インシュアテックで保険業界はどう変わるのか?

皆さんは「インシュアテック」という言葉をご存知でしょうか?
なじみがない言葉かもしれませんが、これから保険業界ではこの「インシュアテック」の市場がどんどんひろがり、以下のような事が近い将来実現すると言われています。

従来の保険に加入出来なかった人も加入できる
スマホから簡単に保険に加入できる
保険の加入審査がより簡単にになる
従来の保険よりも保険料が安くなる
健康になるための自己努力によって保険料が安くなる
保険金の請求手続きが簡単になる
自分のライフステージ、ライフプランに見合った保険商品がわかる

インシュアテック(InsurTech)という言葉は、
Insurance =「保険」Technology =「テクノロジー」の2つの言葉を掛け合わせた造語です。

似たような言葉でフィンテック(FinTech)」という言葉があります。
FinTechは身近な例でいうと「スマホで送金できる」サービスなどがそれにあたります。
そのほかにも、これまで人力でおこなっていた集客を、コンテンツマーケティング(記事の発信やSNSでの拡散など)切り替える銀行や、自行でマッチングのプラットフォームを作って顧客同士を結びつけたりする銀行も出てきました。

インシュアテックとは、保険業界と最新のテクノロジーを組み合わることにより生み出される新しい保険サービスのことです。
金融庁は「金融デジタライゼーション戦略」を各金融機関への指針として示しています。
各保険会社などが、AIやビッグデータ解析、IoTなど最先端の技術を活用して、これまでにない保険商品の開発やサービス改善などを実現する取り組みを積極的に進めている最中です。

特に保険会社の経営者の役割とガバナンスとして、「顧客が自らのニーズに適った選択を行うために、保険商品の「見える化」を含む環境整備が重要 低金利環境の継続などにより収益環境が厳しさを増す中、内外経済・市場の変動や自然災害の激甚化、サイバー攻撃による被害などの 新たな保険引受リスクの出現など、保険会社を取り巻くリスク変化が加速しており、これらに対応したリスク管理態勢などの構築が重要 国内保険市場の縮小の可能性や、長寿化による医療・介護負担の増加、デジタライゼーションや自動運転技術の進展などに伴う新たな 保険ニーズの出現など、経営環境の変化に対応していくことが重要」と記載されています。
出典:金融庁|変革期における金融サービスの向上にむけて金融行政のこれまでの実践と今後の方針平成30年9月

簡単にまとめますと、「もっとお客さんが分かりやすく、便利に保険に加入できるようにしなさい」といえます。

これにより、これまでになかった保険商品の開発が進んだり、リスクに応じた保険料の柔軟な設定ができたり、従来は保障できなかった対象をカバーすることで保険に入ることが出来る人が増えたりと、益々顧客にとって利便性は増していくと言われています。

インシュアテックはフィンテックと比べて、まだまだなじみのない言葉ですが、欧米諸国では2015年頃からすでに注目されていた言葉です。
スタートアップ、ベンチャーキャピタル界隈では徐々に認知度が上がってきており、プレイヤーもどんどん増えている状況です。矢野経済研究所のデータによると、2021年度は1800億円、2022年度は2,450億円と急成長の推移が予測されています。

出典:株式会社矢沢研究所|国内領域におけるInsurTech市場に関する調査(2019年)
 
従来の保険は、営業担当者のしつこい勧誘の結果、内容も十分に理解できないまま加入をして、必要以上に保険に加入をしていたり、逆に情報不足により本来入るべき保険に加入できていなかったりと保険に対して「難しい」「とっつきくい」と感じている方も多かったと思います。

インシュアテックの発達により消費者の利便性が向上し、保険に対するあらゆる「マイナスイメージ」がすこしづつ払拭(ふっしょく)される事でしょう。

インシュアテックの進展によって、すでに次のような新しい保険商品が開発されています。

・テレマティクス保険テレコミュニケーション(Telecommunication=電気通信)とインフォマティクス(Informatics=情報処理)から作られた造語
テレマティクス保険は、自動車に設置したテレマティクスサービスの端末機から走行距離、運転速度、急発進・急ブレーキといった運転情報の実績を取得し、実績に応じた保険料を算定する保険です。
走行距離が短いと保険料が安くなり、長いと高くなる「走行距離連動型」=PAYD(ペイド)・・・Pay As Your Driveと、運転速度が抑えられている、急発進、急ブレーキ、急ハンドルなど危険運転につながるような運転を行っていないと保険料が安くなる「運転行動連動型」=PHYD(ファイド)・・・Pay How Your Driveの2種類があります。

・マイクロインシュランス(マイクロ保険)
マイクロインシュアランスは1件あたりの掛金・ 保障額が少ない小規模の保険を指します。
従来は、保険に加入する事が難しかった低所得者層、小規模事業主、インフォーマル・セクターで働く人々などを対象としています。彼らの生活上のリスクを 回避・軽減する手段のひとつとして提供される仕組みです。

・オンデマンド保険
オンデマンド保険の例として、「1日レジャー保険」「ワランティー保険」「国内旅行保険」「1日自動車保険」などがあります。数日間だけ自分が所持しているモノにかけることができる保険です。
その他、友人同士のグループで割安の保険料で保険に加入が出来る「P2P保険」などが有名です。
ソフトバンクが出資した「Lemonade」はこのタイプです。

■まとめ

日本ではまだまだだまだなじみのない言葉であるインシュアテックですが、2022年度には2,450億円以上の市場規模推移が予測されています。
近い将来、保険業界の中でさまざまな新しいサービスが開発されて、皆さんの生活を便利に変えていくでしょう。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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WRITER'S PROFILE
よーすけ 株式会社WDC 社長室長
証券会社に勤務後、生保、M&A仲介会社などを経て2021年6月に株式会社WDCに参画。 小中高と柔道、アメフトは学生(メキシコ戦代表選抜経験あり)、社会人Xリーグとプレー。 会社まではママチャリ通勤。そんなには食べないのになかなか痩せないことがなやみ。

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