保険の基礎知識

2023.07.19

ミニ保険(少額短期保険)とは?特徴や種類を解説【FP監修】

監修者情報

株式会社FP-MYS 代表取締役 工藤 崇
ファイナンシャルプランニング技能検定2級・証券外務員二種。レタプラ開発・提供。YMYL領域の執筆多数。相続・保険・資産運用などの個人相談。IFA事業展開予定。ライフプラン・シニア関連の開発案件受任。

「ミニ保険って何?」

初めて耳にした方もいらっしゃるかもしれません。ミニ保険は2006年に登場した、まだ歴史の浅い、新しい保険です。

本記事では通常の生命保険・損害保険との違いやミニ保険の種類と特徴などを解説しています。

ミニ保険にご興味ある方はぜひ、参考にしてみてください。

ミニ保険(少額短期保険)とは?

ミニ保険とは財務省に登録をした少額短期保険事業者が販売している保険商品で、一定の事業規模の範囲内で保険金額が1,000万円以下に定められているものを言います。

また保険期間が1年または2年以内と短期間であることが特徴です。

保険金額が「少額」、保険期間が「短期」であることから「少額短期保険」と呼ばれています。

種類が豊富で、一般の生命保険にもある「死亡保険」や「医療保険」といったものから、「ペット保険」や「自転車保険」など、ある特定のものに特化した保険、日常生活を送る上で困りごととしてよくあるスマートフォンの故障などに対応した「モバイル保険」などがあります。

保険料の安さが魅力であるため加入のしやすく、保険期間が短期であることから保険の見直しのしやすさがあり、今後も需要と種類が増えていくことが予想されます。

ミニ保険会社と保険会社との違い

先述したようにミニ保険会社は生命保険会社や損害保険会社と違い、保険金額と保険期間に制限があります。

保険金額は最大1,000万円までと少額で、保険期間が1年または2年と短期間の保障を目的としています。

またミニ保険会社は掛け捨て型の保険のみを取り扱っており、貯蓄型の保険は取り扱いがありません。

  ミニ保険会社
(少額短期保険業者)
保険会社
資格 財務局による登録制 金融庁による免許制
生保・損保の取扱い 同時取扱い可 同時取扱い不可
保険金額・保険期間 制限あり 制限なし
事業規模 年間収入保険料
50億円以下
制約なし
最低資本金 1,000万円以上 10億円以上
契約者保護 保険契約者保護機構の対象外 保険契約者保護機構の対象

ミニ保険の特徴

保険金額が少額

ミニ保険にも生命保険の死亡保険や医療保険がありますが、上限額がかなり少なく、これだけでは足りないと思う方もいらっしゃるかもしれません

ミニ保険だけで備えるというよりは、現在加入している生命保険の保障を補強するような目的で備えると良いでしょう。

保険期間が短期

一般の生命保険にも5年や10年と期間を区切った定期保険がありますが、ミニ保険はさらに短く1年または2年更新となります。

そのため期間が短く設定していることから保険料も抑えることができます。

ただし、期間が過ぎれば更新は可能ですが、更新時の年齢で再計算されるため保険料が増していくため長期で備えたい場合には向いていません

どのような場合におすすめ?

では、どのような場合に向いているのでしょうか?

例えば、子育て時期など家計の支出が大きい場合に期間を限定して、できるだけ保険料を抑えて備えたい場合に向いているといえるでしょう。

ミニ保険にはどんなものがある?

ミニ保険には以下のようなものがあります。

  • ペット保険:ペットのケガや病気の治療費に備えることができます。ペットには公的医療保険がないため、動物病院の治療費は全額自己負担となってしまいます。ペットの手術や入院費用に備えたい場合に良いでしょう。
  • 自転車保険:自転車を走行中の事故に備えることができます。事故を起こし、相手方にケガをさせてしまった際、数千万円単位の賠償金を支払うリスクがあります。自転車保険に加入することで「もしも」のときに安心です。
  • 葬儀保険:自身が死亡した場合の葬儀費用として備えることができます。
  • 地震保険:火災保険で補償されない地震被害に備えることができます。
  • 火災・家財保険:火災などの被害を受けた場合に住居と家財が保障される保険です。保障は最大で1,000万円までと補償が少ないですが、通常の火災保険よりも保険料を抑えることができます。
  • モバイル保険:スマートフォンが故障した場合に修理費用として補填してくれる保険です。通信会社にもある補償サービスより保険料が安い傾向にあります。スマートフォンの故障が心配な方におすすめです。
  • 旅行キャンセル費用補償保険:ケガや病気などで急に旅行をキャンセルした場合にキャンセル料などに対応できる保険です。
  • 介護保険:介護が必要になった場合に給付金を受け取ることができます。
  • 医療保険:入院や手術した場合に備えられる保険です。定期型の医療保険よりも保険期間が短いため、より少ない保険料で備えたい方に向いています。
  • 結婚式キャンセル保険:予定していた結婚式をキャンセルすることになった場合にその費用を補填してくれる保険です。
  • 弁護士保険:日常生活のトラブルが発生した場合に弁護士に相談する際の弁護士相談費用として備えることができます。
  • スキー・スノーボードによるトラブル保険:スキーやスノーボードによるケガでの手術や入院費用として、また他人にケガさせてしまった場合の賠償責任に備えられます。

など

ミニ保険に加入するメリット・デメリット

メリット

通常の保険商品では保障(補償)されないことに備えることができるため、日常生活を送る上でさまざまなリスクに対応できます。

また保障金額は少ないですが、その分保険料が少ないため、手軽に加入して備えることができることがメリットの一つです。

また、通常の保険に加入していて保障を上乗せして手厚くしたい場合にも向いています。

デメリット

デメリットは通常の生命保険や損害保険に比べ、ミニ保険は保障金額の上限が決まっているため死亡保険などは少なくなります。

また保障(補償)期間も短いため更新する場合は更新ごとに保険料が上がっていきます。

ミニ保険一つで備えるより補強する、短期間だけというような目的で加入したい方に向いています

またミニ保険には通常の生命保険や損害保険と違い「保険契約者保護機構」の補償の対象外なため、保険会社が経営破綻した場合の補償が受けられないなどのデメリットがあります。

まとめ

ミニ保険について通常の保険との違いや種類、特徴などを解説してきました。

ミニ保険は種類も増えてきており、保険料の安さから手軽に入れて見直しのしやすさなどが特徴の保険です。

また特定のことに特化したミニ保険もあり、日常生活を送る上で考えられるあらゆるリスクに対応できます。

今後、ミニ保険の需要が増えれば種類もどんどん増えていくことが予想されます。

何か気になるミニ保険があった方は気軽にパンフレットなどを取り寄せてみてはいかがでしょうか。

※この記事に記載の情報は公開日時点のものです。

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リアほMAGAZINE編集局

保険選びのリアルな情報やノウハウをシンプルに分かりやすく解説するリアほ編集局です。

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