生命保険の選び方

2021.09.24

学資保険のメリットとデメリットは?学資保険選びのポイント

学資保険は、子どもの教育資金を準備するための貯蓄型の保険です。親が万が一、亡くなった場合も学資金が用意してあげられるという保障付きの貯蓄ができる点が特徴です。

この記事では、学資保険の加入のポイントやメリット・デメリットを紹介していきます。
子どもの教育資金をどのように貯めていこうか、迷っている方はぜひ参考にしてください。

学資保険の特徴

学資保険は、子どもの高校入学や大学進学などの教育資金を準備するための貯蓄型の保険です。学資金を受け取るタイミングや金額は15歳、17歳、18歳など一定の範囲内で設定できます。最もお金がかかるといわれる大学入学に合わせて学資金を受け取るというのももちろんですが、一部は中学校や高校に入学するタイミングで準備金を受け取るなど、家庭の状況に合わせて受け取り方法を設定できます。
通常は、親が契約者となって子どもの年齢にあわせて満期を設定します。
預貯金や他の運用方法との大きな違いは、契約者である親が万が一、亡くなった場合に保険料の支払いが免除されることです。保険料の支払いが免除されたあとも、契約時に定めたとおりの学資金や満期保険金が受け取れます。
このように貯蓄と保障を兼ねられる点が学資保険の特徴です。

学費ってどれくらいかかる?

文部科学省の平成30年度子供の学習費調査によると、幼稚園から高等学校卒業までの15年間の学習費総額は、
・幼稚園から高校まですべて公立の場合で約541万円
・幼稚園から高校まですべて私立の場合で約1,830万円
です。

また、独立行政法人日本学生支援機構の平成30年度学生生活調査結果によると、4年制大学(昼間部)でかかる学費と生活費の1年あたりの平均額は、
・国立および公立の大学の場合、年間約150万円
・私立の場合、年間約200万円
です。
4年間となると、相当な大きな金額がかかりますね!

学資保険はこのような多額の教育資金を計画的に貯めておくために役立つ保険です。

学資保険のメリットとデメリット

学資保険のメリット

・計画的にお金が貯められる

学資保険に加入すると、自動で保険料分の金額が引き落とされていくため、強制的に学資金を貯めていくことができます。ついつい手元にあると使ってしまう方にとっては、お金に鍵をかけて将来のために取っておける点もメリットといえます。

・親に万が一のことがあった場合にも保障は継続される

学資保険は、契約者である親が亡くなった場合には保険料の支払いが免除されます。さらに、保険料の払込が免除になっても、学資金や満期保険金は契約時に定めたとおりの金額が受け取れます。親に万が一のことがあっても子どもがを学費をのこせる、という保障付きの貯蓄ができる点もメリットです。

・長いあいだ貯めることで増やせる

学資保険は、子どもが進学するタイミングまで長いあいだ保険会社で運用してもらえるため、預貯金で貯めるよりも増える商品も多くあります。
長いあいだ貯めることで増やせる点もメリットのひとつです。

学資保険のデメリット

・途中で解約すると解約返戻金が払込保険料を下回る場合がある

預貯金との違いで、保険は長期契約を前提としているため、途中で解約すると解約返戻金があるものの払込保険料の総額を下回ってしまうことがほとんどです。
無理のない保険料で契約をすることと、万が一途中で解約した場合の解約返戻金がいくらくらいか、あらかじめ確認しておくと安心です。

・インフレに対応できない

学資保険は固定金利のため、インフレに対応できないというデメリットもあります。将来のインフレリスクに備えるためには、株や投資信託などインフレに比較的強いといわれる方法でも教育費の準備ができます。ただし、このケースでは、元本を大きく上回る期待もできる一方で元本を下回るリスクもあるため、リスクの範囲をしっかり認識して活用することが大切です。
また、保険以外で貯める場合は、万が一親が亡くなったときの保障がついていない分、教育資金の保障は掛け捨て型の保険などで用意する必要があります。

学資保険を選ぶポイント

返戻率を確認する

学資保険を選ぶときに大きなポイントとなるのは返戻率です。返戻率は次の計算式で求めることができます。
返戻率(%)=給付金受取総額/保険料支払総額×100
返戻率が100%を超えていれば、払込保険料合計額を上回る学資金を受け取れます。

一般的に、返戻率は保険料払込期間満期までの期間によって増減します。保険料払込期間は短いほど返戻率は高く、満期までの期間は長いほど返戻率が高くなります。
また、貯蓄型の保険のひとつである低解約返戻金型終身保険も学資保険の代わりとして活用されることが多い保険です。
保険商品や親と子どもの年齢によっても返戻率は異なりますので、いくつかのパターンの返戻率や将来、受け取れるタイミングなどを比較検討して選ぶことをおすすめします。

月払より年払

同じ保険の内容であれば、一般的に月払を年払や半年払にすると返戻率が高くなります。通常は途中で年払から月払や半年払への変更もできるため、できるだけ年払をおすすめします。ただし、途中で変更する場合には、毎年、変更受付ができる締切が決まっているためあらかじめ確認しておくと安心です。

できるだけ早く加入しておく

子どもの年齢が低い方が、満期までの期間が長いため、ゆっくりコツコツと貯められ家計の負担を抑えられるメリットに加え、一般的に親と子どもの年齢が低いほど返戻率が高くなります。
親が万が一のときの保障を兼ねているため、親の年齢も影響します。また、子どもの年齢が低いほど、満期までの長く運用できる分、返戻率が高くなります。
保険料の負担と返戻率の面からも、学資保険で貯めたい場合には早めの加入がおすすめです。

まとめ 

学資保険は、子どもの高校入学や大学進学など将来の教育資金を準備するための貯蓄型の保険です。通常は、親が契約者となって子どもの年齢にあわせて満期を設定します。預貯金や他の運用方法との大きな違いは、契約者である親が万が一、亡くなった場合でも満期時には契約時に定めたとおりのお金が受け取れる保障がついていることです。
学資保険には、万が一の保障がある、長く貯めると預貯金より増やせるなどのメリットがある一方で、途中で解約すると損してしまう、インフレに弱いなどのデメリットもあります。
これらの特徴をふまえたうえで、どのように将来の教育資金を準備していくか、万が一の保障をどのように確保するか、総合的に検討することが大切です。
保険で貯める場合には、親と子どもの年齢が若いほど一般的には保険料が低くや返戻率が高くなるため、できるだけ早めに加入することがポイントです。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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リアほMAGAZINE編集局

保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。

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