保険の基礎知識
2021.08.26
保険料を年払にするメリットってあるの?詳しく解説します!
保険料を年払にすれば、1カ月あたりの保険料が安くなるというメリットがあります。
そのほかに、年払にするメリットはあるのでしょうか?
逆に、保険料を年払にするデメリットはあるのでしょうか?
この記事では、保険料の年払を検討している人へ、保険料を年払にするメリットとデメリットについて詳しく解説します。
■保険料の年払って?
保険料の払込方法には、月払のほかに半年払や年払など、さまざまな支払い方法があります。年払は、1年分の保険料を一度に一括で支払う払込方法です。
・年払のメリットは?
年払のメリットは「1カ月あたりの保険料が安くなる」「控除額が増える場合がある」の2点です。
1.保険料が安くなる
年払にすると月払と比べて1カ月あたりの保険料が安くなります。保険会社によって割引率は異なりますが、月払と比べると2~3%程度安くなる場合が多いです。年払は、1年に1回の支払いとなるため、月払に比べると保険会社側の事務手続きの負担やコストが減ります。保険会社側の負担やコストが少ない分、保険料を安くできるのです。そのため、たとえ少額でも保険料を安くしたいのであれば、年払にするメリットはあります。
現在、月払にしている場合は払込方法を年払に変更するだけで保険料を節約できます。
2.控除額が増える場合がある
生命保険料控除の対象の保険料はその年の1月から12月までに支払った保険料が対象となるため、年末など年の後半に新たに保険に加入して控除を受ける場合は、月払より年払にした方がその年の控除額が増えます。生命保険控除とは年末調整や確定申告で所得税や住民税を減らすができる制度です。
たとえば、月払保険料が約2万円で1年分の保険料が約24万円の生命保険に12月に加入した場合は、年払を選択すると控除額は4万円です。月払ならその年の年間の支払保険料は1カ月分の2万円のみのため、控除額は2万円です。
・ 年払のデメリットは?
年払のデメリットとして考えられるのは「一度に多くの保険料を支払わなければならない」「契約している保険によっては途中で解約すると損をする場合がある」の2点です。
生命保険を年払にしたときに気になるのが、「その年度の途中で解約したり亡くなった場合はどうなるの?」という疑問です。2010年4月以降に契約した保険であれば通常、この点は心配ありません。その年度の途中で解約などによって保険の契約が消滅したときは、未経過の月に対応する保険料相当額が返ってきます。
(一時払の契約など一部の生命保険商品には保険料相当額が返ってこない保険もありますので、契約するときや変更するときに前もって確認しておくと安心です。)
ただし、2010年3月以前に契約した保険については注意が必要です。
未経過の月に対応する保険料相当額が返ってくる取り扱いは2010年4月以降に契約した保険に適用され、2010年3月以前に契約した保険については未経過保険料が返ってきません。したがって、2010年3月以前に契約した保険については、払込方法を年払にすべきか慎重に判断するようにしましょう。
■まとめ
生命保険料の年払のメリットとデメリット及び注意点について解説しました。
年払が向いている人は、
・保険料を少しでも節約したい人
・年に1度のまとまった支払いが負担にならない人
・2010年4月以降に保険に加入している人
です。
年払いが向いていない人は、
・2010年3月以前に保険に加入している人
・年に1度、まとめて大きな支払いをするよりは毎月コツコツ保険料を支払いたい人
です。
契約時に年払にしていても、その次の年度から月払に変更する事もできます。今後、保険の支払い方法を年払にしようと検討している人は、この記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。
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リアほMAGAZINE編集局
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