損害保険・少額短期保険

2024.02.15

葬儀保険は85歳でも入れる?高齢でも入りやすい理由や注意点を解説します【FP監修】

監修者情報

株式会社FP-MYS 代表取締役 工藤 崇
ファイナンシャルプランニング技能検定2級・証券外務員二種。レタプラ開発・提供。YMYL領域の執筆多数。相続・保険・資産運用などの個人相談。IFA事業展開予定。ライフプラン・シニア関連の開発案件受任。

葬儀保険は生命保険よりも加入できる年齢の上限が高いのが特徴です。一般的な保険に入るのが難しい年齢でも葬儀保険であれば入れる可能性があるため、葬儀費用に備える方法として関心を持っている人は多いでしょう。

この記事では85歳前後の人や高齢の親を持つ人のために、85歳でも葬儀保険に入れるのかどうかや、生命保険との比較、葬儀保険に加入する際の注意点などを解説します。

85歳の人は葬儀保険に入れる?

85歳の人は葬儀保険に入れる可能性が高いです。葬儀保険には80歳を超えていても入れるものが多く、最大89歳まで加入できる商品もあります

また、葬儀保険は年齢制限だけでなく加入のための審査基準が緩やかなことも特徴です。医師による診断書の提出が不要なものが多く、商品によっては健康状態の告知もありません。持病がある人や病歴がある人でも加入しやすくなっています。

生命保険や医療保険などの一般的な保険で加入を断られた人も、葬儀保険には入れる可能性があります。

葬儀保険に入りやすい理由

85歳以上の人でも入りやすい理由は、葬儀保険が少額短期保険であることと関係しています。

少額短期保険とは、保険金額が少額かつ保険期間が短いことが特徴の保険の種類です。少額短期保険である葬儀保険は、保険金額は最大でも300万円、保険期間は1年または2年です。保険会社から見ると、多少リスクが高い人でも引き受けやすい(加入させやすい)仕組みだといえます。

一方、生命保険などの一般的な保険は保険金額であれば数千万円、保険期間は数十年にも及ぶことがあります。そのため、リスクがある人の加入は一定のハードルが求められます。生命保険のほうが葬儀保険よりも加入できる上限が厳しいのには、このような理由があるのです。

85歳は生命保険に入るのが難しい

一般的に85歳では生命保険に入るのは難しいといえます。多くの商品において、新規加入できる年齢の上限は70〜80歳前後です。一部には90歳まで加入できる商品もありますが、選択肢は限られてしまいます。

そもそもなぜ高齢だと生命保険に入るのが難しいのでしょうか。ここでは高齢だと保険加入が難しくなる理由を解説します。

加入できる年齢に制限がある

生命保険の場合、加入できる年齢に制限があるのは加入者間の公平性を保つことが目的です。一般的に年齢が高いほど病気や怪我のリスクが上がり、保険金支払いの対象になる可能性が増加します。保険金を支払われるリスクが高い人を多く加入させると、健康で若い加入者も高い保険料を支払うことが求められます。そのため保険会社は、生命保険の加入年齢に制限を設けることで、加入者間の公平性を保っています。

なお、生命保険のなかには90歳まで加入できるものもあります。しかし、85歳以降でも入れる保険は保険料が高い傾向があります。加入者間に不公平が生まれないよう、保険金を受け取る可能性が高い人とそうでない人の保険料に差をつけているのです。

健康状態を理由に断られることが多い

生命保険の加入可能年齢の上限に達していなくても加入できない場合もあります。その理由として多いのが、健康状態です。高齢になるほど持病や病歴がある人が増えてくるため、加入前の健康状態に関する告知内容を理由として、保険加入を断られることが多くなるでしょう。

健康状態がよくない人が保険に入れないのも、保険の公平性を守ることと関係があります。持病があったり過去に病気をしたりした人は、健康な人よりも保険金を受け取る可能性が高いと考えられます。そのため、持病や病歴があると保険に入りにくくなるのです。

ただし、保険会社や商品によって告知項目や審査の厳しさは異なります。気になる商品があれば自分が加入できるか問い合わせをしたり、申込をしたりするのも一つの方法です。

85歳が葬儀保険に加入する際の注意点

葬儀費用を用意するために、高齢になってから葬儀保険に入る人は増えています。85歳の人でも葬儀保険に入れる可能性はありますが、以下の2つのポイントに注意して加入を検討することをおすすめします。

更新可能年齢の上限に注意する

85歳の人が葬儀保険に加入する際、注意したいのが更新可能年齢の上限です。葬儀保険は1年または2年おきに更新が必要です。更新可能年齢の上限を超えてしまうと更新ができずに保険契約は終了し、それ以降は保障が受けられなくなります。

更新可能年齢の上限を超えて更新ができなかった場合、保障期間外のため万が一死亡しても保険金が受け取れません。さらに、葬儀保険は掛け捨て型のため、解約返戻金なども受け取れないことには注意が必要です。

葬儀保険を更新できる年齢の上限を超えた場合に考えられるデメリットについては、以下の記事にまとめられています。葬儀保険への加入を検討する際に参考にしてみてください。

保険料が高い可能性がある

85歳の人が葬儀保険に入る場合、保険料が高い可能性があることに注意しましょう。葬儀保険の多くが、年齢が上がるほど保険料が高くなる仕組みになっています。85歳の人の葬儀保険の保険料は毎月1万円を超える場合もあります。

また、更新のたびに保険料がさらに高くなる可能性もあるため、家計の状況などから継続して支払える金額かどうか加入前に検討したほうがよいでしょう。場合によっては保険に加入するよりも貯蓄することの方がより良い選択肢となることもあります。

まとめ

葬儀保険は高齢でも入りやすいことが特徴のため、85歳でも入れる葬儀保険があります。ただし、加入する際は更新できる年齢の上限や、毎月無理なく払い続けられる保険料かどうかも併せてチェックすることをおすすめします。

85歳の人の場合、更新可能年齢の上限や保険料によっては葬儀保険に入るよりも貯蓄で葬儀費用に備える方がよいこともあります。自分の状況や保険の加入条件などを慎重に検討しましょう。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

保険の資料が欲しいけど、いろんな商品を調べるのが大変…
そんな方は!

 

簡単な質問に答えるだけで
\ 商品の資料をまとめてお届け! /

  

【PR】
この記事をシェア
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEでシェア
  • Twitterでシェア
  • facebookでシェア

WRITER’S PROFILE

リアほMAGAZINE編集局

保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。

この記事を読んだ人は
こちらの記事も読んでいます

YOU MAY ALSO LIKE THIS ARTICLE

カテゴリーで絞り込む
タグで絞り込む
あなたは何タイプ?

パーソナライズ診断

診断を開始する

あなたは何タイプ?

まとめて資料請求

資料請求する

あなたは何タイプ?

Webメディア

マガジンをみる

あなたは何タイプ?

最適な保険をご提案

保険相談する