3回目ワクチンを打っていなくてもコロナで入院すると保険の対象になる?【FPコラム】

2022年も終盤に差し掛かってきました。2年近く日本中を覆っているコロナ禍から日常が戻りつつある一方、第8派の到来も懸念されています。

国の主導でワクチン接種が叫ばれていますが、首相官邸の報告によると3回接種を終えた人は全人口の62.3%に留まっています。仮に何かしらの事情で3回目を受けておらず、感染で発熱等の症状が出て入院したとき、生命保険の対象になるのでしょうか。それともワクチン未接種の事実が免責要件などに該当し、自己負担を迫られるのでしょうか。

ワクチン接種の有無で生命保険の保障は何も変わらない

各保険会社は公式HPなどでこの問いに答えており、いずれもワクチン接種の有無で生命保険の保障は何も変わらないと表明しています。
これには2つの意味があります。1つはワクチン接種をしたことによって(治験を含む)、コロナ感染の免責にならないかという意味です。

今回のワクチンは周知の通り、本来であれば長い時間がかかる承認プロセスを飛ばして世界中で承認が進められました。ワクチンを接種することで身体に悪影響があるという議論もされています。生命保険においては各社の判断ではなく、より統括的な組織の判断でその指摘は事実無根と立ち位置を明らかにした格好です。これにより、ワクチン接種により入院・死亡した場合は、医療保険の保障にもとづき入院給付金や死亡保険金が給付されます。

反対にワクチン接種を受けなかった場合についても考えてみましょう。ワクチン接種の事実がなくコロナを発症した場合も、生命保険の保障対象となります。若年層を中心に3回目のワクチン接種が進まないニュースが報道されていますが、生命保険の保障有無には関連無いことははっきりしていると認識できます。

既に医療保険に加入している人は一安心です。念のため加入している保険会社に、コロナによる入院・手術も対象になるのか問い合わせておきましょう。

3回のワクチン接種で「重篤化をしない可能性が高い」は事実

ならばワクチン接種をしなくてもいいのでしょうか。若年層にはそう結論付ける人もいますが、3回のワクチン接種の結果コロナに罹患しても、重篤化をしない可能性が高いという見解は政府が既に出しています。厚生労働省の統計によると、70代の致死率は未接種が2%2回以下は1.14%だったのに対し、3回接種は0.63%まで低下します。同様に重症化率においても未接種は3.83%2回接種は1.94%3回接種は0.95%に低下しています。若年層は重症化がしづらいとはいえ、客観的にワクチン接種により重症化を防ぐことができるのは事実といえるでしょう。

少額短期保険「コロナ保険」は販売停止の流れ

この2年間のあいだで、コロナに関連する生命保険の環境にも大きな変化が見られます。代表的な変化が「コロナ保険」です。

コロナに特化した保険は、今後新規契約が難しくなることも視野に入れておきましょう。現時点で契約している保険は問題ないですが、保険各社は相次いで「コロナ保険」の新規契約をストップしています。これはコロナの感染状況が保険商品の設計を超えている現状と、そのうちの1社がコロナ保険の保障内容を変更し、金融庁に改善命令を受けたことが影響しています。一時コロナを受けて大きく注目された少短のコロナ保険ですが、コロナの推移を受け過渡期を迎えていることがわかります(個人的にはコロナは誰も経験したことの無い感染症であり、保険会社の見込みが外れたからといって顧客満足度を問うのは違うのではと思いますが)。

この段階の保険の入り方としては全般的な医療保険を想定し、「コロナ感染にも対応しているか」を確認したうえで加入を検討しましょう。そういう意味では良く街で聞く「コロナは風邪だ」という流言はあながち外れてもいないかなとも思います(この方々の主張そのものは賛同できませんが)。

ここで考えたいのは終身保険です。ワクチンの接種拡大により、重篤化率はもとより死亡率は著しく低下しています。全般的な終身保険にコロナのリスクを含めるのは自分にとって本当に必要なのか、落ち着いて考えることをお勧めします。たとえば独身の方には一般的に終身保険のニーズが低いといわれます。これはコロナによる死亡リスクを保障に含める場合も同様です。

いっとき落ち着いたコロナ感染状況が再び報じられると、そのニュースが持つリスクを過大評価したり、もしくは必要以上にリスクを抑制したりするといった動きが見られます。夏場に入ってからのコロナリスクは反動が認められますが、2020年のような全体像のわからない時期からは大きく解明できています。生命保険の役割はリスクの顕在化と対策です。最新の商品ラインナップを見ながら、生命保険を活用した対策を進めていきましょう。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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WRITER'S PROFILE
株式会社FP-MYS 代表取締役 工藤崇
1982年北海道生まれ。相続×Fintechサービス「レタプラ」開発・運営。2022年夏より金融教育のプロダクト提供。上場企業の多数の執筆・セミナー講師の実績を有する独立型ファイナンシャルプランナー(FP)。

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