保険の基礎知識

2023.06.14

がん保険の3つの種類とは?どのような人におすすめ?【FP監修】

監修者情報

株式会社FP-MYS 代表取締役 工藤 崇
ファイナンシャルプランニング技能検定2級・証券外務員二種。レタプラ開発・提供。YMYL領域の執筆多数。相続・保険・資産運用などの個人相談。IFA事業展開予定。ライフプラン・シニア関連の開発案件受任。

がん保険にはさまざまな種類があるため、何をポイントに選べば良いのかわからずに迷ってしまう人もいるかもしれません。

この記事では、がん保険を保障期間・保障内容・貯蓄性の有無の3つのポイントで分け、それぞれの特徴やどのような人におすすめかを解説します。がん保険にはどのような種類があり、自分に合っているのはどれかを見つけるきっかけにしてください。

保障期間

がん保険の保障期間は、保障期間があらかじめ決められている定期型と、解約しない限り生涯にわたって保障を受けられる終身型に分かれます。それぞれの特徴を見てみましょう。

定期型

定期タイプは、加入時点で保障期間が10〜20年程度と決まっている代わりに、終身タイプに比べて保険料が割安なのが特徴です。保障期間が終わると保険契約も終了しますが、引き続き保障を受けたい場合は、契約の更新が可能です。ただし、更新時の年齢や健康状態をもとに保険料は再計算されるため、更新前よりも保険料が上がると考えておきましょう。定期タイプのがん保険は、生活費や教育費などの支出が多い時期にだけ保障を受けたい人や、保険を定期的に見直したい人におすすめです。

終身型

終身タイプのがん保険は、一度加入すると解約しない限り保障は一生涯続きます。加入時の保険料は定期タイプよりも高いのが一般的ですが、多くの商品では、加入後に保険料が変わらないため、支払い計画が立てやすいのが特徴です。また、ある程度長い期間、がん保険に加入し続ける場合は、終身タイプのほうが定期タイプよりも支払う保険料の総額が安くなることもあります。

なお、終身タイプのがん保険は、保険料の払込期間で終身払いと短期払いの2つに分けられます

終身払い:終身払いは加入している間はずっと保険料の支払いが続くタイプで、保険料を抑えながら保障を受けたい場合に向いています。

短期払い:短期払いでは、一定年齢まで少し多めに保険料を払うことで、その年齢を過ぎたあとの払込をなくせます。たとえば、60歳までを払込期間とすれば、現役時代に支払う保険料は高くなりますが、定年後の保険料負担はありません。収入が減っても安心して保障を受けたい人に向いています。

保障内容

がん保険を保障内容で区別することも可能です。ここでは3つの代表的な保障内容を紹介しますが、商品によっては2つ以上の保障内容が組み合わされているものや特約としてほかの保障を付加できるものなどがあります。保障内容は商品による差が最も大きい部分でもあるため、がん保険を選ぶ際は、自分や家族の経済状況やライフステージなどを考慮し、しっかりと検討することをおすすめします。

入院給付金型

がん保険の入院給付金は、がんの治療のために入院した際に、入院日数に応じて支払われます。入院でかかる医療費は、公的医療保険の対象のため原則として自己負担割合は3割であり、さらに高額療養費制度を使って負担を抑えることもできます。しかし、入院中の差額ベッド代や生活費、家族の見舞いの交通費など、公的医療保険が適用されない費用は、全額を自己負担しなければいけません。

そこで、入院給付金が保障内容に含まれるがん保険に入ることで、入院でかかるさまざまな費用に備えられます。また、医療保険と異なり、がん保険の入院給付金は入院日数にかかわらず受け取れることが多いのも特徴です。そのため、入院期間が長くなった際の経済的な不安を減らせるでしょう。

診断給付金型

がん保険の診断給付金とは、医師からがんと診断された時点で受け取れる給付金です。がんの治療が始まる前に、数十万円から数百万円のまとまった金額が受け取れるため、治療費はもちろん、家族の生活費などを補てんするのにも役立ちます。貯蓄が少ない人や入院せずに治療する人にも便利な保障です。

実損てん補型

実損てん補型とは、損害保険会社が扱っているがん保険によく見られる保障内容で、がんの治療のために実際にかかった金額を保険会社に申告すると、その金額が後日支払われます。入院や手術、先進医療など、治療内容にかかわらず、かかった金額がカバーされるため、合理的なのが特徴です。ただし、あらかじめ決めた保険金額の上限までしか保障を受けられないため、いざという時に足りなくならないように保険金額はよく考えてきめましょう。先進医療を取り入れる場合など、がんの治療法によっては公的医療保険が適用されないため、多額の費用がかかることがあります。実損てん補型は、がん治療法の選択肢を広く持っておきたい人におすすめです。

貯蓄性の有無

多くのがん保険は掛け捨て型ですが、なかには解約返戻金などが受け取れるものもあります。解約返戻金や満期保険金を受け取れる保険は、保障を受けながら資産形成もできる保険です。貯蓄型保険ともいいます。ここでは、掛け捨て型と貯蓄型のがん保険の特徴や注意点、どのような人に向いているかを解説します。

掛け捨て型

現在、がん保険の主流は掛け捨て型です。掛け捨て型の保険は貯蓄性がないため、解約返戻金や満期保険金はありません。そのため、がんになって何らかの給付を受けなかった人は、払った保険料が無駄になったと感じる人もいるかもしれません。しかし、掛け捨て型は保険料が安いため、なるべく保険料を抑えながら、がんに備えたい人におすすめです。

貯蓄型

貯蓄型は、加入から一定期間経過後に保険を解約した際に解約返戻金を受け取ったり、保険期間満了時には満期保険金を受け取れたりするがん保険です。もちろん、もしもの時には保障が受けられるため、がんへの備えと貯蓄を同時に進められます。掛け捨て型では保険料がもったいないと感じる人や保険を使って資産形成をしたい人に向いています。ただし、掛け捨て型よりも保険料が高いことは押さえておきたいポイントです。また、保険を解約するタイミングによっては、解約返戻金の額が支払った保険料の総額を下回る原本割れを起こすこともあるため、注意しましょう。

まとめ

がん保険は、さまざまな保険会社から販売されており、それぞれ特徴があります。この記事では、がん保険の種類やどのような人におすすめかを紹介しましたので、保険選びの参考にしてください。

たとえば、がん保険の保障が必要な時期が限られているのか、将来にわたって保障を必要としているのかによって、定期タイプと終身タイプのどちらを選ぶべきかがわかります。また、商品によって特に違いが大きい保障内容は、自分や家族の経済状況、ライフステージなどを考慮し、複数の商品を比較しながら選びましょう。なお、がん保険の場合は、掛け捨て型が一般的ですが、保険で貯蓄もしたい人は解約返戻金があるがん保険を選ぶことも可能です。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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リアほMAGAZINE編集局

保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。

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