病や既往歴、手術歴がある方、ペースメーカー使用者でも入りやすい保険です。
無選択型保険にも、入院や手術を保障する医療保険と死亡保険があります。
無選択型保険の注意点
デメリットとしては、保険料が割高な点や、保障開始前から発病していた病気は保障対象外になる点などが挙げられます。
健康告知の必要がないケガの補償に特化した傷害保険
傷害保険は、「急激」「偶然」「外来」的に起こったケガや事故を補償してくれる保険です。ケガによる死亡や後遺障害、入院や通院、手術に幅広く備えておくことができます。
病気は補償の対象に含まれない点に注意が必要ですが、傷害保険は健康告知が不要なため、持病や過去の病歴によって医療保険に加入できない方でも加入しやすいです。
また、年齢があがっても一律の保険料で加入できる商品がほとんどで、医療保険と比較して少ない保険料で補償を持つことができます。
傷害保険には、本人だけではなく家族も補償されるもの、交通事故に特化したもの、旅行に特化したものなど、さまざまな種類があります。目的に合わせて傷害保険の種類を検討するのもおすすめです。
加入できる保険をあきらめずに探してみることが大切
ペースメーカー使用者が入りやすい保険について解説しました。
ペースメーカーの使用に限らず、持病や既往歴、手術歴があっても入れる可能性がある保険の選択肢は広がっています。また、引受基準緩和型保険で加入を断られても、無選択型保険や傷害保険には入れる場合もあるので、あきらめずに探してみることが大切です。保険会社や商品によって条件が異なる部分もあるため、いくつか比較検討してご自身に合う保険を選びましょう。
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リアほMAGAZINE編集局
保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。