保険の基礎知識
2021.08.02
保険不要論はウソ?(お金持ち編)
「リアほ」運営のWDC代表上石(あげいし)です。
今日も、皆さまの保険の悩みをひとつを解決します。
私の現場でのたくさんの経験を赴くままに簡単に書きますので、最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
■こんな方におススメの記事です。
・保険が必要?不要? わからない
・保険の不要論の記事や動画を見て気になる
・資産家の方
あくまでも、私が現場で経験をしたことです。
また、一般論になるので、フラットな気持ちで読んでみてください。
■「保険不要論」とは
ネット社会になって、昨今、インターネット上に保険に関してたくさんの情報があふれています。
現場での実体験を通して、正しい情報もあれば、危ない情報だな~って思うこともあります。
最近よく見るのは、有名な某タレントや某ユーチューバー、某ライターさんの「保険不要論」です。
モノの購買は、個人の自由だと思います。考え方も人それぞれなので、否定もしません。
・保険不要論の弊害
ただ、このままだと、保険不要論を見たり聞いたりして、本来必要な方が大きな勘違いをしてしまい、人生で苦しんでしまう方もいると思ったので、こういう考え方もあるよ!というのをお伝えしますので、参考にしてみてください。
■お金持ちに生命保険は必要か?不要か?
・保険が不要と思われるパターン
「お金持ちは保険はいらない」論ですが、十分な貯蓄があれば、病気やケガをしたときの資金面では生活に支障はございません。また、亡くなった場合の遺族の生活費も賄えます。
この場合は、保険は不要と言えるかもしれません。
・保険が必要と思われるパターン1
一方、こういった見方もできます。
お金持ちが亡くなった場合は、相続税が莫大な金額になるケースがあります。
お金持ち(数億円、数十億円の資産をお持ちの方)は相続時に税率が高く、相続税が相続財産の約半分(最大55%)もかかるケースもあります。
また、物納(もので相続税を納付する)は、一定の要件を満たしていないとできないため、基本的には現金を用意しなければなりません。
不動産(土地、家、マンションなど)がメインの資産だった場合、不動産ではすぐ現金化が難しい場合もあります。
そこで、亡くなったら現金をすぐ用意できる保険は重宝されます。
この場合は、必要かもしれません。
・保険が必要と思われるパターン2
いろいろな相続税対策スキームがある中で、生命保険は一番シンプルで分かりやすく、また生命保険は入口(告知などの審査や保険金受取人の指定など)をしっかりとした上で加入しておけば、支払い要件に該当した場合に確実に保険金が払われる絶対保障です。
相続税対策で良く活用されるのが、一時払終身保険(保険料をまとめて一括でドンと払う保険)です。
2つの例をシンプルに書きます。
総資産が現金のみで6億円の60歳の方です。(上記の相続税速算表より税率50%とする)
極端な例なので、突っ込まないでください。笑
・対策を何もせず亡くなった場合
相続財産:6億円
相続税:3億円
家族に残せるお金:3億円
のこされたご家族は、3億円ほど相続税を払います。大きいですね。。。
・現金6億円を使って保険料6億円の一時払終身保険加入して亡くなった場合
保険料6億円の某終身保険(2021年7月の利率)へ加入、死亡保障は約10億円です。
つまり、資産が全部保険だった極端な例です。
亡くなった場合、一時払い終身保険によって約10億円が支払われます。
相続財産:10億円
相続税:5.5億円
家族に残せるお金:4.5億円
いかがでしょうか?
保険に加入せずに資産をのこした場合と保険に加入して資産をのこした場合では、家族にのこせるお金は1.5億円も差がつきます。
■まとめ
十分な貯蓄があれば、病気やケガをしたときの資金面では生活に支障はございません。また、亡くなった場合の遺族の生活費も賄えます。この場合は、保険は不要かもしれません。
ただし、相続税が大きくかかる場合、不動産が多い方は、レバレッジを効かした生命保険の活用は有効です。
この場合は保険は必要かもしれません。
実際、私のお客さまが活用している方法ですで、ぜひ参考にしてくださいね。
(お客さま:不動産を多く所有している方、資産家)
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リアほMAGAZINE編集局
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